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ジャニーズWEST中間君は、妊婦さんにも座席を譲らないのですか?

LGBT ジェンダー

中間君のアホ発言

『正義のミカタ』を毎週観てるので、必然的にジャニーズWEST中間君も毎週観てることになります。番組ではやたらと優等生として持ち上げられてるけど、31歳という年齢を考えたら、別に優等生というほど賢くはないんですよね。今回の発言も「さもありなん」という感じです。

そしてこの男女の対立ほど今アホが寄ってくる話題もなくてですね、当ブログでもジェンダー問題をメインの一角にしているのは、「解決しないといけない問題を複数孕んでいて」「かつよく議論されている」「けどその議論の内容がバカすぎる」からなんですよ。

中間君は「男女差別をなくそうと言うのなら」を根拠に「体力測定も男女混合」「映画のレディースデーもなくせ」と主張しているわけですが、これは「平等とは何か」を全く考慮していないアホ発言なんです。

 

平等とはなにか

で、平等には「機会の平等」「結果の平等」がありましてですね、例えば日本では金持ちの家に生まれると無条件に金持ちなりの生活ができるという点で「機会の不平等」なんですが、それでも全ての子供はタダで学校に行けるという点は「機会の平等」を実現しているわけです。その後に高収入を得たら、それなりに税金を納める義務があって、「結果の平等」と「結果の不平等」をある程度のバランスで保っているわけですよ。

じゃあ男女の格差はどのようなものかと言うと、まず体格や筋肉が違う。月経や出産の違いがある。収入も違う。本人の意思や個性とは無関係に前提条件が違い過ぎるんですよ。もう神様は最初から不公平に創ってしまっていて、そこに機会の平等の限界があるわけです。

 

どう考えても女の方が大変

子作りに関してだけでも、1人の子供を作るために、あるいは1人も生まない場合であっても、女性は小学生の時分から月に1度という頻度でやってくる月経に煩わされます。大変ですよ、これ。面倒くさいだけじゃなくて、精神的にも肉体的にもダメージがあるし。

出産ともなれば、とんでもない痛みを味わう上に、それをまたぐ最低1年間はそのためだけに生活しなくてはなりません。男は何もしなくて良いんですよ。何もできないし。

じゃあ、その分男は女のために何かしてやろうというのが、道理として当たり前ではないですか?

我ながら、ごく当たり前の実に常識的で真っ当な主張をしているつもりなんですが、ニュースのコメントやツイッター眺めてると、まるで小学校の男子vs女子のレベルの議論しかされていないんですよ。

レディースデーが不公平?

じゃあレディースデーがあったとしたら女に生まれた方が得だとでも思ってるんでしょうか。生理に煩わされ、出かける前には化粧を強いられ、電車に乗ったら痴漢の恐怖に苛まれ、そして何より、収入格差って今でもすごいんですよ。30歳時点でも業種によったら男女で100万前後違っていたりするんです。生活のコストが男よりかかる上に収入が少ないわけです。レディースデーが不公平だ?アホか、お前は。

 

体力測定も男女区別するなってか?

前提が違う(機会の平等が為されていない)のに、それが公平にすることだと本気で思ってるんでしょうか。男女それぞれの100m走の世界記録は1秒近くも違うんですよ。体格も筋肉の付き方も違うし、あとは定量化が難しいのであまり言及されませんが、本当は運動神経も違うんです。

この問題を掘り下げるなら、それはそれで面白いんですよ。男子・女子という括りだけでは不公平ではないか?とかね。

 

だったら妊婦さんに席を譲る必要もありませんね

彼の言ってる理屈だと、電車やバスで臨月の妊婦さんが立っていたとしても席を譲る道理はないということになります。人間皆平等なんだから、全ての人は等しく座席に座る権利があるわけですから。ところが、実際にそういう場面になると、彼は席を譲るでしょうし、それが自然な行為だと思うはずです。なぜなら、「画がわかりやすいから」です。

もし彼が「妊婦も自分も立場は同じ。席を譲る必要なんてない」とでも主張するのなら見上げたものです。もちろん、そんなヤツは死ね!って思いますが、1本筋が通っているとは思います。

要するに、目の前の分かりやすい事象しか把握できないか、あるいは見ようとしない連中が男女対立でワーワー言ってるわけですよ。

 

男女平等は安易に語るべきではない

私だって「レディースデー」みたいなものは決してスマートなやり方じゃないと思いますよ。私は許容できますが、少なくとも、異性嫌悪者同士の諍いを誘発するようなやり方ではあるし、今のご時世だとトランスジェンダーの問題もあります。

できればもっと違う形で男女平等を実現させたいと思うんですが、なんせ神様はイケズなので、なかなか難しいんですよ。例えば経営者の立場から言わせていただくなら、やっぱり女性を雇うことって男性よりリスクが大きいんです。結婚で退社される、出産で産休を取られる。社会的には当たり前とされることでも経営者(特に中小企業)の立場になると当たり前ではないのです。出産がいくらおめでたいことでも、零細企業の社長にとって業務が一定期間断絶されてしまうのは悲劇になってしまいます。

となると、解決策としてはそこに政府や自治体が何かしらの形で企業を補助してやるしかありません。例えば、3年以上勤務した女性従業員が産休を取ったら、産休中の生活費負担に加えて雇用者にも100万円の報奨金、とかね(例えば、ですよ)。

とまあ、男女の平等というのは簡単な話ではなく、風が吹いたらどのようなプロセスを経て桶屋が儲かるのかを熟慮し、各段階でのケアが必要だったりするわけです。30超えたいいおっさんが与太話のネタにするようなものではないのです。

というわけで、中間君は別に賢い子ではありません。普通かそれ以下の青年。ツレとのダベりは電波に乗らない空間でやりましょうね。

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