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大阪万博の入場予約システムがややこしすぎるらしい

宗教
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辛坊さんを怒らせてはいけない

辛坊治郎氏が万博のチケット購入システムについて激おこです。

 

しまいにゃ、

と、吐き捨てるようにこんなポストをする始末。

これ、何が深刻かと言えば、辛坊さんは政治思想的に維新にかなり近い人で、かつラジオで万博専門の番組を続けていらっしゃる人だからです。そういう貴重な人を(少し下品な表現を使うほどに)怒らせるということはよほどのことですし、万博(大阪)にとっても大きな損害なのです。

違う視点から言えば、辛坊さんって要するに「ガチの人」であって、結論ありきではないということなんですよね。それが良いと思うから応援しているのであって、「維新だから」「大阪だから」で応援していたわけではないということです。
 
私の場合、チケットの購入は済ませていて入場予約はまだなのですが、こういう作業が死ぬほど嫌いな(それこそ辛坊さんのようにスマホを投げつけてしまうタイプ)私にとっては思いやられます。
 

行政業務においてITは鬼門

この手の行政関連のコンピュータシステムって、エンドユーザー(つまりお客さんであり国民)のことをまるで考えていないってことがよくあるんです。
例えば、電子納税システムであるe-Tax。
e-Taxは個人用だとまだかなり分かりやすいんですが、法人用となるとそりゃもう酷いもので、入力にミスがあってエラーが返されても、「どこに」「どういうエラーが」生じているかなんて教えてくれなかったりするんです。
あるいは中途半端に「yy/mm/ddエラー」なんて言うメッセージが返されてしまう。若い人や少しでもITに明るい人なら分かるんですが、これは要するに日付入力の方式が間違っていることを指します。だったら「年月日の入力が間違っています」と表示してくれれば良い訳で、プログラム上の手間なんぞほとんどありません。あるいは、全く同じ数字なのに、あっちでは「なんちゃらID」、こっちでは「なんちゃら番号」とわざわざ違う呼称を使ってユーザーを混乱させたりとか。
まあ、e-Taxを使いやすくしてしまうとフリーランスや零細企業なんかは税理士さんが要らなくなってしまうケースも出てくるので、そういう圧力が働いてるのかも?とさえ思えてしまいます。
 

ITインターフェースは任天堂に頼め

さて、「ひょっとして」と思って調べてみたら、e-Taxも大阪万博のチケット購入・予約システムも、担当しているのはNTTデータという企業です。簡単に言えば、民間企業なのか行政組織なのか分からん集団がやっているわけですよ。
だから私はずっと前から、「この手のシステムは任天堂に作らせろ」と主張しているのです。任天堂は一つの比喩であり一例でしかありませんが、要するにどんな年齢層でも障害なく遊べるゲームを作ってる企業は、どこでユーザーがリタイアしてしまうかが分かっているんですよ。
さらに、任天堂に限らず、ゲームメーカーと言うのはゲームを発売するまでに人手と時間をかけて「テストプレイ」を繰り返します。なるべく多くの人数のプレーヤーに好きなように遊ばせて、製作者の意図しない破綻的展開や自然発生的な裏技を発見して修正するという作業です。ちなみにこの時のテストプレーヤーは「デバッガー」と呼ばれます。
どうも辛坊さんその他の人の話を聞いていると、(e-Taxがそうであるように)万博チケット購入システムはろくな「テストプレイ」もせずに一般公開しているようです。
 

えっ!責任は万博協会!?

私がこのようなことを書くと、「それは万博協会の責任」という声がいくつかありました。

だから、吉村知事や横山市長には何の責任もなく、何もしなくて良い

ということでしょうか?

だとしたらとんでもない考え方ですよ。そもそも大阪関西万博の費用の3分の1は大阪府・市が負担しています。これを既存の税制で賄ったことについては大阪府市は大賞賛に値しますが、それでも「大阪府民・市民の税金が使わている」ことに代わりありません。名目上の責任者が誰であれ、名義上の開催者が政府であれ、大阪府・市は3分の1の権利を持つ「大株主」であり、万博を成功させる責任を負っているのです。

さんざんアピールしておいて、システムの不具合については「万博協会に言ってくれ」などという理屈が通じるわけがないのです。万博協会に責任があるのなら、吉村知事や横山市長が万博協会に詰めるべきであって、一般人の役目ではないのです。

仮に、「あれはあれで、あれ以上に修正ができないくらい完成していて、ある程度分かりづらいのは仕方ない」ということであるなら、せめてチケット購入ガイド動画でも作って公開すべきでしょう。こんなの、府や市の職員さんやタレントさんでも使って、実際にスマホでやって見せるだけで良いのですから、大した費用も手間もかからないはずです。

 

発信したら命が減るとでも思ってる?

もはやこれは万博の話でも行政の話でもなくなりますが、維新所属の政治家さんは「発信したら寿命が減る」とでも思い込んでるかのごとく、発信に消極的で困ったものです。新興の改革派であり、支持母体のない政党にとって、「SNS発信こそ命」であるはず。

維新支持者たちは何年もの間、「もっと発信を!」「もっと広報を!」と叫んできましたが、どうも伝わっていません。その代わりに目立つのは「ダレダレさんはドコドコで頑張っている」という、政治よりも選挙活動の泥臭いところを評価する声です。

「流した汗の量を評価してくれ」というのは甘えでしかありません。要領よく怠けてても良いので、しっかりとした成果を出して頂きたいのです。

……という話はまた改めて。

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