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維新の代表に求められるもの

政治・経済
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主要人物を評価してみよう

からの続き。

では国政維新の代表に求められるものは何でしょうか。

(1)見た目
(2)弁舌
(3)論理的思考力
(4)EQ(感情制御力を含めた総合的知性)

と、とりあえず4つの指標に着目しながら主要人物に点数をつけて考えてみます。

政治的発言をする以上そんなことは覚悟の上ですし、的外れな反発は一切無視しているので、どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、「個人の見解です」と断りを入れていても「決めつけるな!」と怒る人が必ずいるんですよね。ただ、私の場合あまり直接言われることがないんですが。
ご批判はご自由に。でもこの記事を有効に使おうと思うのなら、「叩き台」にして頂きたいのですよ。

 

橋下徹

この人は創造神であり怪獣なので採点不能なんですが、これ以下の人物の点数をつけやすいように「総合点10」としておきます。

橋下さんは(2)(3)は完全にメーターが振り切ってるモンスターです。ゴジラのごとく暴れ出したら戦車の砲弾をも弾き飛ばしながら止まることを知りません。さらに、意外と思う人もいるかもしれませんが、ゴジラと違うのは(4)EQが高いという点で、実は丁寧に壊すべきもの・守るべきものの分別をつけているんですよ。なのであれだけ暴れても失言で損をするということがほとんどありませんでした。「本当に腹が立って一言言わなきゃ気が済まない」みたいなことをよく言ってましたが、多分に演技ですよ。

マスコミや論敵と物理的に対峙している時のみならず、SNS発信の質と量もえげつないものがありました。知事・市長の激務の合間になぜこれだけの投稿ができるのかと驚いた人も多いでしょう。私はよく「橋下徹のツイートをまとめれば政策論文ができる」と評していましたが、その質も極めて高かったと思います。

「(5)体力」という指標を追加すれば、その化け物具合がよく分かります。推測でしかありませんが、橋下さんは三つ子の可能性があると思ってます。

 

松井一郎

5点。

この人はキャラクター的に本来代表向きの人ではありません(この後いちいち断りは入れませんが、断言口調で書いているのも私の主観に過ぎませんからね)。あくまで使命感で自分ができる範囲でやらなければいけないことをやった人でしょう。大阪府知事・市長の歴任も橋下さんの後追いであり、組織を内側からまとめるという橋下さんにはできないことを補完するという重要な役割を務めた、というのが私の評価です。ここら辺は(4)EQの高さによるものでしょう。

内側の人であるがゆえに、去り際に後継者指名をしたのは玉に瑕だったと思います。

 

吉村洋文

6点。

吉村さんは見た目の良さは代表向きですが、内面は代表向きの人ではないと思っています。政党の役職の話からは外れますが、本来であれば知事とか市長という行政上の役職も向いてないと思います。ご本人は知事に拘っているようですが、知事や市長というのは「地域の大統領」であり、孤独のはずなんですよ。そして吉村さんは孤独にならない方が良い。

例の「玉川出禁発言」について、吉村さんを擁護する支持者は多かったのですが、私から見れば、あの発言はアウトだし、吉村さんに孤独耐性がないことが遠因になってると感じました。政治家の失言と言えば、知事や市長が目立つのは、やはり「地域の王様」だからであって、バランス感覚を維持するのが難しいのですよ。つまり、(4)EQが脆くなっていくわけです。

いや、川勝さんだとか河村さんだとかはあれで良いんです。失言を繰り返しても続けられてるし、地域の王様で終わっても良い人達なので。

吉村さんは違いますよね?大阪維新の代表であると同時に、国政維新の共同代表なんですから。

ずっと知事でいるくらいなら、いっそ総理大臣を目指して頂きたい。総理大臣の方が責任重大ではあるけども、実は知事・市長よりもチームプレイ力が問われるので、大きな孤独に陥ることもないでしょう。

 

馬場伸幸

2点。

イッツア大阪ジョーク。吉村さんが維新という組織に危機感を抱いて最近やたら「熱量」と言うのに対し、この方はマイペースですね。

馬場さんは徹底的に内側の人であって、「パブリックの目線」を持ち合わせません。なので、吉村さんの失言のケツを拭こうとしたら逆にウンコを塗り広げてしまったり、TPOを弁えずに過激な立憲民主党批判を展開してひんしゅくを買ったり。何も間違ったことを言ってないのに反発されるというのは、代表としての適性がないということです。

何より。国政選挙の際の「党首討論」で、彼が出てきて安心ができるでしょうか?討論の空間も、場末のスナックになってしまいませんか?橋下さん、松井さん、吉村さんと決定的に違うのは、馬場さんには強烈な「野党の匂い」と「なにわの匂い」が漂うという点だと思います。彼が代表でいる限り、維新は特別な政党ではなく、ローカル政党であり、“one of その他大勢”になってしまうのですよ。

 

横山英幸

7点。

今のところこれと言った欠点が見つかりません。(1)から(4)まで全てがかなりハイレベルだと思います。そして横山さん最大の特長は「品」と「落ち着き」でしょう。彼が話には聴衆を「耳を傾けなくてはいけない」という気にさせます。見た目も非常に可愛らしい。強いて足りなさそうな点を挙げれば「迫力」ですかね。

 

はい、ここまでは代表または首長の現職・及び歴任者です。ここからはそうではない人。

 

