GoToと感染者増加には何の関係もない
最近のコロナ感染者急増にGoToトラベルキャンペーンは関係があるのか?って話で巷は盛り上がっています。
当ブログで以前も書いた通り、GoToトラベルと感染者増加には何の関係もありません。
だって、日本医師会の会長が「エビデンスはない」と認めているんですからね。
この、「GoTo犯人説」のカウンターとして「GoToは関係ない!それより外国人入国規制緩和だ!」というパターンがよく見られますが、これまた関係がありません。あ、正確に言うと「エビデンスは認められない」のです。
このグラフは、
https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20200628-00185347/
より拝借した、国内月別死亡者数の去年(青)と今年4月時点(赤)(※)を比較したものですが、毎年年またぎをピークに、冬は人がたくさん死ぬのです。その理由は言うまでもなく、風邪を引きやすいし、寒さゆえに脳梗塞や心筋梗塞などが発生しやすくなるからです。
コロナの輪郭を描きたいなら、まず例年のグラフからどのくらいずれるかを見ないといけないわけですが、今のところどこにもずれがありません。「外国人入国規制緩和のせいだ!」という人も同様で、どちらも安直な犯人特定をしているわけですよ。ものすごく初歩的なバイアスのトラップですね。
なぜ日本と韓国のグラフが同じになるの?
このグラフは、読売テレビ『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』12/12放送分から拝借したものです。
辛坊治郎氏は、日本と韓国それぞれの新規感染者数の推移グラフを並べて、GoToキャンペーンと言う日本の特殊事情が感染者増加の原因なら韓国のグラフがこのような相似形になるわけがないと主張します。
全くその通り。
この両国のグラフから分かるのは、新型コロナの感染者数・重症者数・死亡者数の推移は圧倒的に季節要因が大きいということです。これが「科学」であり、「エビデンスはないが間違いない」という日本医師会は非科学なのです。
医療崩壊もあり得ない
ついでに。これもたしか辛坊さんがラジオかなんかで言っていたと思うのですが、今問題とされている、特に大阪における医療のひっ迫・重症者病床の不足と言うのも、よくよく数字を見てみると、大阪府全体の入院病床数のうち、コロナに割り当てられているのは1.4%だとかそんなもんらしいです。つまり、全体の2%足らずだけを見て「医療崩壊ガー!!!」と騒いでいる訳ですね。んで、残りの98%以上のベッド数は全部埋まっているかと言うと、これが全くそんなことはなくて、余り倒している、と。
つまりこれ、指定感染症という法的な制度において新型コロナを特別視していること、そしてマスコミによって国民がコロナ恐怖症をになってしまっていることの2つの要因が、いわば「仮想的医療崩壊」という幻覚を見せているにすぎないのです。
じゃあなぜ国民はコロナで騒ぐの?
「安全より安心」と言う名言を放ったのは小池東京都知事でした。
これは、政治家が「科学よりも情緒」を公式に認めた瞬間です。
人間は科学的事実よりも「物語」「文学」「情緒」によって心が動きます。
今から300年以上前、ガリレオという偉大な科学者が、客観的な根拠をもって「動いてるのは太陽ではなく地球だ」と主張しましたが、教会が重視する「物語」の前には無力でした。一般的な人間にとって、「物語」が侵されるようなことはあってはならなかったのです。
あれから300年以上経っても人間は基本的な部分では変わっていません。
この日韓のグラフを提示しても「見なかったこと」にされ、日本医師会の「エビデンスはないが間違いない」という酔っぱらいの与太話のようなコメントに説得力を感じてしまうのが人間の本質であるわけですよ。
有効性95%のワクチン
さて、すでに古い話題になりますが、海外では95%というとんでもない有効性を持つワクチンが開発され、すでに一般人への接種が開始されています。ワクチン開発って普通なら何年もかかるのに、なぜこんなに短期間で開発できたのかというと、同じコロナ系ウィルスであるSARS、MERSの時からすでに研究が始まっていたことと、今般のワクチンは、ウィルスそのものを利用しない「mRNA」という新技術を初めて本格実用化したものだからと言われています。
さて、このワクチン、あなたは打ちますか?と言うのが最近テレビでも巷でもよく話題になります。あなたは打ちますか?
ここでひとつの参考意見として。あなたが70歳未満でこれといって持病もないのなら、打つ意味は全くありません。ひょっとすると打つだけ損かもしれません。
有効性が95%のワクチンというのは相当なもので、これは単純に「朗報」ではあります。が、それは欧米においての話。欧米の人口当たりのコロナ被害は日本の50倍以上です。つまり、有効性95%が本当だとして、コロナの死亡者が5%になったとしても、まだ日本の被害の小ささには追い付かない、というくらい日本のコロナ被害は小さなものなのです。
これ、言い換えると、日本人はすでに「欧米人が有効性98%のワクチンを打ったような状態」ということなのです。
さて、ワクチンと言えば薬と同様、副作用(副反応)が必ずあるわけですが、すでにわずかながらも重症者が発生しています。でもそれは構わないんです。欧米はものすごい数の死者を出しているのですから、この程度のリスクは織り込み済みなんですよ。
しかし、すでに「副作用なしの98%のワクチン」を打っている日本人が、そのリスクを負うべきかどうかって話なんです。
私はリターンがリスクに全く見合っていないので打ちません。
年齢を問わず打つ必要はないと思うのですが、もし打つとしても、死亡者が集中する70歳以上の人と、「コロナになるくらいなら死んだ方がマシ」という気の毒なほど判断力を失っているコロナ恐怖症患者が打つべきでしょう。
ひょっとしたら日本人にワクチンは効かないかも…?
このワクチンを日本人が接種して理論値通りの効果があるとすれば、2%の人の95%に効くわけですから、コロナの被害者は限りなく0に近づくことになります。
が、ひょっとしたらこのワクチン、日本人には理論値通りの効果がない可能性だってあるんじゃないの?と私は思ってます。
日本人のコロナ被害を欧米の50分の1にまで小さくしている要素、これはまだ正体不明で「ファクターX」と呼ばれていますが、コロナで重症になったり死亡したりする人がファクターXの効果を得た上でそうなっているとしたら?もしファクターXとワクチンが同じような仕組みを持っているとしたら?
ファクターXによって、検査して分かるレベルの「抗体」は得られていないようなので、単純に考えれば、ワクチンによって抗体が作られれば、理論値通りの効果が得られるものと思われます。
しかし、ウィルスや免疫についてはまだまだ未知の領域があって、やはり欧米人と同じようには効かないという可能性もあると思うのですよ。
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