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「適正な議員定数」とは~比例代表制って不要?~

国会議事堂 政治・経済

維新が自民との連立政権(大臣ポストを得たわけではないので、正確には「政権」入りしたわけではないが、面倒くさいのでとりあえずこの用語を使う)合意のマスト条件として提示した「議員定数削減」。その概要は前回書いたが、今回は少し掘り下げる。

 

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大政局で問われる政党の体幹の強さ

連合と言う支持母体に気を遣いながら、一般向けには「改革派」をアピールしつつ、いっぱしの支持率と議席をゲットしておきながら、責任を取る立場にはなりたくない、でも政党交付金はたくさんほしい……う~んどうしましょ?と言ってる間に、自分たち抜きで大政局が落ち着いてしまった形の国民民主党。

一方の維新は、とりあえずのところ「政策論」以外に気を遣う先がないので、大胆な決断ができた。ここには明らかに維新の良さが出た。問題はその先だ。何にせよ、こういった大政局においては、野党はその足腰・体幹の強さが問われることになる。

私から見て、維新の「体幹」に点数をつけるとするなら、100点満点中50点と言ったところか。その対象は、今のところ「議員定数削減」と「食料品消費税0%」案の2つだ。ここではまず前者を取り上げる。

 

井戸から大海に放り出された維新

個人的には維新の議員定数削減案には大賛成だ。選挙の争点にしたとしても、肝心の有権者はそれほど関心を示さない定数削減案を、「政党ー有権者」ではなく「政党ー政党」のディールで実現しようというのもなかなか強かで良い。

しかしだ。

その案には賛成するし、政党間ディールで実現しようというのも賛成だが、維新は維新で一般国民向けに「なぜ定数削減をしなければいけないのか」という説明ができなければいけないのにそれが全くできていない。今何となく維新に好意的な民意も、少し時間が経てば「国民置いてけぼりではないか?」と疑問を持ち始めるかもしれない。

「だって維新は元々それを大阪でやってきたから」

だから何だと言うのだ。国民にとっての主役は「国民」であり「維新」ではない。維新の過去の実績にも党の成り立ちにも国民は興味がないのだ。

「だが実際に大阪で強力な支持を得ている」

一歩大阪の外に出たら維新などほとんど支持されていない。ということは、大阪にしかメリットをもたらさない政党だということだろう。……と思われても仕方がない。

維新は自己中心的視点を捨て、どのような政策においても「これをやると国民にこんなメリットがあります」ということを説明する義務があり、それができずに大阪の内側でしか通用しない論理を押し通そうとしても、連立でせっかく伸びた支持率もあっという間に元通りになってしまうだろう。

 

例によって会話ができない吉村代表

チームみらい・安野貴博氏はこの議員定数削減案に強く反対する。そりゃそうだ。維新はこの定数削減を比例議席の削減によって実現することを想定しているらしいが、新興政党にとって比例議席は命綱である。この部分こそ、比例票削減の障害……というより「考慮すべき課題」だと言える。逆に言えば、この部分を説明できない限り説得力が生まれないのだ。

しかしそこは、頼りになる維新のリーダー、我らが吉村代表にお任せ頂きたい。彼の返答はこうだ。

安野「議員定数が減るとただでさえ固定化されがちな国会議員の新陳代謝がさらに悪くなるのでは」

吉村「安野さんのような人にどんどん出てきてもらいたい」(?)

安野「比例議席を削減すると、新興政党は不利になる」

吉村「選挙区で落ちて比例で復活するゾンビ議員がいる」(?)

吉村「古い政治家ほど変えたくないと言う」(?)

安野氏が聞いているのは、「新興政党のチャンスが小さくなってしまい、国会の新陳代謝が悪くなるという懸念は持っていないのか」なのだが、相手の質問には一切答えないいつもの吉村論法だ。これが藤田共同代表であればもっとまともなことも言えただろうが、残念ながら今の維新は、まともに会話もできない人を代表に据えてしまっているのである。ちなみに、吉村代表自身、ゾンビ議員出身である。

まず最初の「安野さんような人が~」という返答は、要するにお前の話はどうでも良いと言う侮辱である。

次にゾンビ議員の問題だが、「重複立候補」を禁止すれば解決する話であって、議員定数の問題とは関係がない。

「古い政治家~」は、間違っていないが、今向き合っている論者はチームみらいの安野氏である。

 

吉村氏が誰かと喋っているのに会話が成立しないと言う光景や、説明しないといけないことを一切説明しないという負の実績に関してはいくらでも書けるが、ここでは割愛する。

これほど相手の主張を無視しても清々しく、堂々としていられるのは、この主張が橋下徹氏が元々言ってきたことであり、やってきたことだからだ。そこには何の迷いもない(逆に、そうでない事柄に関しては、吉村氏は非常にわかりやすくゴニョゴニョ喋り出す)。だが、ここにいるのが橋下徹であったなら、同じ主張をするにしても、間違いなく相手の質問には答えていただろう。橋下徹のコスプレをしているだけの吉村氏にはそれができない。

 

オレ的選挙制度改革案

ついでに言っておくと、私は「比例制」の何が悪いのかもよく分かってない。選挙区のみにすれば、たしかに話は分かりやすくてスッキリはする。だが、(本来私がそのタイプなのだが)「A党の政治理念には共感できるが、個々の政治家には興味がない」という人にとっては、政党名で投票する方がスッキリするのだ。「いや、選挙区でその政党所属の候補者名を書けば良いだけではないか」と言われても、形式上の話とは言え、その候補者個人のことは知らないのに「田中さん」などと書くのは無責任な感じがして負い目ができる。政党には投票するが、人選は政党が責任を持て、と言うのが言わば比例制の意義ではないのか?

そもそも国会議員の舞台は「国」なのだから、「選挙区」という概念そのものがおかしいのではないか?もう国会議員の選挙なんて大選挙区を超えた「全国区」で、1人10票持たせて何人でも何票でも投票できるようにすれば良いのではないか?

さらにドラスティックな提案をするなら、「議員定数」は「最大議員定数」と置き換え、投票率に応じた可変制にしても良いのではないか?例えば衆議院なら総数465議席あるが、それは投票率が100%だった時の話であって、50%なら233議席にしてしまえば良い。おそらく世界初の試みで話題にもなるだろうし、経費削減にもなるし、理屈としてもかなりスッキリしそうだ。

ま、以上は私にも確固たる考え方がわるわけではなく、ひとつの視点の提示として。

 

というわけで、次回は「だから維新は経済を勉強しとけって言うたやろ」という話をしたいと思います。

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