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維新支持者はNHK党を応援すべき

NHKをぶっ壊す 政治・経済

ガーシー懲罰について。「国会議員は国会に出席するのが仕事でそれを放棄するなどとんでもない」それが「陳謝」や「除名」の根拠になると言う。

であれば、「国会議員の役割」というものを今一度考えてみる必要はあるだろう。とりあえず国会に出席した時点で最低限の仕事をしたと評価できる人にとっては、議会で昼寝してる議員がいても気にはならないかもしれない。

国会に出席はしても採決において「棄権」は普通に認められている。これはなぜ除名の対象にはならないのだろうか。国会議員としての職務を放棄していないか?

これは「問題の相対化」ではなく、「民主主義という制度が持つ普遍的問題へのアプローチ」である。「ガーシーが1度も国会に出ずに給料だけもらうとは何事か!けしからん!」と言うのはいかにも頭が悪いし、実はそこに何の前進もない。

「国会に出席することこそ国会議員の仕事だ」と言うのなら、「国会にさえ出ていれば職務を全うしたことになる」のかを議論しなければいけなくなる。「採決に参加しない議員は罰せよ」なら、採決棄権する度その議員を罰しないと理屈が通らない。

つまり、ガーシー1人に対してギャーギャー言い出したら、それはその後も問題は続くことになるのだ。どうする?やる?

そもそも700人超という、顔も名前も政治的主張も認識できるわけがないほど国会議員がいるのはなぜか。…というと、それは多様性を担保するためだ。これが衆参合わせて100議席なら、れいわやNHK党と言ったエキセントリックな政党は入り込めないだろう。

逆に言うと、700議席あれば、れいわやN党と言った政党でもそこにいることができる。さて、ガーシーという1/700に過ぎない存在を排除するとどうなるか。「多様性の担保」はなくなり、かつ「民主主義」を一部棄損することになる。このことを分かっていない人が多すぎる。

700人もいる国会議員の中にはクズもいればバカもいて当然。大事なことはそれが「国民に選ばれた代表」であるということだ。民主主義を至上の価値観として認めるのであれば、多数派が少数派を排除するということがどれほど重大なことか考えなくてはならない。

「じゃあ全員ガーシーみたいになったらどうする」という頭の悪い人がいるが、そうなったら日本終わりでしょうよ。このバカげた心配は「選挙になったけど1人も立候補しなかったらどうする」と同義。全員諦めてタヒにましょうよ。

こういう可能性がほぼゼロの架空の話まで持ち出してガーシーを叩きたいのは、結局「けしからん」という浅いお気持ち論でしかないということ。そこにそれっぽい理屈を付けたいだけなのだ。

「だってこれで給料もらうっておかしいでしょ」ってそれが我々日本人にとってどれほどの損になるというのか。自分の半径数mの“常識的感覚”に基づいたケシカラン。クソどうでも良い。

結局ガーシーを叩きたい人は、メディアが「ハイ、ここに注目~!」と号令をかけられた物にしか注目できな情弱である。何年政治垢をやっていても、基本的な知性やリテラシーはなかなか変わらない。

どうしてもガーシーを排除したいなら、浜田議員だかが言っていたように「まずは立法」である。ルールもないのに「大勢がけしからんと思っている」ことを根拠に排除するというのは本当に恐ろしい話だ。

このガーシーの騒動は多くの人にとって「叩ける人形」として娯楽を与えた。が、一部の人にとっては「国会ってリモートで良くない?」「国会議員の役割とは何か」という問題提起を与えられた。立花孝志は、それなりの知性を持つ者にとってはトリックスターになるのである。

現に今、「党首辞任」会見の名目で、NHKの郵便法違反を糾弾している。さて、誰が本当に政治をやっているのか。ま、NHKは今のままで良いと思ってる人にはどうでも良いだろうが。


 

維新支持者にもガーシーおよびNHK党を叩く人はいるが、橋下徹もお行儀の悪さで批判されてたよね。その批判に対し「分かってない」と反発してたよね。まずは目立たないと政治家は仕事なんてできないのよ。


 

NHK党の振る舞いはある種の人にとって「ウザい」かもしれないが、悪ではない。仮に悪だとしても計測できない程度の微悪。その微悪に注目させられるのはメディアの誘導と「その他大勢の情弱」への同調。

過去の当たり前を不変の当たり前と思い込むから政治が停滞する。安倍さん菅さんは評価するが、自民党はダメだったのよ。そりゃあんな勢力であんな長い期間政権握ってりゃ「仕事している」ようにも見えるが、中身は利権と因習でしょうよ。

大阪だって橋下徹登場以前は政治家がそれなりに「仕事している」ように見えてたわけでしょ。でもそうじゃなかった。大阪の改革を大阪民の手柄みたいに言う人がいるが、ほとんどの住民は橋下徹というモンスターが命懸けで教えてくれるまで分からんかったアホじゃないか。

 

ということで、以下注釈入れていきます。

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民主主義の恐ろしさ

「多数派が正義を決める」民主主義の怖さを一言で表すならこうなります。はい、多くの方はナチスを連想されたと思いますが、まさにそれこそが民主主義の怖さであり大きな副作用でもあります。が、目下のところ、我々はこれよりも「正しい」政治手法を持っていないのですよ。本当なら賢者の独裁こそが理想なんですが、その人が賢者であるかどうかどうやって判定するかという問題があり、結局はその賢者自身が一旦は己の実力をもって(つまり戦争やクーデターで)支配権を掌握する必要があるし、その賢者が死んだら次の賢者を用意しなくてはいけない、と。

