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フサオマキザルでもわかる陰謀論入門・後編~本当かどうかなんて本当はどうでも良い~

哲学・心理学
フサオマキザルでもわかる陰謀論入門・前編~まずは定義してみよう~
●陰謀論を定義してみよう ●陰謀論を数式にすると…… ●同一の事象をより複雑なストーリーで説明するのが陰謀論 ●コロナにおける情報整理

からの続き。

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地動説と天動説

地動説と天動説の対比はもっと分かりやすい。

元々天文学は、観測技術の未発達と宗教的世界観によって天動説ーーつまり地球を中心に全ての天体が動いているという考え方に支配されていた。この天文学では、太陽と月、および太陽系外の天体はともかく、太陽系内の他の惑星の動きがおそろしく複雑になる。しかしながら回転運動の中心を太陽に設定するだけで、天体の動きは極めてシンプルに法則化できた。

陰謀論の文脈で言えば、最近では天動説の発展形であるフラットアース論がよく取り沙汰される。要するに、地球は球体ではなく平らな円状をしているとか、空として見えているものは「スクリーン」であるといったアレだ。

私は科学者であろうとするので、「その可能性もゼロではない」という立場だ。その一方で、科学者であろうとするなら【説明がつく論理】をより尊重する。フラットアース論では、

●なぜ近づく船は帆先から見えるのか
●なぜ地球には季節があるのか
●なぜ日本に来る台風は必ず反時計回りなのか
●なぜ潮の干満などという現象があるのか
●国際便のパイロットや船乗りは世界に何十万人もいて地球の形を感覚で知っているはずだが、彼らは全員口裏を合わせて「地球は丸い」と言っているのか
●太陽は昇ったり沈んだりせず、近づいたり遠ざかったりしているだけと言うのであれば、昼と夜の境目はあまりに明確過ぎないか

こういったことの説明がつかない。仮に、観測上そう見えるように仕組まれているのだとしても、例えば潮の満ち引きは完全に物理現象として確認できるもので、それを人為的にやろうとすると、毎日広島型原爆が1600発必要になるらしい(Grok調べ)。そのエネルギーも「実は一般人が知り得ない未知のエネルギーがあって世界を牛耳っているグループが~~」などと言えるのであれば、もう言いたい放題である。10次方程式でも100次方程式でも作れば良い。これは「悪魔の証明」であり、確かに「ないとは言えない」。※もっとも、「地球が丸いなら真っすぐ進んでいる飛行機は宇宙空間に飛び出すはずだ」と主張する人に私は科学的な説明をできるボキャブラリーを持ち合わせていないが。

 

「陰謀論」かどうかはどうやって見分けられるか

さて、この投稿は「陰謀論者にはこう言ってやれ」などと言う趣旨では決してない。むしろその真逆で、「あなたが決して陰謀論に冒されていないと思う人だけが彼女に陰謀論という石を投げなさい」である。

どういうことか説明する。

ChatGPTに「陰謀論だと言われてたけど後から事実だと分かった事例を挙げてみて」と聞いたところ、

  • ウォーターゲート
  • MKウルトラ(MK-ULTRA)
  • タスキーギー梅毒実験
  • COINTELPRO
  • NSAの大規模監視(スノーデン暴露)
  • オペレーション・ノースウッズ(計画書の存在)
  • イラン・コントラ事件
  • タバコ産業の隠蔽

と言う8つの事例が挙げられた。皆さんもどれかは目にしたことがあると思う。「ウォーターゲート事件」は、ニクソン大統領による民主党勢力の違法な諜報活動だ。スノーデンの事案もカテゴリとしては同じで、権力者は情報収集のために物凄いエネルギーを費やすという世の理を示している。

同じことを国内限定で聞いてみた。

  • 水俣病・四大公害病の企業加害隠蔽
  • 薬害エイズ事件(非加熱血液製剤)
  • 731部隊・人体実験
  • 原子力関連の情報隠蔽(JCO事故)
  • 公安警察・特高警察の監視活動
  • 薬害スモン事件(整腸剤キノホルム)

日本人にとってはさっきよりもぐっと身近な事例が羅列されている。

どうだろうか。これらは客観的事実が判明するまで「陰謀論」だとか「絵空事」などと言われた事例だが、その時代にあなたが生きていたとして、その勢力に加わらなかったと断言できるだろうか。

あるいは、あなたが500年前に生まれていたら、地動説を唱えるコペルニクスを異端扱いしなかったという自信はあるか。モーターすら発明されていない時代にヘリコプターの設計図を描いたダ・ヴィンチを気違い呼ばわりしなかったという保証はあるか。

 

「事実かどうか」なんて判断はしなくて良い

我々は一人の例外もなく、慢性的な情報弱者であり、無知である。そこにある区別は「己が無知であることを自認する無知」「自分は何でも知っていると勘違いしている無知」しかない。

せめて前者でありたいなら、自分が触れた情報に点数をつけることだろう。それが「情報の確度」であり、新しい情報に触れるたびにアップデートしていけば良い。大事なことは、あらゆる情報に「0点」とか「100点」と言った極端な採点をしてはいけないということだ。

例えば私なら、天動説やフラットアース論も2点はつける。この2点という余地は非常に重要で、相手がどんな立場のどんな論理の持ち主だろうが、話は聞くという姿勢につながる(ただし、「何か喋ってください」と言われると非常に困る。詰めて論破することになり、相手は怒り始めるからだ)。

「アポロ11号月面着陸」なんかは92点で、8点の疑いを残している。その8点はいわゆる「陰謀」ではなく、半世紀以上前に人間を載せたロケットを月まで飛ばして月面を歩いて、さらにとんでもないことに、そのロケットを再発射させて無事に地球まで帰ってきたという事実を、いまだに感覚が受け入れていないところがあるからだ。「いや、その割には今のロケット技術は拙すぎないか?」と。

幸いにも、私はフラットアース論やアポロ11号月面着陸について「本当かどうか」の判断を迫られる立場になったことがない。なので、「本当かどうか」なんてことは正直どうでも良く、自分が知らなかった知識や想像もしなかった考え方に触れることにこそ発展と喜びがある。

 

オワリ。

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