やっぱり犬は雑食だった?
犬の腸内細菌群、人に類似=肥満対策研究などに有用―欧州研究所(時事通信) – Yahoo!ニュース
犬の腸内細菌の構成はヒトに近かった、と言う研究結果です。
犬の食事については当ブログ(旧館)でも以前に書いております。
犬の手作りご飯
その記事の要旨は、
「フードの安全性が心配なら手作りしてやれば良いじゃん。安全でしかも安くつきますよ」
ということでした。
先の記事でも書きましたが、犬も本来は肉食で小動物(時には自分より大きな動物もでしょうが)を加熱もせずに捕食する生き物です。その際に真っ先に食べるのは、獲物の胃腸です。タンパク質だけでなく、ミネラルも豊富で、かつ胃腸の内容物には未消化の植物なんかもあってビタミンもたっぷり採ることができるからだと言います。
すると必然的に、「肉食だから植物性の栄養は与えなくて良い」と言うのはウソである可能性が高くなります。肉食であるライオンだって草食のガゼルを捕まえたら、その胃の内容物ごと食べてしまうのですからね。
2kgで4千円円以上の高級フードの中身を見てみると、その材料の豊富さに驚きますが、中でも穀物が複数種類含まれているのが目をひきます。少なくともこのドッグフードメーカーは、犬にも植物性の栄養源が必要であると判断していることになりますね。
酵素は摂る必要があるのか否か
この「酵素」と言うやつは、我々素人にはまだまだ不明な点が多くてどう扱って良いやら分からないんですよね。近年のブームでやたらとローフードに拘る人もいますが、実はコラーゲンに対する幻想と同様、口から摂取しても消化されてただのアミノ酸になってしまうから意味がない、とも言われます。
とは言え、本来加熱食品なんて一切食べないはずの犬に生の食材を全く与えないのもどうかって考えてしまうのが飼い主の情というもの。
だったら、現状人間が用意できるもので最も無難な方法を採りましょうよ、というのが私の考え方です。つまり、与える食事にちょいちょい生の食材を混ぜてみましょうよ、と。
具体的には、
・魚(刺し身)
・卵(ただし黄身だけ)
・野菜(細かく刻む)
・果物
等々。これらは簡単に手に入る食材ですね。
魚は別段注釈など要りませんね。
生で与えて良いもの悪いもの
「卵の白身を生で与えてはいけない」とは、まるで犬にとって禁忌のように言われていますが、おそらくは人間と同じ理由で、ビオチンというビタミンの一種の消化を阻害してしまうからでしょう。つまりは、人間が卵かけご飯を食うのもあまりよろしくない、と。とすると、最も手軽で効果的な与え方は、ポーチドエッグで白身だけ火が通った状態ということになりそうです。これなら目玉焼きと違って油も必要ありませんしね。
野菜はまずニンジンはダメです。これまた人間も同じで、ニンジンの酵素はビタミンCを破壊してしまうからです。一方でニンジンは加熱してもポジティブな要素はほとんど残るので、生で食べる意味がないそうです。何より犬の胃腸では消化がかなり困難です。
うちではどんな生野菜を与えているかというと、ピーマン、キャベツ、豆苗、もやしあたりですね。もちろん細かく刻んだ方が良いとは思いますが、キャベツのざく切りが好きでそのまま犬に与えている飼い主さんも多いと思います。私はウンチを見て、キレイであれば「消化が出来ている」と解釈するようにしています。
庭に植えてたパセリもそのままよく与えていましたが、さすがにこれは犬の方も好き嫌いが分かれます。何でも食ううちのナンバー1は美味そうにバクバク食ってましたが、ナンバー2の方は食べません。
果物は、栄養豊富で、リンゴやバナナが大好きな犬も多いのですが、糖分が多いことと、口の中に残りやすく口腔衛生が気になることが欠点と言えば欠点でしょうか。それを考えると、食事の前に少しだけ与えると言う方法が良いかもしれません。
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