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コロナが空気感染?それがどうした!

ウィルス 医療・健康

コロナは空気感染するの?

世界のお医者さんに言われてWHOが調べてみたら、どうも新型コロナって空気感染する可能性があるぞ、とのこと。

 

そりゃ、可能性が「ある」か「ない」かで言えば「ある」に決まってるんです。0だと言い切れない限りは「ある」んですから。

問題は【どの程度】あるのか、です。

 

科学のリテラシー

とその前に、先にもう少し一般論寄りのお話をします。

こういった研究結果みたいなものをどう見るかという科学のリテラシーについて。

まず一つが、今書いたばかりの「どのくらい」という程度問題を見る意識です。

例えば「コロナは空気感染する」ということが確認されたとします。でもその感染ルートは全ての感染のうちの1万件に1件の割合でした、と。ではこの空気感染を心配すべきか?って話になるわけですね。1万分の1(0.01%)なら、心配するだけ無駄、ということになるわけですよ。今回の記事では「可能性がある」という、素人でも言えるようなことしか書いていなくて、「どのくらい」が全くないから、研究報告としてはあまり意味がないのです。

これと同じようなことは、今年1月末ごろ、「中国武漢で新型肺炎が発生して死者が出始めている」という報道があってすぐブログに書いています。

「新型の病原体で人が死んでる!怖い!!」

となるのが一般的な情弱の反応で、マスコミに乗せられたらパニックになるぞという警鐘のつもりでしたが、うちのような零細ブログが何を書こうが社会への影響なんてあるはずもありません。テレビが全く意味のない数字を毎日出してそれに一喜一憂するという様子を「パニック」と呼ぶなら、日本はまさにコロナパニックに陥ったわけです。

 

BCGではコロナが予防できない?

これって前に書きましたっけね?

「BCGワクチンにコロナ予防の効果なし」という研究結果です。

これも完全にミスリードを招く書き方で、
「BCGとコロナには何の関係もない」
とも読めてしまいますよね。

しかし、この研究には最も大事な部分が欠けています。というか、ちゃんと書いてあるんですが、記事にする際に敢えて読ませないようにしているのかもしれません。

それがこの一文。

ただし、重症者の症例数が少ないため、BCG接種状況と疾患重症度との関連については結論付けられないとしている。

いやいやいやいやいやいや!知りたいのそこやから!!

インフルエンザワクチンだって、「インフルエンザに感染しない」ようにする機能はないんです。インフルエンザワクチンは、「インフルエンザに感染しても発症させない、発症しても症状を軽くする」のが目的なのです。

新型コロナとBCGワクチンの関係においても、着目すべきは「それによって人が死ななくてもすむのかどうか」であって「感染するかどうか」はかなりどうでも良い話なのですよ。

でも多くの人はこの見出しだけを読んで「あー、BCGでコロナは防げないのか」と思っちゃうわけで、そこがリテラシーの分かれ目なのです。

 

そもそも「空気感染」って何?

話を戻します。

「空気感染」とは「飛沫核感染」のことです。と言っても多くの人は分かりませんね。

「飛沫感染」これは多くの人が知るところとなりました。要するに、感染者の唾液が飛んで、それを別の人が吸い込んだり粘膜にくっ付いたりすることによって感染するというもの。マスクをしないといけないのは、自分の飛沫を外へ飛ばさないようにするためです。

「接触感染」これもそのまま。感染者の皮膚などに触れて病原体をもらってしまうことです。

で、今回のコロナ騒動では「エアロゾル感染」という言葉が一時話題に上りました。

説明します。「飛沫」とは簡単に言えば唾液の塊で、それが鼻や口から放出されると、基本的には放物線を描いて地べたに向かって落ちていきます。ただ、飛沫は小さく軽いので、割と遠くまで飛んでいきます。その時に必要なのが「ソーシャルディスタンス」というやつです。

 

エアロゾルとは

「エアロゾル」とは、その小さな飛沫がさらに小さく霧状になってしまうこと。同じ物質でも粒子が小さくなれば重力の影響は小さくなります。例えば、バケツの水もスプレーの水も比重は1ですが、その振る舞いは全く違います。バケツの水は置いといても勝手に空気中に持ち上がることはありませんが、スプレーによって霧状になった水はちょっとした風でも飛んで行ってしまいます。これは質量に対する表面積の比が大きくなってしまうことによります。雲が空に浮いていられるのも同じ理由です。エアロゾル化した飛沫はその点において厄介なわけです。

