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【献血ポスター論争】宇崎ちゃんは「たまたま巨乳」ではなく「わざわざ巨乳」

宇崎ちゃん ニュース
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対立構造で見えなくなる問題点

一旦ここで論点を整理しておきます。

一応私の意見としては、「あのような(宇崎ちゃんみたいな)ポスターは献血啓蒙ポスターとしては相応しくない」ということなんですが、本当の論点はそこではありません。その是非そのものは割とどうでも良いことです。

真の問題は、「是」と「非」に分かれて、それぞれが無茶苦茶な論法で敵を攻撃するやり方です。

「いやいや、その理屈で言うなら、こういう場合はどうする?ああいう場合はどうする?世の中滅茶苦茶になっちゃうぞ!」
という屁理屈を【双方が】こねているのですよ。

これはこの話題に限ったことではなく、あらゆる問題において、例えば「女性/女系天皇の是非」「体罰はありかなしか」「結婚はすべきか」等々、どんな論題においても見られる光景です。

だから当ブログでは常に、「対立構造の内側に入ってはいけない」と主張しています。対立構造に組み込まれると、問題の本質が見えなくなります。盲目状態でやみくもに敵に火炎瓶を投げつけることを「言論」だと思い込んでるわけですよ。

『宇崎ちゃん』が好きか嫌いかではなくだな

さて、献血ポスター問題に戻ります。この宇崎ちゃんのポスターを擁護する人の中には、単に元々宇崎ちゃんファンだからってヤカラが少なからずいるはずです。これをバカと呼びます。

宇崎ちゃんのファンがバカ、ということではありません。それどころか、私も今回の件で初めてこの作品を知り、Googleで検索できる範囲でチラ見してみましたが、実に面白そうで単行本をポチりそうになってるんですよ。幼少の頃から軽薄なラブコメが好きだった私にはちょっとたまらないものがあります。

が、それとこれとは別なんです。その分別を理性と言います。

皆が知っているキャラクターというのは大事

『宇崎ちゃん』は『サザエさん』や『ドラえもん』や『PEANUTS』(スヌーピー)ではありません。日本国民全体で見れば、それを知っているという人の割合は10%にすら届かないでしょう。サザエさんのようにほぼ100%知られている作品とは根本的に違うのですよ。

じゃあ残りの90%以上の人にとってこのポスターはどう映るか?というと、極めて下品で頭の悪いポスターという印象を持つ人だって相当割合いるはずなんですよ。私だって、それによって献血に行くか避けるかは別として、知らなければ軽い嫌悪感を覚える1枚です。

「それは宇崎ちゃんを知らないからだ!」

とファンはまた意味のないことを言います。先の記事で『アクエリオン』の例も挙げたように、知らないのが当たり前で、それを前提に製作者は宇崎ちゃんを使ってるのですよ。

個人的にはこういうのがすごく嫌なんですよね。「公共の空間で一部の分かる人にだけ向けたポスター」みたいなのが。

巨乳差別って何?

今回の騒動における反発側のリーダーと言えば、太田啓子弁護士です。言っておきますが、私はこういう人が好きではありません。所謂「人権派弁護士」のお手本のような人で、弁護士というスキルを日本を悪くするために使ってるように思えるからです。

ま、それはとりあえず置いといて、彼女らの主張の根幹は「女性が性的に消費される」ことへの反発でしょう。

これに対し、よく分からない反論がありまして、あるインフルエンサーのツイッターアカウントが「知人のリアル女性が、巨乳と言うだけで『エロいから街から排除せよ』というのは差別であると言ってる」と言うのです。そしてこのアカウントの方もこの女性に同調。さらにこのアカウントのフォロワーやアンチ太田の人達も同調ってな感じ。

ちょっと目を疑いました。

冷静になれ!「宇崎ちゃん」は実在しないんだぞ!

念のために言っておきたいのですが、「宇崎ちゃん」はこの世に実在しないキャラクターですよ。たまたまその女性が巨乳だったというだけで排除されたとしたら、それは紛れもなく「差別」でしょうが、「宇崎ちゃん」はある漫画家が作り出した架空の存在で、【わざわざ巨乳に描かれている】のです。「たまたま巨乳」なのではなく「わざわざ巨乳」なのです。

なぜ宇崎ちゃんがわざわざ巨乳に描かれているかと言えば、多分ですが、「ウザくて子供っぽい中身とは裏腹に体だけは無暗にエロくて主人公の青年を惑わせる」というキャラクターだからでしょう。要するに、意図があってわざわざエロくしているのであって、その手段として巨乳にしているわけです。

つまり、件のリアル女性が「エロくもないのにエロいとか言うな!」というご主張であればそれは大間違いで、巨乳はエロの象徴であり、宇崎ちゃんはエロい体の持ち主でないといけないためにわざわざ巨乳に描かれているわけです。

これがですね、「巨乳をエロのアイコンにするな!」と宇崎ちゃんの作者にクレームつけるなら、まだ、まだですが、ちょっとは分かるんです。しかし、太田弁護士に反発すると言うのは一体どういうことでしょうか。

まだ読んだことのない私が言うのもなんですが、こういう人達は宇崎ちゃんの作品性も理解できずにいるようです。だとしても、つまり宇崎ちゃんを全く知らなくとも、「巨乳の可愛い子ちゃんが先輩男性を挑発している」という構図は理解できそうなものですが。

こうなってくるともう何が「差別」なのか分からなくなってきます。

こういう理屈をもし本心から言っているとすると、コミックの『宇崎ちゃん』を見ても面白いとは思えないのでしょうね。

 

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