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【手取り14万円論争】ホリエモンの真意とベーシックインカムの話

金お札1万円札 政治・経済

まずこちら。

12年勤務して手取14万円「日本終わってますよね?」に共感の声 「国から『死ね』と言われているみたい」「日本はもはや発展途上国」 キャリコネニュース https://news.careerconnection.jp/?p=79551 @kigyo_insiderさんから

次にホリエモンのツイート。

いつもながらの乱暴なホリエモン節ですが、これについて詳細な解説は自らがYoutubeで投稿されているので、そちらをご覧ください。え、観るのが面倒くさい?あ、そう。

じゃあ私が代わりにここで。

勝手に主語を大きくするな

ホリエモンの主張は「勝手に主語をデカくするんじゃねえよ」というものです。
世の中には、自分が経験したことが世界の全てだと思い込む人が結構いるんですよ。こういう思考回路を「近視眼的」と表現します。

「勤続12年で手取り14万円」と言うのは、あくまで彼女の【特殊事例】であって、日本国内で普遍的に起きている現象ではないのですよ。これは数値的なデータからも説明できます。もちろん、正規・非正規の格差というのは存在していますが、ここまで極端な例はなかなかありません。ほんの少しの努力や視点の切り替えで現状から脱却できるのに、本人がそうしなかったのです。だからホリエモンは、「日本終わってる」じゃなくて「お前が終わってる」と、言ったわけです。自分の努力の足りなさを誰かのせいにするなっちゅーわけですね。彼は本当にこういうのが嫌いですから。

月収14万円ってフリーター?

そもそも月収14万円って、フリーターでももうちょい行きそうなものですから、3年目で「あれ?なんかおかしいぞ?」と気づくべきでしょう。どれだけ安月給でも、独学で獲れる資格ってのはいくつもありますからね。例えばマイクロソフトオフィスのオペレーター検定MOSであればアプリごとに本1冊あれば十分で、仮にパソコン持ってなくても週1~2でネットカフェに通えば、1~2か月でスペシャリストは獲れそうなものです。

ま、そりゃいいとしてですね。
ここではホリエモンの思想に着目したいと思います。

ホリエモンの思想~どんどん起業しろ!~

ホリエモンこと堀江貴文氏は乱暴な言動ばかりが目立っていろいろと誤解されてるような気がします。まあ、上から目線ではあるのですが、そんな単純な真上にもいないのですよ。

例えば「サラリーマンであることに文句があるならとっとと辞めて起業しろ」てなことを言うわけです。これは「どうせバカなお前らにそんな能力はないだろ。だからおとなしくサラリーマンでいろ」という趣旨ではないのです。マジで「どんどん起業しろ、失敗しても死ぬわけじゃない」と主張しているのですよ。

結構昔の話ですが、これについては私も「主張は分かるが一般人にとってそんな簡単なことではない。実際にはいろんなものを失う」とツイッターで異論を唱えた記憶があります。お金なんて簡単に集まらないし、サラリーマンにも戻りにくいし。

でも、ホリエモンの言う通りのことができるなら、それは理想の社会の一形態ではあるのですよ。日本人は保守的過ぎて、ベンチャーが生まれづらい環境であるのは間違いありません。その保守性は国民性でもありますが、政治家や官僚の怠惰、あるいは身勝手な振る舞いがそうしている側面もあります。

それでもホリエモンはベーシックインカム論者

ホリエモンは決して自分だけが良ければ良いなんて考え方を持ち合わせてはいません。「金持ちのオレ勝ち組www」という訳ではなく、結構まともな公共心を持っていると私は思っています。その証拠と言って良いかどうか分かりませんが、彼はベーシックインカム推進派なんです。

ベーシックインカムとは、あらゆる社会保障をカットする代わりに国民1人当たり毎月定額の生活費を支給するという政策です。例えばそれが月7万円であれば、会社の給料が20万円だと27万円に、無職で無収入の人でも月7万円の収入が保証されることになります。赤ちゃんでも同じですから、例えば夫婦2人+子供2人なら、何もせずとも28万円の収入が確保できます。

ホリエモンの思想は、「人間だからと言って必ずしも働く必要はない。働きたくない人は働かなくていい。代わりに働きたいヤツにはどんどん働ける環境を作るべきだ」というものです。そのベースになるのがベーシックインカムなのだと。

過去に何度か書いていますが、私もこれには大賛成なのですよ。

ベーシックインカムは日本人の恐怖心を払しょくする

月7万円あるとですね、贅沢はできないけど、とりあえず失業が怖くなくなるんですよ。だってそのまま実家に帰って家賃と食費3万円納めても4万円残るでしょ?その4万円を携帯電話代+資格取得に充てても十分お釣りがくるんですよ。

起業してその事業が失敗してスッカラカンになったとしても、やっぱり7万円の収入はあるんです。これだと勇気が出ますよね。アイデアはあるけどリスクが怖くて起業できない人もこれならやる!って人は多いはずです。

あまり詳しく聞いたことはありませんが、実業家としてのホリエモンの望みは規制緩和でしょう。税金はちゃんと払うから、事業をやりやすいようにしてくれ、と。一部の既得権益保有者を守るための規制はクソ食らえ、と。

そのホリエモンは今、N国立花孝志氏に急接近していて、その選挙手法に感服しているようですが、まずその前に、立花氏が既得権益と戦っているという点で大きな共感を覚えたのではないでしょうか。

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