西宮警察署と西宮防犯協会が発行した性犯罪およびひったくり対策啓発チラシに、「まるで女性が悪いみたいな描き方だ」とクレームがついて回収したというニュース。
これにクレームつけた連中が一体何人いたのか知りませんが、彼らは「女性の敵」と見做して問題ないと思います。
どんな人が犯罪の被害者になるかおそらく統計的に明確な傾向があるんだろうし、警察および協会はそれを知った上でこのようなチラシを配布したのでしょう。
左上の「防犯活動で女子力up!」という文言がいかにも頭の悪いチラシという印象を与えますが、しかしながら、統計がちゃんとあるなら、啓発の内容は何ら間違っていません。
このチラシを見て「ああ、悪いのは女の方か」なんて思うヤツがいたら、そいつの脳みそに問題があるのです。
このことは元TOKIO山口メンバーの不祥事の時にも書きましたが、そもそも論理が滅茶苦茶なのですよ。
すなわち、「犯罪者の良し悪し」と「対策の良し悪し」を同じ物差しで評価するという愚を犯しているのです。犯罪は「善悪」という基準、対策は「賢愚」という基準で、それぞれ違う座標系のお話なのです。
「犯罪者も悪いが、女性にも悪いところはある」なんてことはなく、悪いのは100%犯罪者なのです。そして、それとはあくまで別の評価軸として「犯罪に遭う女性は自分で受難の確率を高めてしまっていることがある」と言うことなのです。
いくら家の鍵が開けっ放しだからと言って、空き巣に入って良いという道理はありません。一方で、鍵もかけずに出かけるような人はアホなのです。
さて、このチラシを回収して誰が得したでしょうか?
女性が得……なんてしませんよね。理屈で考えればこのチラシの指導通りにした方が犯罪に遭いにくいのは明らかです。得するのは、この対応によって自尊心が満たされた活動家=ただのクレーマーだけなのです。
バカバカしい。
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