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今後の維新はどうなる?

政治・経済

選挙期間中に各政党別の論評を書いていこうと思ってたら、遅筆なもので、維新や参政党のことまで書くには至らず。あー、政治メンドくさい!選挙終わったら、アニメとかレトロゲームのブログ書くんだい!……と思ったものの、政治の話題は次から次へ。

とりあえず政治の話は今回で一旦区切りをつけますよ。

なお、以下に書く内容については、異論・質問は一切受け付けません。ご批判はご自由に。

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橋下さん引退後、どれだけの駒が育った?

2015年、1回目の大阪都構想住民投票が否決され、橋下徹氏が政界を去った後、私はしきりに「維新はこれからリーダーを育てるのに苦労する」と主張してきました。ま、私だけではなく、多くの人がそう思ってましたよね。

橋下徹という政治家のスキルやパワーがえげつな過ぎて、後継者になれる者などいないって。松井さんだって本当は橋下さんと一緒にやめたかったはずなんですよ。大阪の首長なんて誰が好き好んでやりますか。ある程度の実績残したら、まだ若いうちに現役の政治家なんかやめて講演で気楽にたんまり稼げますからね。でももしあの時、松井さんまでやめていたらもう維新なんて政党はなくなっていたかもしれません。

また、奇跡的に吉村洋文という非常に優秀な人材を発掘できたことが維新にとっては大幸運でした。この吉村さんを育てるまで松井さんが辞めるわけにはいきません。

そして、橋下さんが維新を去ってはや7年。維新はどうなったか?

 

国政維新と地方の維新

維新と言えば、国と地方の関係についてよく議論されます。その関係は主として「対立」の形として語られることが多いのですが、本来この問題は国と地方に議員を抱える全ての政党の問題であるはずなんですよね。ところが、どこもそんなことを真面目に考えないもんだから、例えば自民党なんかは国と地方じゃまるで違う党に見えることもあるわけですよ。同じ自民党でも、地方に行くと、タイムスリップしたかと思うようなレイシストがいたり、ただの利権組織だったり、とか。

たとえ対立であるにしろ、維新で議員自身達が、あるいは支持者達が国と地方の関係について侃々諤々の議論を交わすということは実に健全なのです。まずはこの前提で見ないといけません。

そしてこの対立は、政治思想であったり党の運営方針やガバナンスであったりするので、ひとたび議論が起きると論点を定めるのが物凄く難しいわけです。よその党は良いですよねぇ、いい加減で。

あ、こんな話を続けてたら終わらないので、進めますね。

 

橋下氏は「国政政党の維新は切り分けるべきではないか」と《また》言い出しました。「また」と言うのは、橋下さんこそ国と地方の政治のあり方について問い続けてきた張本人であり、時にそれは国政維新への明確な敵意ともと取れるような発言もしてきたからです。

私はこの案については、それが正解かどうかはともかく、今後の維新の指針として講じるに値するものだと思います。

現在の【日本】維新の会の代表が松井大阪市長、副代表が吉村大阪府知事。共同代表として馬場さんを置いてはいますが、とても国政らしくはありませんね。もし日本維新の会が地方から完全独立することになれば、当然国会議員から党人事をやりくりしないといけません。誰がなるのかはともかく、パワーダウンは否めません。

また、地方から独立した国政維新は、地方維新にとって友好的な政党になるのでしょうか。あるいは敵対的な政党になるのでしょうか。完全独立ということであれば、どちらになってもおかしくありませんが、出自から言っても、自然な流れから言っても、当面は友好政党となるでしょう。そして政策面では業務提携の関係を築く、と。

しかし「維新」という名称はどうなるのでしょうか。いや、相手が「西宮維新」だとか「維新政党ナンチャラ」みたいな零細政党なら良いんですが、なまじそこそこの勢力があって先祖が同じとなれば、放っといて良いものかどうか悩ましいし、法的に大阪維新が国政維新に名称変更を迫ることができるのかどうかも問題ですね。有権者から見たって、「餃子の王将」と「大阪王将」みたいなもんで、ややこしい。「TOTO」と「INAX」ならスッキリしますけどね。あ、私が政治の話でやたら餃子の喩えを持ち出すのは、ライスと相性が良いからでしょう。

