女性の言うことに対し、言葉通りに受け取ったら「言葉通りにしか理解できないバカ」と男は罵倒されるんです。
そして、今般のグリコ『おしえて!こぺ!』のような意訳パターンを用意すると「日本語がわからないバカ」とやはり男は罵倒されるんです。
…と、一見男性vs女性の対立に思えるこの手の話ですが、これよく見ると両陣営とも女性なんですよね。
「正論なんて求めてない」は、私自身も幾度も経験していますし、巷の女性たちも【本人】が言っていることです。
じゃあどっちが正しいのか?を考えるのはあまり意味のないことで、個別のケースを精査していくと、どちらの言い分も正しかったりするわけですよ。
つまり、「女性」という括りでは同じでも、それぞれ違う人の口から放たれている言葉なんです。
さてさて、この手の話になると、必ずどこからともなく「専門家」が現れて解説を施してくれます。今回だと、東京大学大学院総合文化研究科の四本裕子准教授という先生。
この先生によると、
「最近の研究では、『男女間には個人差を超えて一般化できるような脳の構造や機能の差はない』という説が有力です。したがって、これは事実だとは言えません」
とのこと。
ではですね…。
生涯、泣く回数に男女差はないでしょうか?多分、桁が違うほど差があるはずですよね。
女性は男性の3倍喋るらしいです。その一方で、「えー、うそー、やだー、ほんとー?かわいー」で会話が済まされてしまうほどボキャブラリーが貧困だという指摘も昔からされていました。
年の差関係なしに相手にタメ口を使うのも女性の方が多い。
テレビのクルーが同性2人組にインタビューするというシーン。何か質問する度に顔を見合わせて笑ってから返答。さて、この2人組は男性同士か女性同士かっていうと、皆さんの頭の中には女性同士が浮かんだと思います。
さて、この違いは「生得的」なものでしょうか??
この先生の言うことに従えば、「一般化できるような違いはない」とのことなので、「習得的な違い」ということになるのでしょうかね。
マ・ジ・か・よ!
同准教授の別の記事を見つけました。同じような趣旨の内容です。
1ページ目。
血液型性格判断は、もう100パーセント非科学的なんですけど、ただ、血液型性格判断を信じてしまう人の心理っていうのは、おもしろい研究対象ではありますね
よく目にするシーンですが、「血液型性格判断は非科学(疑似科学)」というものですね。このフレーズを放ってしまった時点で、この人は「科学者」ではないのです。
このことは過去記事でも書いたと思いますが、実際に血液型と性格に関連性があるかどうかは置いといても、「血液型と性格を繋げる根拠は見つかっていない」以上のことを言えば、それこそ非科学なんです。なぜなら、あくまで科学の立場に立つなら「無いことの証明はできない」(悪魔の証明)からです。
いまだに血液型と性格については研究している人がいるわけですが、この先生はそれを「100%非科学」と断じてしまっているわけですよ。
多分こういう人は、コペルニクスと同じ時代に生まれていれば「天動説は非科学」って言ってただろうし、ダヴィンチと同じ時代に生まれていれば彼の描いたヘリコプターの絵を見て「精神病」とでも言っていたかもしれないし、19世紀に無線で機械を操作する技術の理論を誰かが語っていても「妄想」としか言わなかったかもしれません。
そして、自分の想像を超えるものや、信じたくないものについては「信仰」だとして宗教扱いするわけですよ。
↓続きます。
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