足立康史

3点。

お馴染み、官僚出身の政策通。その頭脳は誰もが認めるところではないでしょうか。高頻度でスペース(現・Xライブ)を開催するくらい発信意欲も旺盛。

しかしながら……(と、この後何が言いたいかは多くの人が分かると思いますが)。

こういうところですね。足立さんの能力を最大限発揮させるためには、「公明正大さ」「冷静さ」「大らかさ」が必要です。先の代表選では「党内民主主義」という主張を打ち出していて、良い意味で彼らしさが感じられて(代表になるべきだとは思ってませんでしたが)その点は私も非常に評価していました。

しかし、小さいんですよ。こういうネチネチウジウジベトベトの発信をすることで「私は代表の器ではありません。集団をまとめることなんてできる人間はありません」と自ら負のアピールをしてしまう。

最近では、橋下さんの「与党過半数割れを目指せ」という意見に「維新は野党第一党を目指しているのではなかったのか」と反発していましたが、彼が本当に論理的であれば「与党過半数割れ」と「野党第一党」の両立をシミュレーションしてみて、その結果として賛否を唱えるべきなのが、発信元が橋下さんということで、脊髄反射的に反応しちゃってるんでしょう。

何度も言ってますが、誰かを修正したいと思ったらまずは自分が偉くなりましょう。そして正々堂々と。

 

梅村みずほ

5点。

正直、まだよく分かりません。代表選での弁舌は爽やかでしたが、その後愚痴っぽいことを発信していたのには失望しました。

 

柳ヶ瀬裕文

9点。

現時点で私のイチオシ。見た目、弁舌、声、話す内容、論理的思考力。どれもが非常にハイレベルで、めちゃくちゃ代表向きの人材だと思います。今般の東京15区補選の応援演説でも改めて再認識しました。とにかく演説が上手い。そして大阪臭が全くしない(これすごく重要)。

ただ、現在のフォロワー数だと全く足りないので、もっと厚かましいくらいに発信してほしいものです。

 

青柳仁士

6点。

主張はものすごく真っ当で、落ち着きもある。しかし、あの話し方はお行儀が良すぎてノイズにかき消されてしまうんですよ。腹から声を出しましょう。

 

藤田文武

4点。

人間的な好き・嫌い(もちろんあまりよく知らないので表層的なイメージですが)で言えば、かなり好きな人なんですが、「代表向きか」という評価軸を当てると、まず幹事長という役職すら相応しくないと言わざるを得ません。

ネット番組『リハック』での失態、予算委員会での〇山議員のヤジに対する「ええ加減にせえよ」というリアクション。政治家として、組織の人間として、体幹が弱すぎます。

『リハック』での万博についての知識のなさを露呈した件については論外。

ヤジへの対応は、あの場合ならリアクションをするにしても、当該人物に一瞥だけ送って不自然な間を空ける、追加するにしても口では何も言わず、人差し指を口に当てて「お静かに」のジェスチャーをするにとどめておき、後からSNSで名前を出さなくても特定できる形で「ヤジは感心できません」とでも投稿して、自分の上品さをアピールしながらそいつに恥をかかせれば良いわけですよ。

現在の年齢は、意識を変えられる人には十分若いけど、そうでない人は気づけば還暦ですよ。

おそらくは普通に振舞っているだけで好感度が高めに維持できるタイプの人だと思うので、そこはアドバンテージでしょう。藤田さんに必要なのは、【十分な基礎体力に基づいた余裕】だと思うので、急いで肉体改造してください。

 

国政維新代表に求められるもの

さて、敢えて(私の独断と偏見による)個別評価から見て頂きましたが、ここから改めて「日本維新の会代表に求められるもの」を考えてみます。

(1)見た目
(2)弁舌
(3)論理的思考力
(4)EQ(感情制御力を含めた総合的知性)

この4つの評価軸がなぜ必要なのか。

現在の国政を俯瞰してみると、自民党・公明党が「仕事をしているふり」をしながら金の亡者となり、立憲民主党は一度政権を獲って一気に墜落した後は大きく左にハンドルを切って「開き直り野党」となっています。この2勢力のプロレスを国民は延々と見せられているわけですよ。これが足立康史議員の言う「55年体制の亡霊」という状態ですね。

その他の野党は、日和見、立憲と同様の開き直り系サヨク、そして少数の過激派極端イデオロギー。

維新はこの2勢力が安いプロレスを演じているところに、ガチンコ格闘技で勝負を挑んでいく新勢力です。先のブログで書いたように、橋下徹は大阪民をビンタして回り刮目させることで改革を成し遂げました。「民意を掬い上げた」のではなく「民意を創った」わけです。その作られた民意がその時だけの勢いではなかったことは、後に数字や住民の感覚が証明することになります。

国政維新はまさに「民意を創る」ことを求められます。そのために代表が求められる能力は、国民に刮目を促し、こちらを向かせる魅力です。正しいことを言うのは当然ですが、聞いてくれる人がいなければ意味がありません。政治の主たる成分は経済ですが、経済学は本当に難しく、一般国民の多くが理解できません。国会議員とは「立法府の構成員」のことですが、これまた国民のすべてに法律の知識を求めるのはナンセンスです。

そういう国民から1票をもらうためには、政治と言う高度な営みが自分とどう関わるのかという「通訳」が必要になります。「商品の品質さえ良ければ間違いなく売れる」のであれば、テレビCM・広告にタレントを使う必要はありません。タレントは、その商品の良さを伝えてくれる中間媒体であり、通訳の役割を担っています。

ってことで、代表は顔(いろんな意味でですよ)!

 

そんなわけでして、この5部作もいよいよ次が完結となります。

面倒くさいのでハッキリ言いますが、「次で終わる詐欺」継続中です。次回は、政党における「適材適所」の話と、「能力があっても1人でできることは限られている」というようなお話をしようかと思ってます。

 

 

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