コロナで死亡者が3万人減少という衝撃
まずは私のツイートを。
2020年の死亡者が前年比でマイナス1万人。例年の死亡者自然増分を加味すると、コロナによる超過死亡はマイナス3万人ということに。さて、これをどう見るか。
「コロナ対策がインフルその他の肺炎の予防に繋がった」とマスコミを含めいろんな人が言っているが、だったらなぜコロナだけはこれほどまでに蔓延したのか。局所的に行われた無作為PCR検査からすると、例年のインフルより感染者が多い計算になる。
私はウィルス干渉説が有力だと思っていて、奇しくも新型コロナウィルスがその他の感染症に対する「ワクチン」として機能したおかげで今の結果に繋がった可能性が高いと思う。
コロナ予防によってインフルが全滅状態になったのなら、概ね同じような感染をするであろうコロナがこれほど蔓延するはずがない。コロナはインフルとは異質の感染性質を持つかウィルス干渉が生じたかのどちらかで、後者の方が説明がつきやすい。
何にせよコロナは、必要な統計を採ったり公表するということをそれができる機関がやろうとしないので、分析しきれない。
累計約8000人の「コロナ死亡者」は本当にコロナで亡くなったのか。だとしたら、それとは別に3万8000人の命が何かしらの理由で助かったという計算になる。
「我々の努力で3万人の命が救われたのだ。対策を採らなければコロナの死者もインフルの死者もとてつもない数になったはずだ」そう考えると感情としてはスッキリするものがある。が、科学としては全く不完全だ。
それを言うなら、
「緊急事態宣言以前から感染者数が減っていた」
「GoToトラベルをやめても感染者数は増えた」
という事実の見直しが必要だが、これを誰もやろうとしない。事実を直視しない分析はフィクションに過ぎない。
「対策を採っていたから新型コロナの被害もこの程度で済んだ」のなら、感染者数はもっと少なくなっているはずだ。そして感染者数がインフルより多いのに例年より死者数が少ないのなら、「コロナはインフルよりは軽い風邪」ということになる。
さて、「コロナ対策のおかげで3万人の命が救われた」ことにするなら、今後はどうするのか。これを維持するためには2020年からやり続けたことを今後永久に続けなければならないことになる。
つまり、1分間石鹸手洗いをした直後にアルコール消毒を子供に強要するようなバカをそのままにしておくということだ。
2020年は死者数が3万人減ったが、結婚するカップルは1割以上も減った。もちろん新生児もそれだけ減る。これを維持することが日本社会の幸福かどうか、熟慮すべきだろう。
マスク堅持派は何も考えていない?
「#そろそろマスク外そうぜ」というハッシュタグができたのですが、ツイートを覗いてみると、案の定「とんでもない!」と反発する人が多勢でした。中には「有害なハッシュタグとして通報する」なんて人まで出てくる始末。
はい、思考停止ですね。
マスクを着け続けるにしろ、外すにしろ、そこには各々の見解というものがあって、議論が必要です。例によって私は「どちらかの陣営」に入ることはありませんが、「有害だ」と言うのは議論を経ずに自分の信じるものを守るということで、信仰なのですよ。私はこういう考え方を嫌悪します。
ロジック破綻してるの気づいてない?
その理屈なら、なおさらマスク外しちゃ駄目でしょう。インフル許容するならコロナも許容しろって話?
で、マスク外せば「暗鬱な社会の空気」がなくなるんですか?単純でいいですね。他人にいきなり「子供を殺してる」とか言うなら、相応のロジックもってこいよ。 https://t.co/RU2vBg6HpE
— クロ🐾 (@ztkszero) February 25, 2021
「その理屈なら、なおさらマスク外しちゃ駄目でしょう」
とこうなるのですよ。私が言ったのではなく、この手の人達の主張を整理すると、論理的帰結として、未来永劫、正確には医療技術が進歩してあらゆる感染症を撲滅できるようにならない限り、日本人にマスクを外せる日は来ないのです。
そして彼らは「毎年1万人が死ぬインフルではなぜ同じことを言わなかったのか?」という疑問には絶対に答えてくれません。
国民の8割が「緊急事態宣言支持」
世論調査では、なんと、実に8割の国民が緊急事態宣言の継続を望んでいるという恐ろしい結果が出ているそうな。
と言っても、この世論調査が固定電話で行われたものだとしたら、家にいて固定電話に出られる人なんてその多くが高齢者でしょう。高齢者はコロナで死亡するリスクが高い一方で、緊急事態宣言が発出されようが皆が自粛していようが、年金収入は変わりませんから、そりゃ緊急事態宣言の継続を望んで当然でしょう。
が、それにしたって8割はいくらなんでも高過ぎで、どう考えても若い世代の中でも相当割合でコロナに対して未だ過剰警戒する人がいるということでしょう。その表れが「#そろそろマスク外そうぜ」というハッシュタグへのリアクションなんです。
「常識」に敬虔な日本人
このことは、日本人がいかに「常識」と言う価値観に対して敬虔であるかをよく表していると思います。多分、去年の年末に同じ調査をやってもここまで保守的な結果にはならなかったと思うんですよ。ところが、年が明けて1月初旬をピークに感染者数がどんどん下がっている中の調査で、これほどの人が緊急事態宣言を支持しているのですから、「コロナは怖い」「怖いコロナのために自粛するのが当たり前だ」という常識が形成されてしまったということです。
「常識」とは「皆がそう思っているのが当たり前で疑うものではない」という価値観ですから、そこに科学的根拠など必要ありません。「だって当たり前だろ」で良いんです。
日本人の真面目さと協調性が仇に
アフリカから追いやられて極東の果てにまで辿り着いた体の小さな日本人が、これほど豊かな国を作り上げたのは、その頭の良さと真面目さと協調性のおかげだと私は分析するのですが、「常識」とか権力に従順すぎる真面目さや協調性については近年悪いところばかりが目につきます。例えば「なぜ日本にGAFAが生まれないのか」なんて言う議論は、まさに日本人の真面目さや協調性が原因だと思うのですが、これについては後日詳しく。
マスクを外せだなんてとんでもない!国民が一致団結してコロナが終息するまで今の努力を続けるべきだ!
「終息」って何ですか?
って聞いても答えてくれませんからね。彼らは雰囲気でしかお話ができないのです。
この協調性は裏返すとそっくりそのまま「ムラ社会」となります。ムラ社会とは、ザックリ言ってしまうと、価値観の違いや論理性を認めませんから、考察と言う過程をすっ飛ばして「有害トレンドだ!」と排除しようとします。恐ろしいことですね。
彼らは (彼らが特定の利権団体でない限り)、自分たちが「子供を作れない」「子供・女性を自殺に追いこむ」という社会の雰囲気を作り出していることに加担しているという自認がありません。物事を俯瞰して見ることができない、暴走する正義なのですよ。
さてさて、我々がマスクを外せる日は果たしてやってくるのでしょうか。
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