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もっとも間違いないのないアトピー治療とは。

塗り薬 医療・健康
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大事なのは塗り薬より飲み薬?

アトピーと言えば塗り薬の方にばかり注目されがちですが、私の経験から言えば大事なのはむしろ飲み薬です。抗アレルギー剤の方は知りませんが、抗ヒスタミン剤の方は耐性が付かないと言われており、また副作用も大きなものではないため、遠慮なく毎日使うことができます。

薬の種類や銘柄(?)によっては体質との相性も多少あるらしいですが、私の場合は効果絶大です。あれ、今日ちょっとやばいかな?と直感する日でも、抗ヒスタミン剤を1錠飲んでおけば、症状は全く出ませんでした。

例えば上記の「運動」も、ステロイドで一見きれいになった皮膚でも、運動による体温上昇と発汗で、物凄い痒みがぶり返すことがありますが、予め内服薬を使っておけば全く大丈夫なんてケースもあります。そして汗だくになったその勢いのままシャワーを浴びて、体が冷えた頃に寝てしまう。この流れがスムーズにできたら、これ以上の治療法はないでしょう。

就寝時の罠

特にここは注意が必要かもしれません。というか、アレルギー持ちの人は睡眠時にその症状が出やすいことは体で知っていると思います。例えば喘息持ちの人がなぜ夜に発症して救急車で運ばれるかと言うと、眠りに就く際に症状が出やすいからです。

そもそもアレルギー症状は、交感神経優位の活発な状態では身を隠し、リラックスして副交感神経優位に転換した途端その姿を現しやすくなっています。私の想像だと、副交感神経優位の状態=体が回復しようという生理作用が働き、免疫力が向上するからではないかと。アレルギー患者の場合、その免疫力向上は一気に「免疫力の暴走」となり、症状が出ることになります。

眠気を催していざ意識も遠ざりかけた時に、酷い痒みが生じて目が覚めてしまう。結果、まともに眠れないし、眠れないと皮膚の状態も、そして脳も体も回復しません。

就寝時に毎度症状が出てしまうという人は、先述の抗ヒスタミン剤を飲み、さらに睡眠導入剤の使用も考えてみてください。

病院には行け、だが医者を頼るな

「私は医療に頼らない!健康な体を取り戻すためには自分の体質改善だけで何とかする!」
という人も中にはいらっしゃいますが、私はお勧めしません。やはり適切に薬を使用することは近道だと思います。その薬のうち、市販されているのはごく僅かで、やはり病院に頼る必要が出てきます。

しかしそれを処方する医師がしかるべきスキルを持っているかどうかは分かりませんし、そもそもそんなスキルが存在するのかどうかも分かりません。なんせアレルギー症状の改善経緯は千差万別。「これで治る」なんて言う医者は返って信用できません。

良い医師は自分の無力を認め情報を与えてくれる

じゃあそんな中でもどんなお医者さんなら良いのかというと、様々な情報を与えてくれる先生ではないかと思います。最新の論文を読み、患者からデータを採り、他の医師の話も聞き、ネットの情報も見逃さず、それらを統合して「こういうやり方で治った人がいる。これで酷くなった人がいる」とアドバイスをくれる医師……なんているのかどうか分かりませんけど、そういう先生に当たれば良いですね。

余談ですし、アトピーとは関係ありませんが、うちの近所の医者で症状を言うと、すぐさまGoogleで検索して画像を見せてくれる先生がいます。当然それは「知らないから調べる」というより、説明に相応しい画像を探すのが目的だと思うんですが、これ安心できるんですよ。妙なプライドで手の内を見せないように振舞う医師は、私の場合はあまり信用できません。公共のネット空間に転がってる画像でも有用であればどんどん使う。そんな医師の方が信頼に値します。

そうでない場合、こちらが広い範囲の情報を得ておく必要があります。現在の情報の多くはネット、次にテレビなどの媒体から得られることになると思いますが、特にネットの場合、情報は散乱していてどれを信用して良いか分からないと思います。

であれば、とにかく広く情報を得て、その情報の信用度を採点していくことでしょう。例えば、「ステロイドを使い続けていれば必ず治る」という情報があったとして、この情報に高得点をつける人はいないと思います。そんな情報があったとしても、同じことを言う人はほとんどいないため、0点に近い低得点と言えるでしょう。

あるいは「酒ややめるべき」という情報の場合、「アルコールは血管を拡張させてアレルギー症状が出やすくする」という根拠も同時に見つかると思います。それを「どのくらいの人が同じことを言ってるか」(自分の学力にもよりますが)「その根拠が科学的か」を考えて採点してみましょう。

その情報を統合し、皮膚科に行って、
「薬を下さい。ステロイドはやや強めで。3日塗って4日休むを繰り返します。4日は免疫力低下が懸念されますが、最近は抗生剤であるゲンタシンは意味を成さないと聞きます。よって保湿力と抗炎症作用のある非ステロイド系の塗り薬をお願いします。飲み薬は抗ヒスタミン剤を。私は昼間にも症状が出やすいので、弱めの薬を2回に分けて飲みたいのですがどうでしょうか。また、週に2~3回の使用を前提に寝つきのよくなる薬もお願いします」
などと言えば、医者の方も「こいつ、素人じゃないな」となるでしょう。

いや、医師にマウンティングすることが目的ではありませんけど。

情報に溺れないために

東日本大震災の時の原発事故なんて典型なんですが、あの時は関東以東がちょっとしたパニックになってましたよね。放射能に侵されると。その放射能が安全か危険かという情報は、「被曝 温泉」とか「被曝 飛行機」なんて感じでググれば1分で得ることができるんです。すると「少なくとも被曝量だけで考えれば、さしあたって心配するようなことはない」と分かる訳です。で、次に「被曝量が同じでも放射線源の元素の種類によって作用の差はあるのか」というステップに移行できるんですが、そんなことをやる人はほとんどいないんです。

「ドコドコで放射線が測定された!ウギャーー!」となる。地球上に住んでいて放射線のないところなんてどこにもないし、それも普通にウェブブラウジングで誰でも得られる情報なんですが、思考停止した脳には通用しません。放射線が測定されたというだけで大騒ぎしなければならなくなるのです。

アトピー治療論にけるステロイドの扱いもまさにこんな感じでした。「ステロイドをちょっとでも使えば副腎皮質が完全に破壊され、副腎皮質ホルモンの分泌は直ちにゼロになり、体がボロボロになる」と、こんなノリでデタラメを吹聴する人がたくさんいたのですよ。

塗り薬をちょっと塗って体がボロボロになるなら、重度のリウマチで内服薬を飲んでいる人は?筋肉増強目的でステロイドの注射をする人は?直ちに死んだりしてますか?って話です。

こんなことだってちょっと調べれば分かる話。

人間の理性は脆弱なもので、不都合なことがあれば、特定の誰か(何か)に分かりやすい原因を無理やり見出し、負の感情を持つようになります。
「こんなに症状が酷くなったのはステロイドのせいだ!そしてそれを処方した医師に責任がある!」
と。

大事なことはヒステリーに陥らず、できる限り多くの情報を集めた上でそれを論理的に整理することです。冷静にさえなれば誰でもできますよ。

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