目下、立憲民主党とれいわ新選組がタッグを組んで「維新叩き」に血眼になっており、最近ますます先鋭化されている模様です。そして、その叩くネタは今、「カジノ」に集中されているようです。
今回、短い記事になりますが、先日スペースで喋ったことを思い出して書き起こしておきます。
ギャンブルに汚染しきっている日本
IRとは、カジノのほかホテルや劇場、国際会議場や展示会場などのMICE施設、ショッピングモールなどが集まった複合的な施設のこと。Integrated Resortの頭文字の略で、統合型リゾートとも呼ばれる。
https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/ir/
より。
IRの定義として、「カジノ」が一番最初に出てきていますが、カジノはIRのうちのごく一部でしかありません。もっと平たく言えば、IRとは観光産業を主体とした、複合的な「人の集まる場所」のことと言って良いでしょう。
不思議なのは、カジノに反対する人達です。
ある人は、「事業として成功するか」という観点から大反対していたのに、論破された途端「賭博で儲けるのはどうか。人は労働の対価としてガー!」と言い出したのは笑ってしまいました。
組織ぐるみでカジノに反対しているのが立憲民主党とれいわ新選組なのですが、まあ似たようなもので、反対する理由がこれと言ってないのですよ。
ギャンブルガー!!依存症ガー!!
と喚き散らすのですが、この反応が本心ではないことは誰が見ても明らかです。
その理由は言うまでもありませんね。でも言っておきますね。
日本はすでに汚染しきった賭博大国だからです。
立憲民主党は、その進化の過程で旧社会党の血も混じっているわけですが、かつての社会党のラスボスであった土井たか子氏はパチンコ狂でよく知られていました。さて、立民やれいわの皆さんはパチンコについてどうお考えなのでしょうかね?
……と言うと、立憲民主党・江田憲司衆院議員はかつてこう言ってました。
「パチンコなんて千円、2千円のもの」
すでに過去の記事で書いているのでクドクドは申し上げませんが、これが天然なら「あまりに浮世離れしたバカ」であり、故意なら悪質な世論誘導です。千円、2千円で済むなら「ギャンブル依存症のうち8割がパチンコ・パチスロ」なんて現実とは全く相容れないのですよ。
さてさて、れいわ新選組は鼻息ふかして「カジノ反対」の署名運動、11万筆も集めたぞー!と自慢していましたが……?
パチンコ・パチスロの特異性
さて、とっとと本論へ移りましょう。
以前の記事のおさらいになりますが、まず既存の中でのパチンコの特異性について。
日本にすでにあるギャンブルと言えば、競馬、競輪、競艇、宝くじ、スポーツくじ、パチンコ・パチスロです(個人間では麻雀なんかもありますが、ここでは割愛)。この並びで線を引くとしたら……?そうですね、パチンコの手前に太い境界線があります。
他のギャンブルでは、明確な「始まりと終わり」や「回数」があり、決着が着くまでに使うお金が確定するわけですが、パチンコ・パチスロにはそれがありません。
おまけに施設が街中に普通にあり、買い物帰りの主婦や仕事帰りのサラリーマンがふらっと立ち寄れてしまうのです。今では違うでしょうが、私の学生時代には100円から出来ましたから、本気で「300円だけ打っていこう」などと思ってホールに入っちゃうのですよ。経験者の私が言うのだから間違いありません。そして300円で済むわけがないのです。ギャンブルに「興奮」は付き物ですが、パチンコ・パチスロにはそれに加えて独自の悪性作用として「トリップ」があるのです。
競馬で負けても「チクショー!」と言って終わり。続けてやろうにもレースがない限りやりようがありません。一方のパチンコは、ふらっと立ち寄れるけど、明確な終わりがありません。諦めない限り、そして財布に金がある限り、閉店まで続けることができてしまうのです。
これが「ギャンブル依存症の多くがパチンコ・パチスロ」である要因です。残りのギャンブルは全部合わせても依存症は2割に満たないのですよ。
分かりますか?江田憲司さん。
カジノは金持ちの資産を貧民に還元する装置
ではカジノはどちらに入るでしょうか。
言うまでもありません。カジノはパチンコとは真逆の、大げさに言うと「貴族の嗜み」なのですよ。
もちろん実際にはそんな大金持ちではなくともカジノは利用できますが、パチンコ依存症の庶民が1回1回6,000円の入場料を払って通うでしょうか?結構な金持ちである私の知人は、(馬主なのかもしれないけど)競馬に行くと毎回貴賓室を利用するそうですが、パチンコはやりません。当然依存症でもありません。親がパチンコ依存症になって夕飯の時間に1人にされ、その時間に親がパチンコで借金してるサラ金の取り立て業者が家にやってくるという地獄から逃げ出してきた未就学の女の子を私の身内が世話していた、なんていう信じがたい現実が私の身近にもありました。
もう少し、パチンコ・パチスロとカジノのコントラストを明確にしておきましょう。
主に観光客、中でも外国の金持ちをターゲットにしているのがカジノ。庶民をターゲットにしているのがパチンコ・パチスロ。
ふらっと立ち寄れない入場料が必要なのがカジノ。入場料なしで、100円からプレイできるのがパチンコ・パチスロ。
入場に回数制限があるのがカジノ。年齢以外一切入場に制限がないのがパチンコ・パチスロ。
つまり、あまり持たない庶民から搾り取るのがパチンコ・パチスロであるのに対し、カジノはそれなりに余剰資産を持つ金持ちのその余剰資産を、事業税や雇用という形で市中に還元する装置として機能するのです。
パチンコがなくなると都合が悪いという人達がいる?
あれあれ?庶民の味方であるはずの立憲民主党さん、そしてれいわ新選組さん、なんでパチンコは放置してカジノに反対するのですか?逆じゃないですか?
あなた方の好きな韓国では、パチンコが始まってとてつもない勢いで店舗が増えたと思ったら、「国力の低下」を理由に、たったの6年でパチンコ全廃を実現していますよ?これ、マジで優秀ですよね?見習おうと思わないんですか?何か、日本でパチンコがなくなると都合の悪いことでもあるんですか?N国・立花孝志氏から「貧困ビジネス」と指摘されていますが、これもその一環とか?
街中にパチンコのようなギャンブル施設がたくさんあるなんて国は日本くらいのものらしいですが、カジノは観光を売りにする130か国以上にあるとのこと。なぜ日本にあってはいけないのですか?カジノの営業が始まると、行政による「ギャンブル依存症対策」も本格稼働すると思われますが……ひょっとして、そうなったら逆にパチンコ・パチスロが槍玉に上がることになることを危惧しているとか!?
立憲民主党およびれいわ新選組のみなさん、是非教えて下さい。そして「それはお前の考えすぎだ」と言ってください!!
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