 

脱橋下いまだならず

では逆に、維新が国と地方で統一してしまったらどうでしょうか。つまり、よその政党と同じようにしてしまうわけです。

そうなると、今度は「地域政党から出発し、地方分権と統治機構改革を訴える政党」というアインデティティーが薄まる可能性を指摘する声があります。ふむ、たしかに。

えっと、今急速にこの話に飽きてきたんで、昨日スペースで言ったようなことをここで改めて書きますね。

先日の参院選、支持者の中で猛烈に押していたあの人やあの人が落選して、モヤモヤしている人は多いと思います。が、それでも、維新は議席を増やしました。着実に党勢拡大しているのです。

しかし目前に迫った松井代表の辞任は、維新が思いっきり膝カックンされたかのように崩れ落ちる可能性も孕んでいます。

「脱大阪」「国政維新独立」という話が空虚に思えるのは、国政維新がまだ国民からちゃんと評価される政党になっていないからです。地方はまだ良いんですよ。実績があるから。ところが、国政は単なるイメージだけ。そのイメージを作ったのは、橋下徹なんです。

以前にも同じことを書いた覚えがありますが、浅田均と松井一郎がポンと生み出した新政党に巨大なエネルギーを加えてビッグバンを起こしたのが橋下徹です。その最初の爆発のエネルギーはとてつもなく、いまだに拡大の推進力となっています。さらに、橋下氏がコメンテーターとして毎日テレビに出ては、間接的に維新を応援していることも大きいでしょう。橋下さんは一私人?橋下さんはただのコメンテーター?いやいや、どんなにかっこよく言っても、まだ維新は「橋下党」なんですよ。そりゃ他党が橋下さんを叩くのもしょうがありません。党の内外を問わず、皆維新に「死せる孔明」たる橋下徹の幻影を見ているのですよ。

 

松井さんを楽にさせてやれ

いまだ松井さんに続投する声がありますが、私から言わせればとんでもない話で、そもそも松井さんはリーダータイプの人などではないのです。維新は、「動力」と言う意味では、橋下&松井のツインエンジンが見事に噛み合って前進してきました。超人的空中殺法を含めて立ち技のプロフェッショナルたる橋下徹、その橋下徹が全くできない寝技を老獪な技術でサポートする松井一郎。この黄金タッグは、本来完全にニコイチのものでどちらが欠けても機能しないのです。それを橋下さんが辞めたことで自分がリーダーにならざるを得ず、7年ものアディッショナルタイムの間、代表を務めてきたわけですが、見てごらんなさい、あの老け込み方。本来の仕事でないことをさせると明らかに寿命を短くするのですよ。

 

維新の新しい顔が育たなかった原因

橋下さんの引退以来、私がずっと懸念してきた、「維新の顔づくり」は結局今のところ全くうまくいっていません。その原因は「内」と「外」両方にあると思います。

維新の議員はヘタレばかりなのか?

まず内からですが、前回の日本維新の会代表選は結局実施されず、松井代表が続投することになりました。個々の思惑によるものか、党のコンセンサスとして捉えるべきかはともかく、傍から見れば情けない話です。

かつて民主党が政権を獲った際、私が絶対に民主党に投票してはいけないと思ったのは、若さと改革精神が売りだったはずの民主党の党首が、当時すでに還暦を過ぎていた鳩山由紀夫のままだったからです。選挙戦略としては成功でした。実際に圧勝して政権を獲ったのですから。しかし結果は皆さんよくご存じの通り、後に「悪夢の民主党政権」と呼ばれることになります。あんな政権、金持ちの道楽であり、鳩山の老後の趣味でしかなかったわけですよ。あの時の理想の形は、鳩山氏が人気を残して代表辞任、若手に譲って選挙を戦うというやり方だったと思います。であれば私も迷わず民主党に投票していたでしょう。

閑話休題。

維新は人のふり見て何かを学んでほしいものです。維新が真の改革政党であることは積極的支持者でなくともある程度認知されているはずで、その認知を深めるためにも代表選は実施すべきでした。代表選はその時の代表を決めるためだけにやるものではありません。その次の代表選に向けての意思表明という大事な役割があるのです。それを誰もやろうとしなかったのですよ。

