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維新の戦略と橋下徹政界復帰の話

政治・経済
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身を切る改革とは

維新と言えば「身を切る改革」。大阪府も大阪市も維新政権下で議員定数を削減しており、大阪府議会なんかは2割近くも減らしたわけで、これは言わば「マクロの身を切る改革」。定数削減って本当に大変ですからね。これはもっともっと評価されて良いはずなんですが、なんせ有権者に対してはキャッチーではないのです。

さて、一方個人レベルの、つまり、「ミクロの身を切る改革」ですが、これについては局所的に不穏なところがあるわけですね。ダレダレは身を切ってる、ダレダレは切っていない、人からもらったマスクを別の人にあげるのが「身を切る改革」なのか、と。

この「身を切る改革」をどう扱うか、についてですが、そもそもこの理念は「金のために政治をやらない」「政治家と言う身分に執着しない」という宣言に他ならないわけで、その負担額なんて国民からしたら微々たるものなんですが、議員のフィルターとしてはかなり重要なわけですね。そして有権者へのアピールにもなるわけですが、こちらの方はあまり機能しているとは言えません。

「身を切る改革」は非常に維新らしい理念であり、看板としているわけですが、やるならやるでもっと厳格にガバナンスを強化し、もっと積極的に有権者にアピールしても良いような気がします。

維新の内規がどうなっているのか知りませんが、領収書を開示するというルールがあるなら、そのルールに従わない議員は除籍にすりゃ良いんじゃないの?と思うんですよ。で、その自浄作用をアピールすりゃ良いんじゃないでしょうか。

でないと、「看板」としての機能が弱いままだと思うんですよね。

 

政治家はバカから「いいね!」をもらわないと話にならない

さて、ここで一般論。

民主主義国家における政治とは、ハッキリ言ってポピュリズムです。どんなバカでも一定年齢になると1票分の投票権を持ててしまうのが民主主義。政治家はそのバカが分かるようなことを言わないとそもそも正しいことすらできないというジレンマに陥るわけです。『踊る大捜査線』の中で和久さんが「正しいことをしたけりゃ偉くなれ」と言っていましたが、どんな世界でも自分のやりたいことをやるにはまず力が必要で、政治における力とは数であり、その数を揃えるには「バカをコントロールするスキル」が必要なわけです。

あ、バカバカ言ってますが、分かりやすく言えば例えば「緊急事態宣言のおかげでコロナ感染者数が減少した」と思ってるようなバカのことを指しています。

 

維新は“上半分”を狙うべきでは

しかしですね、維新の場合、今意識しなければいけないのは、全国民を知的レベルでスパン!と半分に割った上の方ではないかと思います。バカを取り込むのはまだ先の話。

すぐそこに衆院選が迫っていて、その時にどうやって存在感をアピールできるかがポイントになるわけですが、私であれば、まずコロナ禍を利用します。上半分に向けて「自民党・医師会・マスコミに良いように騙されて、このままで良いのか」と。次に少子化対策。維新と言えば、統治機構改革を除くと、少子化対策でしょう。少子化対策=今子供がいる世帯への経済救済でもあります。子供が減ったとはいえ、日本には約1000万人の小中学生がいて、平均2人兄弟だとすると半分の世帯、両親が揃っているとするとその倍、つまり最大1000万票を味方に付けることができるわけです。理論値では、ですが。

「身を切る改革」

「コロナの真実」

「教育無償化を含む包括的少子化対策」

これでどうっすか?

 

辛坊治郎の目論見

ところで、キャスターの辛坊治郎氏が太平洋ヨット横断再挑戦のため、キャスターの仕事を一時中断?引退?どっちか知りませんが、とにかくやめることになり、今あちこちの番組に対談で呼ばれています。

その対談の中で、必ず「自分が大阪府知事になるはずだった」話の流れで橋下徹の話を持ち出しています。そして橋下徹さえやる気になるなら、自分はその駒のひとつくらいにはなる覚悟はある、と喧伝しています。

これどういうことかと言うと、橋下徹はほぼ間違いなく政界に復帰するということでしょう。橋下徹が今、タレントをやっているのはお金を稼ぐためでしょう。維新で真面目に政治をやろうとすると、本当に金がなくなるんだと思います。タレントをやっていれば、その出演料やメルマガなどのコンテンツ、そして何より講演料で荒稼ぎできます。今多分橋下徹は、今後何が起きても金に困らないように貯め込んでいるのだと思いますよ。コロナのせいで講演料の分は見込みをかなり下回っているでしょうが。

一方の辛坊さんは、キャスターをやりながらモリカケサクラに明け暮れる政界にうんざりしていたところに、コロナ禍という日本を叩き潰す茶番が決め手になって、さすがにこれではいかんと思ったのでしょう。

「自分は駒になる」をメディアで喧伝しまくることによって、まだ迷っているかもしれない橋下徹を後に引けなくしておいて、太平洋へ。衆院選が10月だとしたら、太平洋横断を終えてちょうど良いタイミングです。

 

次の衆院選で橋下・辛坊両氏が維新から出馬、もちろん当選。自民党と連立を組んで、橋下氏が1年生で総務大臣。連立を維持したまま次期総理大臣へ…。ない話ではないと思いますよ。

維新は連立しない?いえいえ、そんなのは条件次第でしょう。政治も政党も国の平和と豊かさを実現するための手段に過ぎないことは松井さんこそがよくご存じのはず。ネックになっているのは消費税で、自民・維新の連立が叶うとすれば、同時に消費税減税となるかもしれませんね。

 

その橋下徹は『とくダネ!』枠で始まる新番組『めざまし8』のレギュラー解説員となるようです。半年でやめちゃう?

 

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