てなわけで我々は最も間違いないであろう政治手法である民主主義を実施しておる次第なのですよ。

さて、それを踏まえてガーシー懲罰問題を見直してみますと……。

ガーシーのような議員を多数派が排除するのが民主的

なのでしょうか。それとも、

ガーシーのような議員でもそこにいさせることが民主的

なのでしょうか。

 

700人も国会議員がいればさ

実はいずれも民主主義の結果ではあるんですが、現状の制度上、より当たり前なのは後者なのですよ。その理由がツイートに書いた通り、「700議席超という国会議員の数は多様性を担保し、不良品を容認するためにある」からです。

ガーシーのような議員だって《民意》で選ばれたわけで、それをルールもなしに多数派が「けしからん」と《懲罰》によって排除してしまうことがどれほど恐ろしいことか、身近な常識でしか物事を考えられない情弱には分からんのですよ。

一度こんなことを許してしまうと、一旦多数派を形成した勢力が、自勢力以外の全てを排除できてしまうことになるのです。(もちろん、さすがにそんなことをやると、ガーシーの時との矛盾に気づかない情弱民意が許さないでしょうが)

1人や2人こんな議員がいたって実は誰にも何の迷惑もかからないのに、さもそれが大事件のように思うのは、マスメディアのコントロールと、「仕事もせずに報酬をもらう」と言うことに対する矮小な妬みのせいです。政治垢で言論活動している人がこういう眼しか持てないのは本当に情けない。

 

橋下徹だってお行儀は悪かった

政治垢で当ブログを読んでいるとしたら、大半は維新支持者のはずです。その維新支持者たちに言いたい。

橋下徹だってお行儀悪かったよな!?

教育委員会をクソ呼ばわりするとはけしからん!

女子高生を泣かすとはけしからん!

文楽や楽団の補助金を切るとはけしからん!

どんだけけしからん!を言われてきたんですか。

……と言えば、維新支持者たちはこう答えるはずです。

橋下徹は真っ当なことを言って反発されただけ。NHK党は違う!

ふむふむ、なるほど。ではNHK党支持者の立場から言わせて頂きます。

立花孝志の目的は「NHKをぶっ壊~す!」こと。結党当時からウォッチしてきた私の眼には、いまだその結党理念は一貫しているように見えます。

では、その目的を達成するためにはどうすれば良いでしょうか。考えてみてください。

……

………

 

誰も聞かない正論に何の意味もない

考えましたか?

NHKの問題点を批判すること?

はぁ?そんなことはNHK党以前から与野党問わず言う人は言ってましたよね?で、どうなりましたか?NHKは変わりましたか?

変わらないんですよ。

国民一人ひとりに聞けば、8割以上の人が「NHKは要らない」もしくは「受信契約制度はおかしい」と答えるんです。でもそれだけなんです。なんら解決法を考察しようなんてしない。国会議員だってたまにガス抜き程度に言うけど、それを選挙の争点にしようなんて考えてませんよね。

つまり、どれだけ正しくとも、ただ正論を唱えているだけでは国民はこちらを向いてくれないということです。であれば、とにかく目立たなければいけない。

なんだかんだで「今までこれでやってきんだからしょうがないよね」という諦めと広い意味での現状維持バイアスで、NHKの存在を容認してしまっているというのが現状なんです。

私の場合は「愚痴だけ言う」というのは嫌なので、目的に至る可能性のある解決法を模索します。

政治の問題を議論すると、「やっぱり教育とメディアの改革だよね」なんて話に帰結することが多いんですが、「じゃあどうすれば良い」まで議論が深まることはなかなかありません。皆、難しい議題で議論する自分が好きなだけで、本気で解決法を模索し、実行する気などないのですよ。

 

維新こそNHK党を応援しろ

教育はここでは置いといて、メディアの問題というと、維新ほどメディアの怖さを知る政党もないでしょう。大阪都構想住民投票を2度もやって、その間にどれほどデマを流されたか。単なる「メディア」ではなく、毎日放送という「マスメディア」までがデマを自分で作った上で拡散したのですから、どうしようもありません。

こういうメディア、本気で改革しようとは思わないんですかね?私はしたいんですが。

じゃあどうすれば良い?その中核にいるNHKを解体する(あるいは運営手法を変える)、その脈絡で電波オークションをして地上波特権を奪ってしまうことではないですか?

だとしたら、それをやってくれるのは誰ですか?

少なくとも、今のところはNHK党しかないのですよ。

俯瞰で見た場合、「メディアを改革する手段としてNHK党は役に立っている」ことは(私から見れば)「真」であり、そのことは国民やNHK党以外の政党、特に維新にとって歓迎すべきことのはず……という構図が浮かび上がってきます。

「立花はけしからん!」は何の意味もない鳴き声でしかありません。「じゃああなたの目的は何なのですか?何のために政治的発言をしているのですか?今のメディアのあり方に問題なしと考えてますか?問題ありならどうやって是正しますか?」といろいろ聞きたくなります。

皆、その時その場だけで説髄反射的なリアクションしかしていないのでは?

 

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