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なぜ万博は維新にとってボーナスにならなかったのか

政治・経済
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万博は人気なのに維新は不人気という不思議

万博が開幕前から極めて非科学的・極めて理不尽な理屈で批判(批難)されていたことは、まともな知性を持つ大人ならよくご存知のはずだ。税金の無駄遣いだの、ガズ爆発を起こすだの、ミストで誘拐事件が頻発するだの、客が来ないだの。

しかし蓋を開けてみれば万博は、少なくとも来場者数が多すぎていろいろ難儀を起こす程度には大人気で、運営費収支を基準にすれば事業としても成功がほぼ確定している。

ではなぜ、維新は支持率を落とし、選挙でも負けるのか。Grokに聞いてみたらまずは万博を挙げて「批判が多かった」と言うのだが、それは開幕直後あたりまでの話だ。

万博が開幕されてからというもの、節操のないマスコミは批判ベクトルから掌を返して肯定的報道をするようになり、関西では連日のごとく万博が良い話題になった。

先日の参院選は万博開幕から約3ヶ月後に実施されたが、維新は大阪でさえ比例票を20%も低下させている。

これは、維新が万博をボーナスにすることができなかったか、万博というボーナスがあったがそれ以外の要素がもっと悪かったか、のどちらかだろう。

 

なぜ万博は維新にとって「ボーナス」にならなかったのか

後者である場合のことは別の投稿で書くとして、仮に「万博がボーナスにならなかった」のだとしたらそれはなぜか。

その理由は私から見れば明確で、先の投稿で書いたように、維新とその支持者がネオテニー化(平たく言えば幼稚化)しているからであり、万博がそれを象徴している。

例えば、家族連れの利用者から「あまりの人混みで怖い思いをした」と言う声があった場合、
「だったら早く帰れよ。子供連れのくせに何を最後まで楽しもうとしとんねん。常識ないんか。場内でも『混雑します』って何度もアナウンスあったやんけ」
とか、あるいは例えば、遠方利用客が「万博には行ったものの、お目当てのパビリオンには入れなかった」と言えば、
「調べてから行けよ。公式サイト見ただけで行くのが間違い」
と言った万博ガチ勢からのリアクションを見て第三者はどう思うか。

さらには、何度でも書くが、「万博は快適性を重視すべきではないか」という横山市長の提言に対し、実質的最高責任者である吉村知事が「それよりも黒字!」などと回答しているのを見て第三者はどう思うか。※このやり取りの異常性は後ほどさらに詳しく述べる。

私なら「ああ、万博はやっぱり大阪のイベントなんだな」と思うだろう。

私が「大阪に生まれてよかったー!」(そもそも大阪ではないが)的なことを書かないのは、たとえそれが本当であっても、第三者からはウソ臭さ、宗教臭さ、民族主義臭さというマイナスのオーラを帯びてしまうからだ。万博そのものの称賛はある程度感覚的でも良いが、土地や政治との結び付けの文脈に絡めたい時は理性的かつ論理的でなければいけない。

今の(特に本拠地大阪近辺の)維新支持者のヤバさは、仮にこういうことをXでつぶやいても「大阪に生まれてよかったと本当に思ってるのになぜそれを書いて文句言われなあかんのや。お前ナニ様や」などと反駁しかねないところだ。

 

万博は政治的奇跡の象徴である

改めて書く。

維新が大阪で成し遂げた改革は、日本政治史上に燦然と輝く地方都市の奇跡である。大阪府ではそれ以前に不当に手を付けられた減債基金約5000億円を完済。大阪市はさらに財政再建のペースが速く、早ければ令和10年にも(30数年ぶりの)「不交付団体」となる可能性。「ゴミを集めてできた島は、でかいゴミになりました」というシャレにならない状態だった夢洲で、国際イベントである万博~しかも1970年大阪万博と同格の~を開催。万博は大阪で起きた政治的な奇跡の象徴である。

そしてその奇跡の象徴は、さらに政治を推し進めるための強力なアクセサリーになるはずだった。すなわち、維新と言う政党と大阪と言う土地のイメージアップだ。

ところがどうもそうはなってない。その理由は先述した通り。

 

ではどうすれば良かったか?

これについては以前ツイキャスでも語ったが、大阪民および大阪周辺の維新支持者は、日本全体に対し徹底的にホスピタリティーを発揮すべきだった。つまり、先述の指摘とは真逆のことをやれば良かったのだ。

万博楽しいアピールはすべきだ。だって本当にすごいイベントなんだから。あとはその流れのまま、「体力・時間・家庭事情・距離」などの格差で弱者になってしまう人を思いやる提案をすれば良いだけ。

特に維新は「次世代のための政党」を謳っており、高校無償化という実績もある。万博の本来の趣旨を考えても、もっと子供に焦点を当ててもよかったはずだ。

例えば私のこのポストは、上段は半分冗談だが、下段は本気で書いている。そして、こんな弱小アカウントでも書けば15万インプレと1100人以上のいいねが付いている。読んだ人の中には「よし、親にチケット買ってもらって1人で行ってこよう」と思った中高生が2~3人はいたかもしれないし、「うちの孫にも小遣いやって無理やりでも行かせよう」と思った中高年が5~6人はいたかもしれない。

ついでに言っておくと、このポストにかかった費用はゼロだ。当たり前だが。そしてこれを投稿することによって私の通期パスが突然燃えて灰になるわけでもない(そもそも紙ではないが)。万が一影響があるとしても、夏休みの子供たちがほんの少し増えるくらいのものだろうが、夏休みに子供が多いことなど以前から覚悟の上だ。

