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万博の【本当の】死に券はどこへ消えた?:マスメディア、維新、運営の不誠実が織りなすカオス

政治・経済
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「死に券問題」の本質とマスメディアの歪んだ報道

大阪万博で話題となった「死に券問題」。これは、1日券を購入したものの、予約枠の不足により入場予約ができず、チケットが実質無効になる現象を指す。しかし、マスメディアの報道では、この「死に券」が歪んで伝えられた。

マスメディアが言う「死に券」とは、購入済みチケットのうち「まだ使用(予約または入場)されていないもの」を指す。例えば、4月1日にチケットを購入し、6月1日に9月1日の入場を予約した場合、予約日まで「死に券」とカウントされる。この定義では、時間が経つにつれて「死に券」が「蘇生」し、減少していくという奇妙な状況が生じる。こうした報道は、問題の本質をぼかし、視聴者に誤解を与えるものだ。

 

万博ガチ勢の「自己責任」論とその限界

一方、地元維新系の万博推進派、通称「万博ガチ勢」も問題の矮小化に一役買っている。彼らは「死に券問題」を次のように切り捨てた。

「混むのは分かってたやろ!」
「吉村知事が早めの予約を呼びかけてたやん!」
「準備不足を人のせいにするな!」

確かに吉村知事は「混雑するから早めの予約を」と促していた。しかし、注意喚起は「混雑」についてであって、「チケットが無効になる可能性」については触れられていない。混雑は覚悟できても、チケットが使えなくなる事態は多くの人にとって想定外だ。この違いを無視したガチ勢の「自己責任」論は、問題の本質を見誤っている。

 

本物の「死に券」を体験した人々の声

私のフォロワーの一人は、9月下旬の入場予約を早々に確保していた。猛暑を避け、老いた両親を連れて行くためだ。しかし、仕事の都合でその日に行けなくなり、予約変更を試みたが、すでに枠は埋まっていた。結局、万博行きを断念し、彼のチケットは本当の意味で「死に券」となってしまった。

このような事例は、メディアやガチ勢が触れない、リアルな問題の一例だ。

 

運営の不誠実な対応と謎の当日券販売

運営の対応も問題を悪化させている。先述のフォロワーが予約変更を拒否された一方で、運営は「当日券」を1日数百枚、来場キャパの0.1%程度販売し続けた。この中途半端な数の当日券販売によって、徹夜で並んだ人々が買えないケースも多発。さらに、夢洲まで足を運び、何もできずに帰る人も多数出た模様。

なぜ運営はこうしたカオスを生む販売を続けたのか。考えられるのは、吉村知事の「黒字」と「来場者数記録」への強いこだわりだ。数百枚の売上であっても、数字を積み上げるための手段だった可能性がある。

 

通期パスの無断キャンセルと「万博警察」のダンマリ

さらに大きな問題が「通期パスの無断キャンセル」だ。

9月後半には当たり前になったキャパ100%の満員状態が、本来なら8月にもあったのだが、「通期パスの大量の無断キャンセル」が発生したことにより、存外に空いている状態になったという指摘だ。その予想値と実測値のギャップは4万人以上になるのだから、とんでもない数字だ。

ところが、「東ゲートを予約して西ゲートから入場する来場者」に対して「マナーを守れ!」「非常識!」「キモい!」などと悪罵を投げつけていた”万博警察”は、この件に関しては完全にダンマリを決め込んだ。このポストにも500程度のいいねしか付いていない。

それもそのはず、この無断キャンセルの糾弾は、味方への攻撃に他ならない。万博警察の活動目的は、万博・維新・吉村知事の正当化にあって、弱者への思いやりや正義には全く興味がない。

しかもこの4万人という数字も、ある1日のみのものであって、そこに日数が掛けられると単位が1つ上がる。金額的にも入場者数的にも、とんでもない損害がもたらされたのだ。何より、非通期パス客のチャンスをそれだけ奪ったのだとしたら、その罪の大きさは測り知れない。

入るゲートを切り替えただけで憤慨する正義感の強い万博警察であれば、こういった通期パス勢の振る舞いは「モラルのかけらもない」どころか、地獄に堕ちても良いほどの悪行であるはずだし、無断キャンセルをしても何のペナルティーも用意していない運営も怠惰の極みであるはずだが、万博ガチ勢にとって、通期パス勢や運営や吉村さんは決して瑕疵のない「絶対無謬」の存在なので、「見なかったこと」にして批判はしないのである。

 

「オールナイト万博」が露呈した運営の無責任

ではなぜこの大量の無断キャンセルが発生したのかと言えば、当然「いつでも行ける」通期パス勢にとって、大混雑の中を無理して行くことがないから、というのもあるだろう。だが、そこにブーストをかけたのが、例の「オールナイト万博事案」である可能性は高い。

先日も書いた通り、「オールナイト万博」は、ただでさえタイトな万博の交通キャパ事情において、東ゲート偏重問題を解決しなかったどころか、まさかの事態にも何の備えもなかったという運営の怠惰と無責任がめくれてしまった事案だ。

万博ガチ勢はアクロバットを駆使してこの事案を「ハートフルな物語」に仕上げようとしたが、それは発信意欲の高いガチ勢のポストを見る限りにおいての話であり、一般人にとっては真逆に映る。

これは私の直接の友人複数人からも聞かれた懸念だ。そのうちの一人である40代の主婦は、自身が昔の交通事故で、「障害」というレベルではないものの慢性の腰痛でいまだにリハビリに通っており、さらに万博に行くとなれば中学生・高校生という年頃の娘さん2人も連れていくことになる。

何のアナウンスもない状態で1時間以上その場に立ち続けなければいけないというだけで結構な地獄だが、万博会場に入れてもベッドすらないところで一夜を明かさなければならない。その心配を払しょくするためには、ドローンショーも見ずに岐路に着かなければならず、それで万博を楽しんだことになるのかどうか。

 

 

結論:不誠実の連鎖が万博を蝕む

「死に券問題」は、「ミスリードするマスメディア」と「何が何でも万博の批判を許さないガチ勢」の空中戦となり、そこに存在する本当の被害者は置いてけぼりにされてしまった。

万博にまつわる問題についてはもはやあるあるなのだが、地に足を付けず、本質を無視して、不誠実と不誠実が対立する議論には何の意味もない。

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