「ワタセユウヤ氏vs維新学生部」について一言。

政治・経済

ワタセユウヤ氏vs維新学生部

世間的にはニュース性ゼロですが、維新界隈は紛糾したこの問題。些細なようで極めて重大(だと少なくとも私は思っている)な問題なので、一言残しておきます。

まずは、『おとな研究所』のAki氏というライターが書いたこの記事をお読みください。

……とその前に。

実はこの記事の前に投稿予定だった書きかけの記事に関わってくるんですが、一言断っておきます。

この件に関わる個人や団体と私は特別な関係にありません。

強いて言うなら、先方依頼により当ブログの記事のいくつかを『おとな研究所』ウェブサイトに転載することを認めていますが、私は『おとな研究所』に所属するものでもなければ、実際のところ、どういう集団でどんな活動をしているかもよく知りません。ごめんなさい。ただし、その一員であり、これから紹介するブログ記事のライターであるAki氏含め数名のメンバーには、その聡明さに強い尊敬の念を抱いております。

ざっと要約します。

ある海外の記者が、密の状態で居酒屋で大いに賑わう日本の居酒屋を紹介してコロナ対策への意識の低さを指摘したところ、ワタセユウヤ氏が「一部を切り取るな、そんなことするヤツはジャーナリスト失格だ」と憤慨した。

すると維新学生部所属の神谷氏が「そのジャーナリストが及第か失格かはあなたが決めることではない」と反発。

で、なんだかんだでワタセ氏は神谷氏を「勘違いしたガキ」「頭の悪いガキ」と罵倒。

周辺騒然。

…とこんな感じです。

 

それこそガキの論法ではないか

以下、Aki氏の記事を読んでいるという前提で、ここでの引用は最低限にします。

Aki氏:

ここで注意するべきなのが、神谷氏は別に「記者の側」にも「渡瀬氏の側」にも立っていないということである。

めちゃくちゃ当たり前の指摘なんですが、雑な頭の人にはこの指摘の意味が分からないんですよ。

神谷氏が「Tea Party」というキーワードを使ったことでワタセ氏は頭が煮立っちゃったんでしょうが、そのおかげで冷静さを失い、「神谷は外人記者の側に立った」ことにしてしまったんですね。

当ブログ読者であればこの部分に蛍光ペンでアンダーラインが引かれているのが見えると思います。

そうですね、私の口癖は、

安直な対立構造を作るな、対立構造に入るな

です。

「お前はどっちの味方なんだ!?」

これは頭の悪い奴が言うセリフです。

ワタセユウヤ氏は現在39歳とのこと。頭も良いのはよく分かります。

しかし精神年齢は小4あたりで止まってるんですね、多分。

そういう人の口から出てきたセリフが「勘違いしたガキ」。やれやれ。

 

挑発に乗って精神年齢の低さを露呈したワタセ氏はさらに、

「若いうちは選挙区の個々訪問をしっかりやれ」

と関係のないことを言い始めます。

「お前、キラカード何枚持ってんだ?」

みたいな小学生のノリですね。

 

神谷氏は神谷氏で「(爆笑)」付きのリプを返しています。これはいけない。相手のレベルに合わせちゃダメなんです。相手がどんな頭の悪い質問をしてこようが、機械的に答えなければいけないのですよ。