吉村依存体質

次に外の問題ですが、吉村さんが顔としてあまりに優秀過ぎたということが大きな要因だったと思います。イケメンでテレビ映りに堪え、喋っては立て板に水のごとし。視聴者側から要望が来るタイプの顔だったわけです。名目としてはほとんど「大阪府知事として」でしたが、視聴者にそんな区別はつきません。

今思えば、もうこれは結果論でしかないことは承知の上でですが、2020年大阪都構想2度目の住民投票が否決された後の大阪維新の会代表選で、吉村さんは「知事職を優先する」という名目で代表代行のままでいた方が良かったのかもしれません。なんせ維新レベルの党の代表という肩書より、大阪府知事という行政上の役職の方が比較にならない程大きいのは明らかで、少しでも若手に名を売らせたいなら、多少無理やりでも、例えば現幹事長の横山氏とかが大阪維新の会代表に就任しておけばよかったのでは、と思ったりもします。

 

日本維新の会の代表選はどうなる

これ書いてる途中でコロナに罹ってぶっ倒れてたんで、脈絡とか構成とかぐちゃぐちゃなのはお赦しくださいね。

ってことで、ここからは私の要望を含めた日本維新の会代表選のシナリオです。

1.やっぱり馬場さんでしょ!

これは好き嫌い全く関係なしで、私は馬場さんでない方が良いと思ってます。それは、キャラ的に国政の代表っぽくないから。だって、朝から粉モン食べてそうなオーラ出してるでしょ?ちょっとでも大阪色を排したいなら、馬場さんじゃないでしょと思うわけです。

が、先日『そこまで言って委員会』に馬場さんが出演されているのを見たら、気のせいか、以前よりも風格が増しているようにも見えたんですね。それは、両隣りにいた福山哲郎氏と小野寺五典氏とのコントラストによるものかもしれません。なんせ、自民も立民も突かれたら痛いとこだらけなのに、維新はどこ突っ込まれても大丈夫ですからね。そういう意味での余裕が出ていたのかもしれません。

それと、代表選には複数の候補者が出て盛り上がってほしいのは当然ですが、現実的にはとりあえず次は馬場さんでないといけないでしょう。なぜなら、次の日本維新の会代表は、橋下も松井もいない維新の初めての代表になるわけです。急速に発散の方向に向くエネルギーを繋ぎとめるには、馬場さんしかいないでしょうね。なんせ粉モンですから。

2.わしのイチ押し、柳ヶ瀬裕文氏

私はあくまでライトな維新支持者。その軽薄な支持者から言わせて頂くなら、国政維新の代表として、これほど相応しい人はいないと思います。まずは現役国会議員であること。そして……。

1.イケメン・長身

これ代表として最も大事な資質です。さらに柳ケ瀬さんはただのイケメンではなく、気品がにじみ出ている。

2.トークスキルが高い

地上波メディアなんかでお目にかかることはあまりありませんが、YouTube動画を見ても国会審議に立ったところを見ても、非常に明瞭で気持ちよく、理路整然と話されているのが分かります。

3.頭が良い

まだ測りかねるところはありますが、党首討論に堪えうる十分な頭脳は持っていると思います。何より、この人、肝が据わってる感じがするんですよね。知らんけど。

4.実直

多分。実直な雰囲気が出てるんだからそれでいいでしょ。

 

足立康史ですってーっ!?

いやー、立候補してくれたら面白いですよ。皮肉でも何でもなく、とにかく盛り上げて頂きたい。

吉村大阪府知事

すでに不出馬を表明している吉村さん。しかしですね、吉村さんって今後どうするつもりなんでしょうか?いつまで政治家を続ける予定ですか?

だってね、普通に考えりゃ、今の知事職を任期満了で次は不出馬、そして次期衆院選で出馬を表明、その前提で日本維新の会代表就任となれば、とりあえずのところ、これがベストのはずなんですよ。大阪は府知事も市長も新しい維新の人がなれば、それでまた「育成」もできる。何もかもがうまくいくのがこのやり方だと思うんですが、いかがでしょう。

 

じゃあ寝ます。

 

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