結局、アレルギー体質を変える必要が出てくる
であれば、アトピーの場合だと、一旦今の症状を抑えて皮膚の状態を健康な状態に回復させた上で、体質改造(あえて改善とは言いません)を図る必要があります。「改善」と呼ばないのは、アレルギー持ちにとって「善い体質」とは何かという問題があるからです。
例えば、太っている人だと痩せることによって症状が出なくなったという人もいるし、逆に痩せていた人が太ることによって症状が出なくなったという人もいて、一概に「こういう体になるのが良い」とは言えないのです。
なので私が思うのは、「とにかく体質を変えてみること」という実にアバウトなアドバイスしか思いつかないのですよ。
とはいえ、その体質改造は、ほとんどの場合体に良い改造のはずです。
例えば……
アレルゲンを遠ざける
おっと、これは体質改造の前の話でしたね。そして、基本です。掃除機をかけましょう。布団を干しましょう。
運動をする
アトピーが酷い場合、運動などまともにできなかったはずです。筋肉をつけるのも体質改造。
規則正しい生活をする
いやー、陳腐なフレーズですね。でも大事です。最初のうちは睡眠導入剤を使っても良い。まずは生活のリズムを取り戻し、同じ8時間でもなるべく深い眠りに就ける努力をする。睡眠こそ最良の回復薬です。
食べ物を変える
砂糖を控えて根菜を多く食べるようにする。それが体に良いことくらい誰でも知ってますよね。免疫は腸で作られると言います。食べ物を変えて腸内環境を整えれば免疫の質が変わります。アトピーにはどういうわけか蓮根が良いと言われます。
ストレスを溜めない
あ、これも体質ではなく性格の問題ですね。しかも「それができりゃ苦労しねーよ」という話。それでも大事であることには違いありません。例えば集中してほどよい交感神経優位の状態を保てる間は症状は出にくくなります。好きな漫画とかドラマとかゲームとか、そういうのがないよりはあった方が良いでしょう。
使う薬は?
医者によっては「痒い」と言えばまず最強のステロイド薬を処方する人もいます。別にそれは構いません。問題は使い方で、そのアドバイスもろくにくれない医者が多いのが現実のようです。医者自身がアトピーを経験していないからでしょう。
お勧めの薬の使い方は、ステロイド剤を3~4日連続で使用。とにかく皮膚の「傷」を治してしまう。と同時に抗ヒスタミン剤または抗アレルギー剤の内服をしばらく続ける。ステロイドは3~4日使ったら3~4日使わず、1週間を周期にする。
なぜステロイドを使い続けてはいけない?
重篤な副作用がないのならなぜステロイドを使い続けてはいけないの?
いえ、重篤な副作用がないのではありません。副腎そのものの機能が脅かされるほどの副作用はあまり考えられないけど、その前に重篤な副作用は十分ありえます。それが皮膚の免疫不全です。あ、医学的な用語はよく知りません。
アトピーとは皮膚の免疫力の暴走ですから、それを抑えることによって症状を弱めることができます。そのために使うのがステロイドです。ステロイドを使い続けるということは皮膚の免疫がどんどん弱くなるということ。すると普段は何でもないようなばい菌にさえ負けて、簡単に化膿してしまうようになります。言うまでもなく、化膿なんてすれば皮膚は回復するどころか損傷が酷くなります。当然痒みもひどくなります。
なので、ステロイドは使い続けてはいけないし、ある程度ステロイドを使ったら、保湿や皮膚の衛生に気を遣わなくてはならないのです。
一方で、副腎の機能そのものに影響を与えるような副作用のほとんどは、内服や点滴など体の内側に取り入れるステロイドによるものだと考えられます。例えば、ステロイド副作用の代名詞のように言われるムーンフェイスも、塗り薬だけでなるのはまず考えられず、あったとしても最強クラスを何年も継続使用というケースではないかと思います。
洗剤選びは慎重に
ところが最近は、塗布タイプの抗生剤では効かない耐性菌が増えて、塗り薬の抗生剤は意味がないと言われます。と言って消毒なんかしてしまうと味方の常在菌まで殺してしまい、かえって症状を悪化させかねません。「とにかくキレイにしなきゃ!」と言って石鹸でゴシゴシやってしまうのもダメ。自分で作り出したバリアーはできる限り守りつつ、ばい菌を排除するのであれば、石鹸や洗剤を使わずに素洗いするか、使うにしても弱酸性のベビーソープなどが良いでしょう。
石鹸は天然成分で体に良い、という信仰
ついでだから書いておきますが、石鹸はお勧めしません。石鹸は天然成分由来ということで、いかにも肌に優しいイメージが持たれがちですが、そんなことはありません。石鹸はアルカリ性で、弱酸性の皮膚表面には刺激がかなり強いのです。特に石鹸シャンプーと言うのは頭皮がピリピリして決して肌に優しいものではありません。シャンプー後には石鹸シャンプー専用のリンスがあり、今度はアルカリ性に傾いた皮膚を弱酸性に戻そうとします。これがまた刺激になり、次の痒みを引き起こします。天然=体に良いという信仰は捨てて、肌に優しい弱酸性の洗剤をお勧めします。ピジョンのベビーソープが無難でしょう。


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