政治家がメディアに出て何が悪い
吉村大阪府知事を褒めたり貶したりと忙しい私ですが、今回は褒める内容です。
まずはツイッター俺まとめ。
前にも書いたが、「テレビに出る暇があったら仕事しろ」と吉村知事を批判してる人は、具体的にその時間でどんな仕事してほしいの?知事室で鉛筆でも削っとけってか?
そして、まさかアンタ達が支持してる政治家は「地元の盆踊りに顔出すのが最大の仕事」なんて思ってないだろうね?
実は政治家がテレビに出るというのはかなり重要な仕事で、これって言わば「超広範囲、高精度の会見」をやってるのと同じなわけだ。拘束時間の割に物凄くコスパが良い。切り取りもされない。
ブラマヨ吉田は、「京都府知事なんか何をやってるのかサッパリ分からん」って言ってるしね。
橋下徹だって現役時代に「ツイッターばっかりやって仕事ガー!」とよく言われたが、あの大量ツイート群ってめちゃくちゃ貴重だからね。むしろ政治家にとって極めて重要な仕事と言える。
「自分の選んだ政治家が今どんな仕事をし、何を考えているか」という情報は可能な限り有権者に還元されるべきなのよ。それやって批判されるなら「沈黙は金なり」で事勿れだけが生き残ることになるわな。
「テレビにばっかり出て仕事してない」かどうかは、その内容見りゃ分かる。小池と吉村が同じだと思うか?思うならアンタはアホだ。
本気で、今吉村さんがテレビで言ってるようなことを囲み会見のみで発言したとして、そのアナウンス効果は同じだと思うかね?
そもそも政治家の仕事の第一は、「有権者の負託を受けてどういう行政をするかを決めること」ですが、そこに付随する重要な業務として「有権者にどんな声があるかを吸収して、どんな仕事をしているかを有権者に還元(報告)すること」というのがあるわけですよ。その間には「専門家の意見を聞く」なんてのも挟まるわけですがね。
で、テレビに出るというのは、まさに有権者たる住民への報告作業であるわけで、重要な仕事なんですよ。
ツイッターでも書いてますが、もし吉村さんが本来の仕事を疎かにしてテレビ出演しているとしたら、その「本来の仕事」って具体的に何なのでしょうか。
石原慎太郎氏が東京都知事だった頃、「用事がなければ登庁しない」と公言して、結局都庁に「出勤」したのって週2~3回だったと言います。
石原さんが良かったのか悪かったのかはともかく、都道府県の知事という仕事が、固定された職場で決まった作業をする類のものでないことは明らかで、「テレビなんて出ずに仕事しろ」なんてのはアンチの言いがかりでしかありません。まあ、実際こんな批判をしているのはアンチが9割以上で、残りの1割未満がそのアンチの喧伝に騙されている情弱なんでしょうが。
議員が少ない方が良い理由
ちょっと話が外れますが、私は国会議員の数は衆参両院合わせて100議席くらいで十分だと思ってるんですよ。まあ、ここまで極端な数字は全く現実的ではないんですが、橋下徹氏なんかは「衆議院は半分にして参議院は都道府県知事の兼任で良い」と言ってたこともあって大賛同したんですけどね。アメリカの国会議員なんかは人口比で言って日本の半分以下ですよ。
議員の数を減らすと何が良いかって、顔と名前と仕事内容が把握できるってことです。今日本の国会議員は衆参合わせて700人以上いますが、皆さんそのうち何人知ってますか?1割知ってたら相当な政治オタクってレベルでしょう。誰がどこでどんな仕事してようが国民にはサッパリ分からんのです。
学校の先生が1学年の生徒の顔と名前を覚えられるんですから、議員も100人くらいになるとその気になれば全員を把握できます。で、それぞれが何かしらの専門分野を持ってツイッターなんかで国民とやり取りする方がよほど民主的ではないの?などと思う訳ですわ。
河野大臣、ブロックやめなさい
話が外れたついでにもう少し外しますが、河野太郎さんね、大好きな政治家の一人なんですが、ツイッターでブロックするのはよくありませんよ。いやしくも国民の民意によって選出された議員であり、さらには閣僚のメンバーでもある。相手がアンチだろうがバカだろうが、発信する先を選ぶと言うのは、道理として問題があるのです。ツイッターなんぞ発信するのも勝手、そこに返信するのも勝手、返信に返信するのもまた勝手な世界で、さらには河野さんみたいにフォロワー200万超なんてレベルになるとはなから受発信が非対称になるのは当たり前で、相手を選別する必要なんてないわけですよ。そんなことをする政治家は小西ひ〇ゆきなど一部のバカ議員だけがやりゃいいことです。
ちなみに私は小〇ひろゆきにはブロックされていますが、河野さんにはされていません。
枝野は選挙を意識して維新を攻撃?
さて、話を戻します。
立憲民主党枝野代表が、「病床数を減らした吉村大阪府知事が一番悪い。無責任だ」と批判したことに対して吉村知事本人が反論したという記事です。
いわく、枝野氏は「確保病床」と「運用病床」の区別もつけずに「病床数を減らした」と的外れな批判をしていたわけですよ。
これには岸博幸氏も憤慨。岸さんの仰ることごもっともで、私もかねてより当ブログで書いてまいりました。
すなわち、医療ひっ迫の最大の責任は、本来医療ガバナンスを司るはずの国にあるわけで、今のコロナへの医療リソース開放率2%強という数字を10%とか20%なんてレベルに変えられるのは政府だけなのです。各都道府県の知事はせいぜい0.1%単位の「微調整」しかできません。
枝野氏は?立憲民主党という仮にも公党の党首であり、国会議員ですよね?知事を攻撃?はぁ?
枝野氏なんかが突然吉村さんを攻撃し始めるのも無理はありません。
多分オリンピック後になるでしょうが、泣いても喚いても数か月以内に衆議院の総選挙があります。折しもコロナ対応で自民党と菅政権の支持率がジワジワ下がり始めているところ。この下がった分の支持率は選挙で違うところに回る可能性があるわけですね。かつて民主党がその受け皿になって見事政権を奪取できたわけです。
今の立憲民主党が受け皿になるか?って言うと、よっぽどでない限りなりません。
(http://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/)
直近のNHK世論調査による政党支持率です。
本来の政党の性質と認知度で言うと、次の選挙で維新は自民から離れた支持者や浮動票を結構獲っちゃう可能性があるわけです。なんせこの1.6%という支持率も、固定的な支持母体を持たない上での数字ですから、自民党がぐらついた時に大化けする可能性を秘めていると私は思います。かつての民主党のようにね。
野党第一党だけど到底自民党の対抗勢力にはなれない立憲民主党としては、自民党より維新の方が目障りでしょう。そりゃネガティブキャンペーン張りたくなりますよね。
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