「あります」

「ありません」

「その質問の意図は何ですか?」

このうちのどれかが正解なんです。

NGワードというのはある

この後、ワタセ氏は神谷氏をブロックした上に、第三者とのやり取りにおいて神谷氏を「勘違いしたガキ」「頭の悪いガキ」と罵倒します。

本当に卑怯でみっとっもないことこの上ありません。

「ガキ」なんていう言葉は、これ自体、相手の発言内容ではなく、年齢という自分の意思ではどうにもならない特性をいじることであり、端的に言って差別なのですよ。

こういうことを言い出すヤツは、大抵の場合、正面からやり合っても分が悪いと判断して、最後の手段としてこういう禁じ手におよぶわけです。

ハッキリ言ってしまうとこんな言葉を使ってしまったら、その人はその時点でアウト。「クズ」認定されてしかるべきでしょう。ましてや、相手をブロックした上でですからね。

守島氏の不可解な仲介

この問題をいたずらに根深いものにしてしまったのが維新所属の守島正議員です。

呼ばれもしないのにしゃしゃり出てきて、こともあろうにワタセ氏に謝罪してしまったのです。

この守島氏の謝罪ですが、いろいろ「?」が浮かんできます。

まず彼は、維新学生部にとってどういう立場にあるのでしょうか。学生部の保護監督係?違いますよね。

そのどういう立場かもわからない守島氏が「神谷の発言は党の見解ではない」と弁明。

いや、そんなの当たり前でしょうよ。神谷氏のアカウントは組織の屋号を付けてはいても個人のアカウントです。プライベートではないというだけで、彼のアカウントで書かれることは、基本的に彼の考えたことに決まってるわけですよ。

んで、何?

一回一回「これは党の見解ではありません」って書くの?

その断り書きがないものは「党の見解」として見なして良いんですか?維新の誰かがオリンピックの特定選手を応援してたら、それは党を挙げて応援していると思って良いんですか?

 

 

……とここまで書いていて目に入ったのが『おとな研究所』に寄稿されたゲストライター(コミヤマタケシ氏)による記事です。

私、大きな勘違いをしていました。守島氏(ワタセ氏ではない)に謝罪した「学生局長」である藤田あきらという人は「学生部のリーダー」だと思っていたのですが、大阪市議会議員さんだったんですね。つまり、オッサンなのです。

これで話がまたややこしくなりました。

学生部とは「維新」という以外に共通点のない、つまり保護監督責任のない守島氏がワタセ氏に謝罪。一方、監督責任者である藤田氏はワタセ氏には謝罪せず、守島氏に謝罪。

うーーーーーむ……。

 

これ、どう考えても守島氏がトンチンカンなことしてるでしょ。

ガキんちょ達がトラブル起こしたか。よし、ここは一つ大人であるワシが鮮やかな人間関係構築の妙技を見せてやるか。

と、ハッキリしない立場からの謝罪。

この謝罪には多くの反発があったようで、自身でこの謝罪についての弁明ツイートをしておられます。

要旨は、
「“取引先”と揉めたら謝るのが普通だ。先方からクレームを受けた立場として対応するのも普通。取引をやめるかどうかを判断するのはもっと上の人間で、現場ではまず事を収めるべき」
というようなことですが、やはりいくつもの「?」が頭から生えてきます。

まずここでも守島氏はどの立場からということを書いていません。強いて言うなら「クレームを受けた立場」とありますが、ツイッターでやり取りがあったのでしょうか。だとしたら、そもそも守島氏とワタセ氏はどういう間柄なのでしょうか。「取引先」とは?

そもそも、こんなことは公開ツイートで書くようなことではありません。ご本人もそれに気づいたのか、間もなく削除されています。

要するに、大人の対応をしようと思ったら、やり方分からずに、立ったまま寝技をやろうとしちゃったってことですよね。

私、守島氏よりも年長なので「勘違いしたガキ」って言っても良いですか?あ、言いませんけどね。大人なので。

ワタセ氏の振舞いは白鵬の相撲

この守島氏の謝罪を受けてのワタセ氏のリアクションが最高です。

おかしなこと言ってるのが分かりますか?

これに関してはやはり『おとな研究所』で研究所メンバーである虎氏が鮮やかな指摘をしています。

しかし、本件はそのような単純な事案ではない。渡瀬さんは「維新って勘違いしたガキが多いなあ笑、君は住民の声を何も聞けてないと思うけど。」とも投稿しているからだ。すなわち、渡瀬さん本人が、はなから学生を見下している以上、見下された対象である学生の見解が、党の公式見解だと誤信する余地は、極めて少ないと考えられる。

そうです。ワタセ氏は神谷氏に対し「勘違いしたガキ」と見做しているのに、同時にそれを「党としての見解」と認識するということは、認知症老人と言われてもしょうがないでしょう。

要するに、ねっと~り、いやらし~く、「勝利宣言」をしたわけですよ。「わかったか、生意気なクソガキが!」ってことですね。

氏の振る舞いは白鵬の相撲を彷彿とさせます。「わしゃ横綱じゃい!」と偉そうにしながら、取り組みではまずエルボーという実質禁じ手を食らわせ、勝てば下品なガッツポーズ。そして、それを注意できないエライ人達。

 

この問題の根幹は…?

