「陛下」という言葉の意味と使われ方を知っていたら「『天皇陛下』ってのは本当は「クイーンと呼んだ後にハーマジェスティをつけろ」みたいな話でおかしいんだけど、まあみんな言うから黙っておくか」と黙認するくらいの話で「陛下をつけないと呼び捨てで失礼」なんて話には絶対にならないわけです。
— cdb (@C4Dbeginner) 2019年5月6日
これについては私も以前に書いた。「天皇」はそれ自体が敬称であり、3人称で扱う場合、「陛下」を付けないからと言って失礼になるとは思えないのではないの?と。2人称的には単に「陛下」が普通だろうし、「天皇陛下」は不自然と言えば不自然。
ただし、「陛下」の本来の意味からそれが敬称と使われるようになったのは誤解、というのは誤解ではなかろうか。それを言い出したら、純粋な敬称とは一体どんなものがあるのかって話になる。「殿」「君」「様」「方」「公」「御前」どれも「ぼんやりさせる」のが敬称共通のニュアンスではないの?
「殿」は「皆よりちょっと高い場所」のことで、「陛下」「殿下」「閣下」はその下を指す。「様」「方」「御前」はどれも漠然と「そのあたり」を指して対象をぼかす。
天皇に「陛下」という敬称の由来が誤解であるならそれは1000年以上前に発生した誤解(多分誤解じゃないと思うけど。大事なことは今それが敬称として扱われていること。「こんにちは」だってその言葉自体は何の意味も為さないが、それが挨拶であるという共通認識を皆が持っていることに意味がある。
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