しかしながら、エアロゾルは日常生活においてめったなことでは発生しないと言われています。あるとすれば医療現場など。だから医療従事者のするマスクは一般人より高性能である必要があるわけです。

 

空気感染とは飛沫核感染のこと

そのエアロゾルから水分が蒸発して、ほぼウィルス単体状態になったものを「飛沫核」と言います。エアロゾルよりも軽くなるわけで、空気中を極めて長時間漂い続けることになります。この飛沫核を吸い込んで感染してしまうことがいわゆる「空気感染」というやつなのです。ただし、それはウィルスが生きていたらの話。

ウィルスには個性があって、持っている「体力」も違います。飛沫核とは要するに裸のウィルスであり、その状態で生きていられる(ウィルスは生物ではないので、正確には「活性を保っている」と表現すべきでしょうが)か死んでしまうかは、ウィルスの体力によって変わってくるわけです。例えば麻疹(はしか)は空気感染するウィルスです。

で、新型コロナウィルスは「空気感染しない」とされていたわけですが、「いや、実はしてそうだぞ」というのが今回の研究であるわけですよ。

は~、しんど。

 

空気感染して何か問題なの?

さて、問題は、どのくらいのコロナウィルスが飛沫核になってなお生きていられるのか、どのくらいの時間生きていられるのか、です。

仮にコロナウィルスが空気感染するとしても、それが感染ルートとして問題になるほどであれば、とっくの昔に判明していたはずでしょう。そうじゃないということは、空気感染があったとしても極めて稀だということだと思います。

 

だとすると我々のやることはこれまでと変わりません。いや、「ソーシャルディスタンス」なんて馬鹿げたことは今すぐやめるべきだとは思いますが、それは空気感染とは関係のないこと。あるいは、これまで2mとしていた距離を10mにしますか?

要らないんですよ。マスクさえすれば。

 

じゃあどうすればいい?

ここから書こうと思っていた内容を頭に浮かべたら、なーんか前にも書いた覚えが……と思ったら、3か月前に書いてました。

要点だけ言うと、「換気するなら連続で。『30分に1回』なんてやり方は無意味」てなことが書いてあります。詳しくは記事を読んでください。

さて、空気感染あるいはエアロゾル感染は、どうやら飲食店においてエアコンで汚染された空気がかき回されたのが原因らしいということです。

困ったことに、マスクを外さずに物を食べることはできません。物を食べる時はおしゃべりもしてしまいます。

その時に微小な飛沫が空気中に放出されてしまうのであれば、「30分に1回」の換気なんて意味がなくて、ずっと換気しておかないといけないわけですよ。

でもこれからの季節、窓を開けっぱなしなんてできませんよね。だったら、対策としては……

空気清浄機をたくさん回す

基本ですね。最近はウィルス除去フィルターが当たり前になってて、安いものですよ。

低い位置に換気扇を設置し、下降気流を作り出す

換気扇と言えば普通空間の中でも高いところにありますが、これでは中途半端な上昇気流を作り出してしまい、感染機会を減らすことに寄与しない可能性があります。どうせ換気するなら通気口を上部、換気扇は下の方に設置するのが良いと思います。

さらに手っ取り早いのは、

水で湿らせた何か(タオルなど)をあちこちに置いておく

水はあらゆる物質を吸着します。埃からウィルスまで、水にくっつけちゃいましょう。

といった方法が良いと思います。

 

ただですね、前にも書きましたが、これからしばらくの季節、つまり温かい間は、むしろコロナウィルスに積極的に感染した方が良いと私は思ってるんですよ。

数字がちゃんと報道されてませんが、今コロナに感染しても、寒い季節と違って重症化する確率はかなり低くなるものと思われます。でも感染したからには抗体ができます。抗体は少なくとも数か月は持つらしいので、今のうちに感染しておけば、冬の感染が高確率で防げるはずです。

毎年毎年少しずつ変異したタイプのウィルスを渡り鳥が持ち込んでくるインフルエンザと違って、コロナのタイプがかなり固定的だとするなら、この考え方はかなり理に適ってると思うんですよね。

ということで、コロナ感染者を発見したら土下座してディープキスをお願いしましょう。

 

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