今回の件について、その問題点をまとめてみます。まず小さなところから行きましょう。

「ジャーナリストじゃない!」

発端となった海外記者の記事ですが、我慢して規律を守っている東京都民も多いことを考えると、反駁したくなる気持ちは分からなくもありません。しかし、そんな偉そうなことを言えるかと言うと、民間どころか、地方自治体の職員、官僚、総理大臣とその周辺、果ては日本医師会の会長までが、会食したり大人数を集めて政治資金パーティをやっているという事実がある以上、それはたとえ切り取りにせよ「現実の一部」として報道するのは妥当の範囲内でしょう。もちろん、同時に「規律正しく行動している国民が大半である」ことも併記はしてほしいものですが、それはあくまで願望です。

そもそもワタセユウヤ氏は維新にとってどういう存在?

これがよく分からない。守島氏は「取引先」と呼んでいますが、具体的にどういう関係なのか、いまだに分かりません。

言論の作法

私は不当な言葉狩りには大反対の立場です。しかし、一方で潔癖になるべきところもあると強く思ってまして、その一つが「ガキ」のような【罵倒でしかない言葉】です。これ使っちゃったら終わりですよ。

百田尚樹が連想される

虎氏もこの人物の名前を挙げられていましたが、「お前んとこのクソガキの態度が悪いから維新の支持はやめるとこだったぜwwww」こういう口のきき方、皆さん覚えがありませんか?特定議員の態度が悪いから「都構想には反対に回る」と言ったあの百田尚樹です。同氏は、俳優・佐藤浩市の反安倍コメントに対して「三流役者」と全く関係ない悪罵を投げつけていましたね。「三流役者」=「勘違いしたガキ」ですよ。

さて、一部の維新支持者の皆さんは、反射的に反応しただけでダブルスタンダードに陥っていませんか?

守島正氏の謝罪の道理

守島氏は【どういう立場】から【どのような行為】に対して謝罪したのか。

神谷氏の発言が「党の見解ではない」のなら、そもそも守島氏がしゃしゃり出て、謝る必要はないのではないか。

この守島氏の謝罪は「党を代表して」のものなのか。

これはガバナンスの問題でもあるのですが、それよりもっと根本的な疑問です。

維新と言う政党はこれで良い?

本題中の本題。

我々が維新という政党を支持する理由は何でしょうか?

利権やしがらみに縛られない、あくまで国民(府民・市民)が主役の合理主義を理念に持っている政党だからではないですか?少なくとも私はそうです。

その政党の現役議員がよく分からない立場から「相手は取引先だからとにかく謝る」なんてことをやってしまっては、「じゃあおたくらがもし国政の政権握ったらどうなるの?」という疑問が湧きませんか?

日本医師会や官僚を怒らせたら、【その理由は一切無視して】とりあえず謝るのですか?

わざわざ学生部という組織を作っておきながら、自由闊達な主張を上から押し潰していたら「是々非々」なんて言えますか?

大人がしゃしゃり出てくるなら「我が党学生部メンバーが生意気であることは認めるが、だからといって『勘違いしたガキ』呼ばわりは看過できるものではない。互いに作法は重んじるべきだ」くらいのことは言って然るべきではありませんか?

維新は誰のために政治をやっている?

今回の問題はスケールとしては極めて小さいものですが、その内容はと言うと、維新と言う政党のアイデンティティーが問われる極めて重要な案件だと思います。

現時点で、守島氏と学生部の間ではフンワリと解決した雰囲気を醸し出していますが、支持者の間では分裂が生じているようです。政党にしろ、想いを一にする集団にしろ、いつか分裂が生じる時は来るものですし、分裂そのものが悪いことだとは思いません。しかし、今回のそれは【カオスな分裂】に見えてならないのです。

それもこれも、守島氏の分別の付かない中途半端な対応がもたらしたものだと私は見ています。

事の発端だった、ワタセユウヤ氏vs維新学生部の諍いなど、今となっては割とどうでも良い問題で、そこに割って入った現役議員の対応が維新のガバナンスや政党としてのアイデンティティーといった問題を露呈する形になってしまいました。

この件はまだ終わってないし、終わったことにしてしまうと後々太く長~い尾を引きそうな気がしてなりません。維新にはどうか今回の件を「終わったこと」にしないようお願いしたいところです。

 

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