イタリアのコロナ死亡者平均年齢
↑この記事を書いたのが4月下旬でした。
この記事の中に「感染症寿命損失指数」なるものを勝手に作り出して提案しているんですが、こんな大仰な名前をつけるほどのものではありません。要するに、「コロナにかかると何年分死ぬのか」という指数です。
この場合は、コロナによって平均年齢を超えて亡くなったは平均年齢にするというのが少しややこしいのですが、もっと単純に、「コロナで死亡した人の平均年齢」から「平均寿命」を引くだけでも良いのです。
で、この記事を書いた約1か月後に、ネットではコロナによる甚大な被害を被ったイタリアのコロナ死亡者平均年齢が紹介されていました。
この数字が衝撃的です。
イタリアでコロナで亡くなった人の平均年齢は………
なんと………
80歳!
イタリアの平均寿命が83歳くらい。
私は先述の投稿中で「2とか3とかそんなものだろう」と予想していましたが、概ね当たっていたようです。
それでも被害がある、と?
この記事をよく読んでくださいね。
「大半が基礎疾患を持っている」
「60%以上の人に3つ以上の基礎疾患」
とあります。
当然ながら基礎疾患を持っている人の寿命は平均より短くなります。
つまり、この数字、普通に寿命で死んだのとほとんど変わりがないということを表しているんですよ。
他の国ではどうか
これはまだまだ被害が小さかった頃のアメリカの統計。感染者が700人なので現在とは全く桁が違いますが、にしても死者26人の平均年齢が80歳というのは、笑っちゃいけないけど笑い話に近いものがあります。アメリカ人の平均寿命は78歳ですからね。
他にもノルウェーでは、3月末時点での死亡者平均年齢が85歳。ノルウェーの平均寿命は82.5歳です。
平均寿命を超えた人は超えた分を負数にして算出すれば、0に近いかもしれません。
0に近いほど、あるいは負の数が出てしまうと、「その病気で死ぬのは年寄りばかり」ってことになります。
と、私は書いておりましたが、まさに負数が出てしまっているわけですね。
ほんっとーにコロナって怖い病気かい?
もう一度問います。
コロナって怖い病気ですか?
この数字を見る限り、平均寿命を超えた人に「死ぬの忘れてませんか?そろそろですよ?」と教えてくれるのがコロナであり、ガンや高血圧、その他の肺炎となんら変わらないとしか言いようがないように見えるのです。
なぜマスコミはこの数字を報道しようとしないんでしょうか。日本の数字だってデータがあるんだから1分で出るはずですよ。
東洋経済ONLINEより。https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
このグラフを見てください。
80代以上、つまり90歳も100歳も含めて80歳以上の感染者のうち、7割は回復(もしくは無症状)しているのです。
「70代から死亡率がぐんと上がる!」
と聞けば年寄りがコロナでバタバタ死んでいるように思えますが、「若い人に比べて」なんだから死亡率がぐんと上がって当たり前だし、これはコロナに限らずどんな病気でも言えることです。
そろそろ寿命という世代ですら、コロナではなかなか死なないのが事実なんですよ。
「コロナの怖さ」の焦点を絞ろう
日本を含めて各国はこのコロナ死亡者の平均年齢を積極的に公表しないといけません。本来ならWHOの役割でしょう。
「空気感染することが分かった。対策の練り直しを!」
というのは本質から完全に外れています。なんせ数字が出てない話なんだから、いくらでも物語が作れてしまうわけです。
一方の死亡者平均年齢は装飾しようがありません。
これを明確にした上で、コロナ対策を今一度考え直す必要があるのです。
懸念すべきは、
「呼吸サポートのリソースの確保とその速やかな供給」
なんです。
一言で書くと逆に難しそうに見えますが、要するに、コロナによる肺炎が重篤化したら自力での呼吸が難しくなります。そういう患者には酸素ボンベが必要だし、それでも足りなければ人工呼吸器(エクモ)が必要になってきます。
おそらく酸素ボンベは相当に余裕がある。懸念されるのはエクモであって、これが全国で何台くらい、どこにあるかというところが大きなポイントになるわけですよ。
コロナが怖くないと言っても、いざ肺炎が重篤化した時にサポートできるのは現時点ではエクモしかありません。ところがこのエクモは台数にも操作できる技術者にも割と低い限度があるとのこと。
だったら今やるべきは、基本的な予防策に加えて、エクモとそのオペレーターをできる限り確保して、いざという時には必要な人に速やかな処置ができる体制作りってことになります。やってるのかもしれないけど、テレビではそういう情報はほとんど出ません。
なぜなら、肝心の国民(視聴者)がそういう情報を欲してないからですよ。
国民はどんな情報を見れば良いか分からないから、センセーショナルな伝え方のみに目が行ってしまうわけです。
もっと賢くなりましょうね♪
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