「コロナ禍」を創り上げている「フレーミング効果」とは

フレーミング効果 医療・健康

「コロナ禍」を創り出す「フレーミング効果」とは

私がツイートでちょくちょく取り上げる、大阪朝日放送(ABC)の『正義のミカタ』。政治や社会問題に興味ある人なら観てて当然だろという意識でいたのですが、よく考えたらこの番組は関西ローカルの上に、公式の見逃し配信もしていない模様。

でもこの番組、某ヒゲヘドロが出演しているというところだけ除くと、極めて秀逸な報道番組なんですよね。そこらへんの地上波では言えないようなことをバンバン言ってるんですよ。

で、コロナに関して言えば、元官僚の医師である木村盛代氏やウィルス学者で京都大学准教授である宮沢孝幸氏を中心に、公正な情報発信を続けてきたのですが、先日さらに精神科医である和田秀樹氏が登場。心理学的観点からの「コロナ禍」について論じられていました。

そこで和田先生がされたお話が以下のようなもの。

 

手術が必要な病気を患っているとして、

A 術後1か月後の生存確率は90%の手術を受けますか?

B 術後1か月後の死亡率10%の手術を受けますか?

という質問をすると、「手術を受ける」という返答が、Aだと84%なのに、Bだと50%にまで下がるのだそうな。言うまでもなく、AとBは内容的には全く同じ質問をしていて、表現を変えているだけです。

そして特筆すべきは、その聞いた相手が医師だという点です。

フレーミング効果

ツイッターなんかを見てたら「何も分かってない素人が口を出すな」なんてことを言う「センモンカ」も散見されますが、難しい医大に入って医療のプロとして仕事をしている人であってもこのザマなんですよ。

聞いた相手がそれこそ一般人であれば、何をかいわんや、です。

 

さて、これを読んでいるあなたは高確率で「一般人の素人さん」だと思いますが、あなたはコロナ禍に騙されてないと言い切れますか?ニュートラルな目で情報を吸収できていると思いますか?

 

近くの物は大きく見える、コレ当たり前

次に私が用意した画像を。と言ってもフリー素材を合成しただけのものですが。

東京タワーと富士山のイラストです。実際の東京は高い建物ばかりでこんな風に見えるロケーションはありえませんが、建物が一切ないとしたら、物理的にはこう見えるポジションというのはあります。

しかしこの東京タワーと富士山、同じ距離に並べてみるとこうなります。

小っちゃいですねー東京タワー。

「だから何なんだ!」と思われましたか?

改めて聞かれるとめちゃくちゃ当たり前の話で、東京タワーの高さが333m、富士山は3776mなんてことは常識ですよね。しかしそれは、あなたが知っていたから、あるいは感覚的に遠近感という補正を入れて想像できるから正しい判断もできたわけですよ。

このコロナ禍は1枚目の絵だけを見せて、「富士山より東京タワーの方がはるかに大きい」と信じ込まされているようなものです。遠くを見渡そうと思ったらマスメディアが目の前に情報を差し出してきて全体を見渡せないようにします。

ちなみに、東京タワーと富士山の高さの比率は、新型コロナと(例年の)インフルエンザの年間死亡者数の比率と大体一致しています。

 

あ、すみません。これは私がホワイトボードに描いた雑な図です。

遠くの家は小さく見える上に、さらにそれを死角に入れてしまうので、俯瞰の絵が再現できなくなっているのです。しかもこの手前の家の裏側、つまり勝手口には「ほんとは新コロの死者1000人くらい」(ある経営コンサルタントによる算出)と書いています。

同じ距離に並べてみるとこんな感じ。

私や一部の識者は1年半同じことを言い続けているのですが、どうしても情弱国民はこの事実から目を背けようとするようです。

 

世界が狭くなる「小ライス収縮」とは

これは別に「悪意ある情報発信者vs情弱国民」だけの話ではありません。

自分の関心事や専門分野については、その人にとってその空間だけが拡大されて、世界全体が相対的に小さくなってしまいがちです。

コロナに関して言うと、やたらと「現場はこんなに大変!」アピールをしたがる医療従事者がいます。まあ、それは良いとしても、そこから直ちに「だから家から出ないで!」とトンチンカンな啓蒙をする人たちがいるわけですよ。

これも何度も書きましたが、「あなたの仕事が大変である」ことはあくまで「あなたの個人的なこと」であって、それが問題だとするなら上司と掛け合ったり、労基局に訴えたり、転職したりするのが解決法なのです。それをすっ飛ばして「私の仕事はこんなに大変」から「コロナは大変」に直結させてしまうのは、近視眼的思考回路が世界を狭くしてしまっているからです。

この、その人の世界が狭くなってしまう認知錯誤を認知科学用語で「小ライス収縮」と言います。(ウソですが、今後当ブログではそう呼びます)

 

この小ライス収縮が暴走すると、単に世界が狭くなるだけでなく、平気で嘘をついてそれを正当化するようになったりします。

その一例がこちら。

自分の職場(ドラッグストア)が大変であることに「中途半端なプロ意識」が混ざり合って、本来国民を啓蒙するはずのプロが「イソジンはウィルスを殺さない」などと嘘を撒き散らしてしまった案件です。

 

今回はこの辺にしておきましょう。

次回は、「河野大臣の言う“デマ”警戒啓蒙は欺瞞」というテーマで。

 

 

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