『たまひよ赤ちゃんの名前ランキング2019』
例によってイチャモンつけていきます。
どうしても読みに「回転」をかけたいのね
男女問わずに人気のある字が「陽」、男の子は「大」が相変わらずの人気。ところが、「陽」を「よう」と読むことも、「大」が「だい」と読むこともありません。
「陽」はともかくとして、「大」は何だか勿体ない使われ方ですね。字も意味も良いんですよ。「ひろ」はまだ分かるんですが、読めるとしてもわざわざ「大」の字使わなきゃいかんかと。「はる」に至っては字と意味が一致していないと思うんですがね。「春」とか「晴」とか「治」とか使えばいいじゃないですか。
とはいえ、「字」の方のランキングだけを見ると、全体としては読めない漢字は減ったように思います。えっと、もう一度言いますが、ここで言う「読めない漢字」は「難読」ではなく「誤用」のことです。「難読」なんて言っちゃいけませんよ。これは読む側に責任を押し付けた言い方ですから。
ところで9位にランキング入りしている「新」(あらた)はどういう風の吹き回しでしょう。新しい風ですね。字も響きも良い。ジャニタレかなんかにいたのでしょうか?すっきりした良い名前ですよね。
ほいじゃ、読みのランキングを覗いてみましょう。
依然として続く「と」ブーム
いやーーすごい、男の子の「と」ブームは衰えるところを知らないようです。私に今子供ができたとして、男の子の名前で絶対につけないのが「〇〇と」ですね。読み方ランキングトップ10のうち、5つをこれで占めちゃってるんですよ?子供のスポーツの試合とか行っても、まー「とっととっと」うるさいんです。
ちょっとアホっぽいぞ
「はると」「ゆうと」はともかくとして、「みなと」「ゆいと」「あおと」なんて名前は包丁突きつけられても付けたくありません。(この名前の人、本当にごめんなさい)
この3つはまず音が弱々しく、さらに3音ということで、本来締まりのある「と」という音が逆にアホっぽく響くのです。母音、ナ行、マ行、ラ行は、柔らかい音が好まれる最近の大流行りですが、「〇〇と」は最悪の組み合わせですね。
意味もよく分からない
そして同時にこの3つは意味もよく分かりません。「みなと」は「港(湊)」でしょうが、どういう意図をもってつけられるのでしょうか。「ゆいと」は「結人」とか「唯人」とかですね。「結」も近年大流行の字。嫌いじゃありませんが、私なら男の子には使いません。「唯人」はまさか「ただの人」ってことじゃないですよね。『世界にひとつだけの花』という頭の悪い歌がありますが、あれが好きならこの字も好きでしょう。
「翔」←いい加減飽きないのか?
最近「と」と言えば「翔」。誤用です。「空」を「あ」と読ませるパターンのDQNネームですが、もはや人名読みとして定着してしまってますね。個人的にはこの字も嫌い。この名前つけたら、トブぜ?
「さな」っていいよな~
他方女の子の読みを見ると、「さな」が光ります。「さな」と言えば坂本龍馬ファンにとっては千葉佐那(子)。坂本龍馬のホームステイ先である剣道道場の娘です。実在の千葉佐那の性格同様、音に柔らかさと凛々しさが同居した素晴らしい名前です。
また「佐那」にしろ「佐奈」にしろ……いや、名付け方については後に回しましょう。
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