スポンサーリンク

フジテレビ崩壊だけで済むか?中居正広女性問題。

芸能
スポンサーリンク

謝罪コメントを見てみよう

元SMAP中居正広氏の「女性トラブル」でテレビ業界が大変なことになっております。

過日のツイキャスで、私は「これは一タレントの女性問題で済まない。フジテレビの存亡問題、ひいては電波オークションの話に発展する」と申し上げましたが、今その通りになっております。

まず、中居氏所属事務所「のんびりなかい」公式サイトに掲載された本人のお詫びコメントを見てみましょう。

やはり気になるのは、SNSでもさんざん批判されたこの部分です。

なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました。

私は息子に国語や英語のレクチャーをすることがあるのですが、その際に厳しく注意するのは「時制」です。英語だと「過去形」とか「現在完了形」とか「未来形」ですね。日本語の場合だと語順なんかで時制が曖昧になってしまうのを防ぐよう指導します。

で、この中居君の一文なんですが、

「芸能活動を続けられることになった」のは、いつなんでしょうか?

その理由が「示談の成立」であるなら、「示談の成立」は過去のことなのですから、問題が発覚した現在を基準にするのはおかしく、「今後」という表現は間違っていることになります。つまり、「今後」は「その後」に置き換えないといけないわけですよ。

その「今後」という表現に加えて「続けられることになりました」という表現が客観的であることに国民は嫌悪感を覚えたわけです。「お前らが騒ごうがスポンサーがどう言おうが続ける。トラブルはあったが、今の自分に何の問題もない」と断言しているのも同然ですから。

総合すると、

「なお、示談が成立したことにより、その後もそれまで通りの芸能活動を続けるという判断を致しました」

とでも書くのが正解だったのでしょう。

これほど重大でデリケートな問題において、言葉の表現一つで読む側の印象を悪くする。実に馬鹿らしい話です。中居君の事務所にはマネージャーやその他の職員さんが添削してくれたりしないのでしょうか?やや大げさに言えば、こういう言葉の使い方ひとつで、その他のことについて感覚がマヒしているところがあるのではないか?とも想像を広げてしまうのですよ。

 

もうひとつ。

また、このトラブルについては、当事者以外の者の関与といった事実はございません。

最重要ポイントがこの部分ですね。ここが今後どうなるかが問題です。

 

松本人志騒動と比較してみよう

ひとつの「女性問題」として、松本人志騒動と比較するのが分かりやすいかと思います。

松ちゃんの場合、
「合コンはあった」
「その後に一部の女性と男女の関係にもなったらしい」

分かっているのはここまでです。

性加害(性被害)があったかどうかについては、自称被害者の証言があるのみで、客観的証拠はありません。

ところがテレビを観れば、「もしこれが本当だとしたら」という逃げ道的な前提を置いた上で、鈴木紗理奈は「キモい」と、村重某は「嘘ついてたんじゃーん!」と好き放題。そう言えば、この騒動で『そこまで言って委員会』のRaMuちゃんの意見を批判した私のポストがバズって、彼女を初めてのトレンド入りに導いたなんてこともありましたね。なんかもう懐かしいです。

私から見て、松ちゃんがかなり信用できると思うのは、文春を訴えたという点です。なぜなら、訴えた上で「被害者女性」から、音声なり動画なりの客観的証拠が出てきたら即アウト、裁判に負けるのはもちろん(正確に言えば裁判の趣旨は微妙に違うのですが、やはり負けるでしょう)、タレントとしても終わりでしょう。それでも訴訟を起こすというのは、本当に性加害がなかったからだと思われます。

一方の中居君はと言うと、「女性とトラブルがあった」ということと「そのトラブルについては示談が成立した」というこの2点については本人が認めているところで、あとは、

(1)そのトラブルの相手
(2)示談条件(9000万円?スポニチ報道では8000万円)
(3)堕胎の強要、その他の異常な性的趣味による加害があったか
(4)フジテレビ社員による組織的行動だったのか

このあたりが形式的には不明なところです。

(1)についてはSNS等でフジテレビの渡辺渚アナだとされており、当人たちも否定していないことからほぼ確定でしょう。

(2)も公式発表はありませんが、中居君の声明以前から出ているこの具体的数字を否定していないことから、やはり間違いないのかもしれません。

(3)について、詳らかになることがあるのかどうかも分かりませんが、渡辺さんの態度から、少なくとも9000万円相当の何かはあったのでしょう。

(4)そして、今トヨタをはじめ大量にスポンサーが手を引いている直接的かつ重大な点がこれ。地上波テレビ史上でも一二を争うであろう大事件が現在進行中で、もし疑惑のような事実がないのだとしたら、中居君も中嶋プロデューサーも即座に、そして声高に否定するはずです。「女性トラブルがあったのは確かだが、あくまで個人的な問題である」と。それをしないということは、松本人志の件とは全く逆で、「だったらあったのだろう」と思うしかありません。

 

テレビ業界がひっくり返る?

