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大阪万博の課題0605号

政治・経済

本来なら万博レポートはもっとまったりやりたいのだが、ここでは課題の方を取り上げる。各パビリオンの話は改めて落ち着いた状態でやろうと思います。

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万博花火イベントの人混み

5/31(土)の万博は花火イベント付きで来場者数の記録を更新(一般来場者16万人超)したらしい。

私が入場したのは15時を過ぎてのことだったが、たしかにすごい人だった。

ご覧のように、まっすぐ歩くことができない状態である。さらに、

私はかつて「万博はベンチとトイレだけは困ることがない」と言ったことがあるが、自慢のベンチも8割がた埋まっており、少なくとも「疲れたいつでも座れる」ような状態ではなかった。しかもこの写真は15:20頃。もう万博では「さ、お昼になったしご飯食べよか~!」などとは言ってられない。

先に31日の簡単なレポートを挟んでおく。私が花火を見るべく大屋根リングに上がったのは入場制限が敷かれるギリギリだった。たしかに物凄い人ではあったものの、メディアが印象付けるような「身動きが取れないほどの人混み」などではなかった。ニュースの写真では不思議とそう見えても仕方ないが、実際に上った大屋根リングの上ではしっかりと通路が確保され、窮屈さは全くと言って良いほど感じない。誰と体が触れ合うこともなく折り畳み椅子に座ってゆったりと待っていられた。

ただ、花火が終わった後、生まれて初めて「エスカレーターに乗るためにできた長蛇の列」を見た。多分死ぬまで見ることのない光景だろう。もちろん私は階段へ向かったが、その途中のエレベーターの前では障害者がベビーカー連れのお客さんがやはりちょっとした行列を作っていたものの、十分な許容範囲だった。

ちなみに私が目撃したユスリカは照明に近づいてきた3~4匹。ただし、暗くなってからなのでその日にどれほどのユスリカがいたかは分からない。花火の打ち上げ現場ではえらいことになっていたという話だが、すでに発生源が特定されているらしいので、とりあえずは安心して良いかと思う。

 

このまま夏を迎えたらどうなる?

幸いにもこの5月は非常に過ごしやすい気候だった。夜寒くて困ることはっても、昼に汗だくになるほど暑くなることもほとんどなかった。だが、今後はどうなるかを考えなくてはいけない。

万博会場は大屋根リングこそ「巨大な日除け」になってくれるが、そのリング下から抜けるとほとんど日陰はない。いくら海風があるとは言え、本格的に風が吹くのは夕方近くなってから。7月8月の炎天下で長時間の行列となると、体力(年齢)格差が顕著に表れるだろう。

パビリオンによってはかなり前から対策が採られているところもある。例えば住友館なんかは椅子と(前面をカバーしてくれるわけではないが)パラソルが設置されており、最後の30分程度はかなり快適に待てる環境を作っている。今後はこの椅子とパラソルを増やすことも考えなくてはいけなくなりそうだ。

一方、そろそろ「万博名物」になりそうなフランス館とアメリカ館の行列は、他のお客さんが往来するスペースに長い行列を作っているので、「はい、椅子どうぞ」とは簡単に行かないだろう。ロープで動線を作り、ポール型のシェードを設置するなどしないと、あのままで真夏を迎えるのは無理ではないか。

 

行列には「給水&排水問題」が

比較対象としてUSJを挙げる。ディズニー同様、USJも長い待ち時間は名物ではあるが、アトラクション敷地外まで並ぶようなことはない。そしてアトラクション敷地内まで入ると、直射日光に晒されながら並ぶというのは非常に限定的であり、最小限に抑えられている。

そして大きなポイント。USJであれば長時間の行列であっても、最低30分に1回は水が飲めるよう給水機が設置されている。トイレに行きたい場合は行列を遡ってクルーにその旨伝えて行列の一旦離脱と復帰が許される。

万博はどうかと言えば、そういった備えがない。基本的に健康な若者が利用者の中心であるUSJでもこれだけ安全・快適性を考慮されているのだから、さらに幅広い年齢層のお客さんを迎える万博も最低でもUSJレベルの環境は提供されなければいけないだろう。

こういう対策は一見コストや労力が増えるように見えるが違う。もちろん、区切りのポールや大型サンシェード、給水タンクにはそれなりのコストも労力も必要だろうが、大したものではない。

そんなことより無造作に伸ばしてしまっている行列のせいで、万博敷地の有効スペースが小さくなってしまっていること、さらには「これって何パビリオンの行列ですか?どのくらい待ちます?」と延々この会話を繰り返さなくてはいけない職員さんの負担こそ考えるべきだろう。

 

ちょっと危険を感じた夢洲駅

さて、再度31日のレポートに戻る。花火を楽しんだ後、「ドローンショー終わりよりはマシだろう」と喫煙所経由で夢洲駅に向かったが、これまたえげつない人混みだった。夢洲までの行列は、単に「いつもより長いか短いか」で済むが、問題は駅。

夢洲のプラットホームに降りて、「どこから乗ろうか」と迷えたのも10秒かそこら。あっという間にホームは人で埋まり、自発的移動が困難なレベルになった。2歳くらいの子供を抱く男性も少し慌てていたし、家族連れは引き離されないように振る舞うのに必死だった。

ただ、こういう状況には波があるらしく、15分ずれると「いつも通りの混雑具合」という人もいる。もちろん安全を考えるなら「最大値」を下げなければいけないので、夢洲駅への入場制限、あるいは万博敷地からの出場制限を設けるべきだろう。

運営者側だって初めて経験する来場者数で予測がつかなかったところもあるだろうが、それを予測してこその責任者である。こればかりは何かあってからでは遅いし、何よりまだ来場者数は間違いなく増える。「まだ何とか大丈夫」なうちに演習をかねてやっておいた方が良い。

 

《次回予告》

ということで、次回は横山大阪市長の「目標来場者数に拘るのはやめよう」提言を取り上げながら、徐々に「維新の支持率上がらへん理由教えたるわ」シリーズに移行していく予定です。

 

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