「女性はやっぱり運転が苦手?」は差別?

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「女性はやっぱり運転が苦手?」は差別?

 「女性ドライバーの皆様へ質問です。やっぱり、クルマの運転って苦手ですか?」

トヨタ自動車がツイッターで実施したアンケートの質問の仕方が一部の女性の癇に障ったようでバズりました。もう結構前の話になりますが。

で、この記事には、日産自動車の社外取締役でカーレーサーの井原慶子さんという方の見解が紹介されています。いわく、

 運転の得手不得手は、性別を問わない。

とのこと。
同一ニュースを扱った他のサイトのコメントには、ジェンダー問題に造詣の深そうな学者さんがコメントしていて(ちょっとどのサイトだったか思い出せないので主旨引用になりますが)、

「男女に大きな差はなく、それより個体差の方が大きい」

とのことでした。一体、どんなデータに基づいて言っているのかは全く不明。
このお2人のコメントは、【社会的には】正解で、「男女差より個体差」と言うのは、アメリカで誰かがくしゃみをすると「God bless you」というお決まりの作法のようなものです。いわゆる「ポリコレ」ってやつですね。

科学的には「女性はやっぱり運転が苦手」?

さて、【社会的に】正解であっても【科学的には】違うことがよくありまして、科学的データはググれば一発で出てきます。

https://www.自動車保険見積もり比較.jpn.com/data/man_woman.html

ここに交通事故の男女別データがあります。それぞれのグラフの細かい説明は割愛しまして、ざっと言いましょう。

(1)事故件数が多いのは男性ドライバー
(2)免許保有者1万人あたりの事故発生率が高いのも男性ドライバー
(3)重大事故が多いのも男性ドライバー
(4)走行距離当たりの事故発生率が高いのは女性ドライバー

(1)~(4)までいずれも男女間で相当な開きがあります。つまり、男女差のデータとしてはかなり有意な数値だということ。

(1)は当然ですね。

(2)一見、男性の方が事故を起こす確率が高そうに思えるデータですが、女性の方がペーパードライバーが多いことと、1人あたりの走行距離が相当違うでしょうから、それを考慮する必要があります。

(3)これも、同じ免許保有者であっても「自宅とスーパーを往復する」のと「東京-大阪間を往復する」のとでは、事故の性質が変わってくるのも当然です。

(4)ここが今般のニュースのポイントになりそうなところ。30代の男女が同じ距離を運転した場合、女性は実に男性の2倍以上の事故を起こしていることになります。

これはやっちゃあいけないよ

このニュースを見た際にですね、一番やってはいけない反応が、
「何言ってんのよ!男の方が危ないじゃない!」
というパターンのコメントなんですよ。

このアンケートは、女性に対して「運転は苦手か」という自己評価を問うもので、「男女どっちが優れているか」と言うこととは全く違うのです。また、「あなたの運転は危ないですか?」という質問があったとしてもほとんど意味をなしません。なぜなら、危ない運転をしている人にその自覚がない人が非常に多いからです。

で、問題は「やっぱり」という副詞が引っかかると言うことですが、それならそれで、そこのみに焦点を絞るべきなんです。

データがあるんだから調べりゃいいじゃん

で、冒頭で紹介した2件の見解に対する私の見解が先述のグラフです。ギャーギャー言い合う前に、1分だけ時間を使って客観的なデータ出せばいいじゃん…って思っちゃうんですがね。インターネットが当たり前の時代に皆何やってるんでしょうか。

当の女性の多くは納得している

もっとも、ご婦人と喋る機会の多い私は、このようなデータを見るまでもなく、女性の多くが運転が苦手で、出来れば男に任せたいと思っていることはよく知ってますよ。「女って“やっぱり”運転が苦手だから」とは、女性の口から出る言葉なのであって、今般のアンケートに文句言ってる女性はほんの一部なんでしょう。

これを「決めつけ」だの「差別」だのと言うのであれば、例えば家族でドライブに行く時にそのハンドルを握るのはパパかママかを想像してみればいいんです。子供にその絵を描かせてみせてもいい。「両親がそろっていて2人とも免許を持っている」と限定しても、圧倒的にパパが運転しているところを想像される方が多いでしょう。

クレームをつける人は、それで誰が得をするか考えるべき

男女平等と言うものを安く扱ってはいけないと思うんですよ。こんなとこでしょうもない意地を張っても「“やっぱり”女は面倒くさい」なんて思われるだけで、それは女性側も決して得をしません。社会にはもっとシリアスな男女不平等があるのに、こんなつまらないことにエネルギーを使う必要なんてあるんでしょうかね。

とは言え、もし私がこのアンケートの担当部署にいたら「“やっぱり”は余計だと思います」って忠言すると思いますよ。世の中、無視できない割合でバカはいるし、そのバカが少数であってもマスメディアに乗っかると増幅されるし、企業は覚悟もないからどうせ謝ることになるんです。

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