ついに参院選が始まりました。
久しぶりに書くツイートは、私の独断による各政党の評価にしようと思ってます。
まずはれいわ新選組からですが、そりゃあもう思いっきり独断と偏見であることをご了承ください。
れいわ新選組ってどんな政党?
天皇陛下に手紙を手渡しする党首・山本太郎、公人として信じがたい語彙で敵対勢力を誹謗中傷する大石あきこ、泣いているところをわざわざ自撮りアップするやはた愛。これ、どういうことかというと⇒
— 小ライス (@shorice_hitotsu) June 10, 2022
れいわの人達って客観的な自己監査ができないお子様の集まりってことなのよ。感覚として「自分が正しい」と思えば、立ち止まって自制することなく突き進んで良いという幼稚な行動原理。
れいわ新選組を一言で言い表すと「悪い意味での若さ」です。(と言ってもこれを書いている時点で山本太郎氏は47歳ですが)
若さは暴走するもの。自分の信仰こそが尊く、それ以外はク〇だと思うメンタリティー。それがこのツイートに集約されています。
党首・山本太郎氏
東日本大震災に伴う福島原発事故以降、熱心に反原発運動を展開していた山本太郎氏。国会の弁当を見るや「ベクレてるんやろなぁww」と揶揄。さらには園遊会で、こともあろうに天皇陛下に反原発を促す趣旨の手紙を手渡しするという暴挙に出ました。
大石あきこ氏
そして大石あきこ氏。吉村大阪府知事の
「しかるべき対策を採ればカジノによってかえってギャンブル依存症が減った国もある」
という説明に対し、
「ワケの分からんことを」
と批判、さらには、
「変なクスリでもやってんのか」
と罵倒。この「変なクスリでも~」は私の大のお気に入りで度々引用させて頂きました。
ギャンブル依存症になるメカニズムは、当ブログで過去に説明した通りです。パチンコ・パチスロとその他のギャンブルはかなり異質で、IRにおけるカジノは「その他」の方に入ります。大阪府が予定しているギャンブル依存症対策は、その対象をカジノのみに置いてはいないはずで、既存ギャンブル、中でも依存症の8割以上を占めるパチンコ・パチスロもその対象となるでしょう。そうなると、かえってギャンブル依存症が減るということは大いにあり得ること。反論したいなら、そのメカニズムを説明する必要があるのですが、大石氏にかかれば「ワケの分からんことを」で一蹴されてしまいます。さらに「変なクスリでもやってんのか」は、田舎のヤンキー高校生かと思えるような語彙選択であり、公人が公人に対して使うようなフレーズではありません。
やはた愛氏
お笑いなのはやはた愛氏。これは相当なインパクトを持つので、まだ知らないという方は胃薬をご用意頂いてから見ることをお勧めします。
頑張ってもなかなか報われないことに嘆き、泣き濡れて、その顔を、なんと、
泣き濡れている最中にスマホで自撮り。
世の中には常人の想像にも及ばないことを考え付く超人が稀にいるものですが、彼女はその一人なのでしょう。マジなのかギャグなのかも私程度の凡人には判定できません。
政策
消費税ゼロにして、教育費は大学院まで無償化して、奨学金チャラにして、社会保険料引き下げて、児童手当3万円にして、季節ごとに全国民に10万円ずつ配って、原発即停止して、その原発は国が買い上げつつ地域への補助金は継続して…………ハァハァハァ……なんて夢のような未来拓ける日本!
…
……
………
で、
財源は!?
公約には書いていませんが、多分「国債を発行すれば良い」と言うことなのでしょう。所謂MMTというやつです。
MMTについては興味津々ではあるものの、れいわの財政理論についてはよく分かりません。これだけの財源を国債で?ふーむ、『月刊ムー』とかで紹介されてませんかね?
最低賃金1500円政策
ま、それはともかくとして。
政策群の中でれいわの浅さを象徴するのが、「政府補償による最低賃金1500円」なのですよ。これについては以前にも書きましたが、リンク置いといてもなかなか読んでくれないだろうから、さらっとまとめます。
皆さん、給料安くて困ってるんでしょ!?
じゃあ給料上げれば良いわけですよね!?
そうすると企業が困る!?
じゃあ最低賃金は政府補償すれば良いわけですよね!?