私自身は中居君というタレントにも、有名人のシモの話にも、微塵も興味がありません。ぶっちゃけて言えば、女性が性的な“上納品”にされることさえも、(いわゆる慰安婦問題と同様に)当人が納得の上なら倫理に悖るものとも思っていません。

ただし、それは一般的な企業の場合であって、「公共性」の名目で国民の共有資産である電波帯域を格安で使用している地上波テレビ局となれば話は全く変わってきます。相場の10分の1とも言われる格安の電波使用料で局を運営しているということは、実質的に国民の税金から毎年補助金が供給されているのと同じです。だとすれば、我々の税金が今回の中居君のギャラや関係しているかもしれないフジテレビ社員の給料の一部を担っているということ。

日本の地上波テレビ局は実質的に固定的な許認可事業であり、超既得権益です。一度放送免許をもらったらその後はまず免許取り消しなんてことはありませんから、後はひたすら視聴率稼ぎに邁進するだけ。では果たしてそこに「公益性」なんてどれほどあるのでしょうか。免許更新のためには、それまでの「実績」が評価されるらしいですが、具体的にどのような評価基準があるのでしょうか。

さらに、「公正性や公共性、国家の安全保障、文化的アイデンティティーを守る」ために、放送局は外国人株主の持ち株比率に規制がありますが、どういうわけか総務省からの天下りはできてしまうんですね。今般の脈絡では、総務省OBがわざわざ旧姓に名前を変えるという姑息な手段を使ってフジテレビ役員に就任していることがSNSで取り沙汰されています。

お上と癒着し、半永久的に免許を約束されている放送局に、スポンサー以外の緊張感要因はありません。それは即ち、報道と言う面において、その公正性や真実性などどうでもよく、とにかく視聴者を煽って視聴率さえ稼げれば良いという発信姿勢になるということです。斎藤知事騒動ではそれが露わになりました。

私が立花孝志氏(NHKから国民を守る党)を支持しているのは、NHKを解散なりスクランブル放送化なりすることによって、地上波テレビ局全体をひっくり返してほしかからですが、今回、意外なところから放送業界全体を揺るがす一刺しが出てきたことになります。

 

「示談に応じておいて」という暴論

さて、個人の話に戻します。中居君のお相手とされる渡辺アナについて「示談に応じたくせに後からグダグダ言うな」という意見が散見されました。しかし、私にはこういう考えがまともだとは思えないのです。

たしかに、一般的なトラブルにおいて、「示談」は何らかの形で両者が納得した末の「終了宣言」です。しかしながら、これが男女間のトラブルで、しかもそこに「堕胎の強要」(あるいはそれに準ずるような言動)があったとしたら、私は同じように扱えないと思うのです。

「だったら示談に応じるべきではない」

ではどうしましょう?お金を受け取らず、問題を終息させず、騒ぎ続けた方が良いということでしょうか。あるいは、強硬的に出産してしまう?もちろん女性側にその自由はありますが、非常に重い選択ですね。

ここで大事なことは、「妊娠してしまったら男女は対等ではなくなる」ということです。不本意な妊娠、そして不本意な堕胎は、女性の心と体の両方を傷つけるでしょうし、その痛みはどうやっても男性に理解できるものではありません。

ましてやそこに異常な性的趣味による暴力性があったとしたら。その時、なかば強引に示談に応じさせられたけど、後にPTSDを発症したとしたら。「守秘義務」と言うのは、PTSDの治療までも黙っておかないといけないのでしょうか。

そんなことは現実的に無理というものでしょう。これが単なる痴話げんかなら「中居君も運が悪かったね」って話ですが、9000万円分の示談の内容によってはそうは言えません。

そもそも渡辺アナは中居君の名前を出しているわけでもないし、何か訴訟を起こしているということでもありません。まあ、でも実際は誰のことを言っているか分かるという点で厄介なんですが、その厄介な話を作ったのは誰かってことになってくるわけです。

 

中居君引退の報

以上は昨日までに書いておいたもので、ここは慌てて書き足しています。

ご周知のとおり、「続けられることになった」コメントから一転、中居正広氏が引退を表明しました。まあ「引退」は当然でしょう。今後、テレビに出たくても出してもらいようがありませんからね。

中嶋プロデューサーの休養、(テレビ局なのに)テレビカメラもなし録音すらNGの異様なフジテレビ港社長会見、そして記者会見なしの迅速な中居君引退表明から、今のところ推察できるのは、報道されている内容が概ね事実であろうということです。

中居君のトラブルが本当に個人的な範囲に収まるのであれば、引退までするのは逆に不自然であり、「謹慎」では済まない何か大きなことがあるということでしょう。

ということでこの話の焦点は、

●組織的性的接待があったか
●そしてそれを女性に強要するケースがあったのか
●他に接待されたタレントや関係者がいたのか
●他の局で同様の慣習はなかったのか

と言うことになりそうです。

 

にほんブログ村 ニュースブログ 話題のニュースへ
にほんブログ村

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました