犬を玄関で待たせることができる?
「犬を飼っているなら最低限これはできてなきゃいけない」というポイントがいくつかあって、それを全部羅列しようかと思ったのですが、例によって文字数がとんでもないことになるので、分かりやすいものから紹介していきます。
まずは、多頭飼いをしている飼い主さん。これができるでしょうか。以前にもこのブログで書いたことがあるのですが、非常にシンプルですよ。
1.犬を玄関内側まで呼ぶ
2.玄関ドアを開ける(犬は外に出ない)
3.任意の犬の名前を呼んでその子だけを玄関の外に出す
さて、いかがでしょう。
ちなみにうちの場合は、最大で同時に3頭飼っていた時期がありましたが、任意の1頭ずつを名前を呼ぶだけで外に出すことができましたし、さらに任意の1頭ずつを家に入れることもできました。
私の予想では、これができる飼い主さんはかなり少ないと思います。
さて、このテストのポイントはどこにあるでしょうか。分解してみましょう。
1.犬が自分の名前を認識しているか
一見「はぁ!?」と思ってしまいますが、実はこれが怪しい犬がかなりの割合でいるのですよ。まず犬にとっての名前の役割ですが、「その言葉(名前)が発せられたら立ち止まったり振り向いたり呼んだ人の方へ近づいたりする」というものです。当たり前のことをわざわざ言語化すると非常におかしな感じになりますが、反論はないでしょう。
ところが、呼び戻しができないという犬は、少なくとも名前が名前として機能していない、ヘタすると名前を認識していないという可能性があるのです。ではそんな犬がどのくらいの割合でいるのでしょうか。探せばデータはあるだろうと思ってググってみたらありました。
このサイトからグラフを拝借します。

なんと!呼べば来るという犬は半分もいないという驚きの、そして私がその程度だろうな~と思っていた通りの結果でした。
2.犬にとって玄関は境界線になっているか
これも過去に何度かお話したポイントです。
うちの場合、玄関が開いていたとしても犬が勝手に外に出ることはありません。それは特急呪術師である私が強力な帳(結界)を張っているからです。玄関に扉という物理的な障害があろうがなかろうが勝手に出ていけない、これをしっかり教えているのです。
皆さん、ご自身の振る舞いを思い返してみてください。犬にリードを付けるまでは怖くて玄関なんか開けられない!そんな人が多いのではないでしょうか。
私からすれば、名前を呼んでも犬が戻ってこないとか、犬が許可なく玄関から出てしまうのが当たり前とか、この上ない恐怖ですよ。よくそんな生活を長年続けていてノイローゼにならないものだと感心してしまいます。
3.犬が落ち着いているか
これも基本のひとつ。犬にとって「良いこと」は犬が落ち着いた状態にもたらされるべきです。犬にとってその「良いこと」なんて、食事と散歩くらいしかありません(※もうひとつ、他の犬に出会った時というのもあるのですが、良いこととは限らないのでここでは例外扱いします)。
玄関の外に出る=ほとんどの場合それは散歩を意味するので、犬はテンションを上げてしまいます。その際、「わー、ちょっと待って、用意してるんだから、ドアをシャカシャカしないで!動かないで!ハーネス付けられないでしょ!」なんてやってちゃいけないのですよ。
うちのいつものルーティーンは、私が靴を履いて散歩ポシェットを肩から掛けてドアを開けて、まず私自らが外にでます。その後、リードも付けていない犬達を「おいで」と呼び出し、ドアの外で一度じっとさせてそこでスリップリードを犬の首にかけます(2頭で5秒くらいですね)。すでに玄関の外なので、しつけの出来ていない犬なら何かの拍子に道路に飛び出すこともあり得ますが、うちの歴代の犬は一切そんなことはありません。
4.飼い主と犬の間に信頼関係はあるか
これは4番目というより、先の3点のまとめになります。要するに、あなたと犬の間に信頼関係ができていますか?ということ。呼び戻しもできないなんてもっての他で、そこに信頼関係などあるわけがありません。基本的な信頼関係も築けていない犬が全体の半分以上におよぶのですから、これってすごく怖い話なのですよ。
呼び戻しも、犬を落ち着かせるのも、玄関に結界が張れるのも、落ち着いた力強い飼い主が犬に対して規律をもたらすことができてこそです。手からリードが離れただけで大騒ぎになったり、玄関でハーネス付けるだけでバタバタしたりするようではダメなのですよ。
まとめ
本当のまとめです。
お家の中で犬にとってもっとも特別な場所、それが玄関です。自分が自由になれる出口であると同時に、敵が侵入してくる入り口にもなる。脈拍や血圧なんかをリアルタイムで計測できるなら、おそらく玄関近くでもっとも大きな変化が見られるでしょう。
そして散歩は犬にとって1日のうちの最大のイベントです。そのイベントの合図は「ドアを開けること」です。その時に犬が落ち着いていられるかどうかは、犬の安全と(犬、飼い主ともに)余計なストレスの軽減というQOL(生活の質)に関わる重要な問題です。
では目の前の課題として何をすれば良いか?
そんなもん、しつけの基本中の基本中の基本、「待て」ですよ。
これはこれでまた記事が1本書けるので、またの機会に。





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