 

なぜ維新系万博ガチ勢は「闇」を見せてしまうのか

地元民かつ維新支持者かつ万博ガチ勢が弱者を思いやるアクションを見せると、大阪のイメージが良くなり、維新のイメージが良くなり、遠方の(特に子供たち)にもチャンスが増え、かつすでに通期パスをゲットしている自分たちにはほとんど損失がない。誰も損をしない選択なのだが、不思議なことにこれを言うと、思いっきり維新界隈の政治垢から「私は維新のために万博を応援しているのではない」という反駁もあった。いや、誰も損せえへんねやったら反対する理由ないやろ。全く理解できない思考回路だ。

「4時間の行列を許すということは、4時間分のキャパを保証しているということなんだから、整理券を配ってしまえば良い」と私が提案すれば、「整理券をもらうための行列ができるやんけw」と言う冷笑系のクソリプも【維新界隈から】あった。

維新支持者が……あ、この場合は「維新信者」と言った方が良いかもしれないが、彼らが万博で理性を失うのも分からなくはない。大阪は長い間差別され、維新は日本政治史上これより上がないというくらいに各方面から叩かれまくった政党だ。叩いてきた連中は他党のみならず、メディア総出だった。その大阪は財政と行政サービスの面で大改革を成し遂げたは良いが、統治機構改革の根幹である大阪都構想には2度失敗して、2回大将のクビが飛んだ。

くわえて、その後の政党の長期低迷だ。もうどうしようもなくなって吉村さんという手を出してはいけない最終兵器に手を付け、大阪府知事・大阪維新の会代表・日本維新の会代表という3足の草鞋を履かせたは良いものの、支持率は下がるばかり。

そのタイミングでの万博開催なのだから、ストレスと言うストレス、フラストレーションというフラストレーションをあれもこれも見境なく集めて万博で爆発させて大きなカタルシスを得ているのだろう。もちろん、そんなことをしていては何も残らないどころか、以前よりもマイナスにもなりかねない。

 

そもそもボスの言動がおかしい

信者がこういうレベルに堕ちていくの不思議はない。ボスである吉村大阪府知事の言動がおかしいからだ。

この吉村さんという人は、物事の道理も分からなければまともに会話ができる人でもない。↑の投稿で書いたことを簡単にまとめると、「そもそも【想定来場者数】が実現できれば売上的には十分、だったら今は快適性が問題にされているので、来場者数の想定を下げてでも快適性を重視すべきではないか」という横山市長の提言に対して、吉村知事が「そんなことよりも黒字だ」と答えたというやり取りだ。横山氏はマイルドに変換したものだと思われるが、この場合の「快適性」は「安全性」と捉えるべきだろう。

横山氏は「黒字を諦めてでも」などとは一言も言っていない。(運営費ベースの)採算ラインと「想定来場者数」には大きなギャップがあって、すでに黒字実現が濃厚なので、リソースを「量より質」に振っておかないと最終的な来場者数は減ってしまうかもしれないよという提案なのだが、吉村さんの頭の回路がどういう情報処理をしたのか「それより黒字」だったのだ。つまり「快適性」(安全性)などどうでも良い、と。

吉村さんに常識レベルのPRスキルがあるのなら、

「横山市長の仰る通り、万博はおかげさまで大人気となってますが、その反面快適性に懸念があり、さらに快適性をなおざりにすると今度は安全性の問題に発展しかねません。つきましては、各パビリオンへの行列合理化の要請、ゲート外を含む日除け面積の拡大、入退場時のモニタリングの強化と入場者数によっては整列による移動制限など考えております。例えば大型イベント時には退場時、会場内で列を作って2分半という大阪メトロダイヤに同期する形で進めていく、などですね。ゲート入場については時間ごとに枠を作って緩やかな入場制限をしておりますが、これも今後、枠を小さくしていくという選択肢も捨てていません。何よりもまず、ご家族連れが安心できるような状態を常にアップデートしていくことが肝要だと考えております」

とでも言っておけば良いのである。たとえ、結果として何もしなくても、だ。

実際、(黒字を達成するかどうかはともかくとして)夏休みに入ってからの万博来場者数が全く伸びていないのだが、果たしてその原因が酷暑だけなのかどうか。

 

吉村さんの「黒字」に対する思いは偏執的とも言えるレベルで、

自分で良いことを言ってるのに、「黒字を目指す」という全く意味のない一言を添えてしまうのだ。これは何のために誰に向けて言っているのかさっぱり分からない。黒字を目指すなら来場者数を増やさなければいけないが、「黒字を目指す」と公に発信することで、維新や吉村さんとは何の関係もない人たちが「そうか、黒字を目指しているのか、じゃあ我々も行こう!」となるとでも思っているのだろうか。

ここらへん、吉村さんが徹底的にリテラシーや自己客観視スキルに欠けたところであり、そりゃリハック高橋氏にもバカにされるだろう。

 

まとめと次回予告

言いたいことは、維新支持者、特に大阪周辺の維新支持者はどんどん近視眼的になり、広い視野や広い心、長期的展望、政治戦略という観点が欠けているという指摘だ。

私が音喜多駿氏を文句なしに支持する理由は、橋下徹氏のチャチャに対して、決して感情的にならずさりげなく自分が政治家を目指したきっかけとして「維新八策」を提示するような姿勢の在り方にある。本当に何気ないことだが、維新の政治家も支持者も忘れがちではないか?

今後はここらへんを掘り下げていく予定……なのだが、とりあえず今起きている維新のお家騒動が先かも。

 

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