と、こういう発想なのでしょうが、これをやると、元々、最低賃金設定する雇用企業と差別化を図るために1500円設定していた雇用企業の下に人が来なくなるわけです。時給1000円の仕事と時給1500円の仕事、キツいのはどっちですか?当然1500円の方です。応募が少なさそうだからわざわざ時給を少し高めに設定しているのに、最低賃金を政府が補償してしまうと、この企業は、やはり差別化を図って自腹で500円あるいはそれ以上上乗せする必要が出てくるわけですよ。するとこの事業者はどうなっちゃいますか?最低賃金政府補償政策のおかげで経営が圧迫され、ヘタすると倒産ってことになるわけですね。
考え浅くないか?
将棋の格言(川柳)に「へぼ将棋 王より飛車を可愛がり」と言うのがあります。将棋は何手も先を読む知的ボードゲームですが、歩を獲らせて桂馬を獲る、金を獲らせて飛車を獲る、と言った戦術を繰り返せるのが将棋の上級者です。
この将棋の喩えで言えば、れいわは1手先しか見ていない「ルールを覚えただけの初心者」なのですよ。だからばら撒くだけばら撒いて財源の事は考えない、最低賃金政策は唱えるけどその先企業がどうなるか考えない。
さらに象徴的なのは、維新が唱える「雇用の流動化」について、「事業者が従業員のクビを切りやすくする考え方」だと批判しているところです。もう言葉の意味から説明する必要があるようですが、「内側にいる人(正規雇用)と外側にいる人(非正規雇用)が固定的になって格差が広がりつつある現状を打破すべく、出たり入ったりを活発にできるようにしよう」と言うのが雇用流動化の考え方です。当たり前ですが、歩を獲られるだけではなく、簡単に歩を獲り返せる仕組み作りの提案なのですよ。
これが実現すれば、企業の雇用責任が薄くなる分、必要な時だけ積極的に人を雇うことができて、業績が上がりやすくなるわけです。そしてそのうち、経済のパイが大きくなって全ての人が恩恵を受けることになるわけです。
ところがこんな考え方もれいわというお子ちゃま政党にかかると、どーゆー訳か「クビを切られる」という片面しか見えなくなるようです。何がどうなってそうなるのか全く分かりませんが、「事業者はクビを切りたがる」のがデフォルト、ってことらしいです。だったら企業は最初から社員なんて募集しませんわな。必要だから人を雇うのですよ。
れいわを支持している人達って……
このような短絡的で実現可能性がほぼゼロとも言える政策を掲げるれいわ新選組に対し、NHK党・立花孝志党首は、
「れいわは経済的に苦しい方のために奨学金をチャラにするとか、消費税0%に引き下げるとか、最低賃金を1500円以上に引き上げるという公約を掲げて、生活に困っている人から寄付を集めている」
「詐欺的な貧困ビジネスではないか。できもしない公約で人からお金を集めている」
と批判しています。
私もそう思っています。
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れい新支持者が歌って踊るのはなぜ?
ところで、動画などでれいわ新選組の支持者がやたら歌って踊っているのが確認されます。これ、どういうことかと言うと、れいわ新選組はほとんど宗教なのですよ。
仏教では木魚を使って独特のリズムでお経を読みます。神道では荘厳な雅楽とともに巫女さんが舞い、祝詞を上げます。キリスト教では美しいステンドグラスに囲まれながら讃美歌を歌い、イエスを称えます。さらに古くは、人々は火を囲んで生贄を捧げてその周りを踊って歌って雨乞いをしました。
ここに理屈はあるかと言えばありません。彼らは、【感覚を共有し】て、【何かを信じ】、その何かに【何かを伝えようとする】のです。物語があっても論理のない彼らには、トランス状態になる必要があります。
大石あきこ氏は、なぜ論敵の論説を根拠も示さず「ワケのわからんこと」と切り捨てるでしょうか。なぜ「変なクスリでもやってんのか」と罵倒するのでしょうか。答えは簡単、そこに論理などないからです。その代わりに過激なフレーズと歌と踊りで弱者たる大衆を煽り、魅了します。
この、半径50cmの空間と3分先のことまでしか考えられないお子ちゃま政党と対極にあるのが……おっと、この投稿ではここまでにしておきます。
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