からの続き。
キラキラネームに見る社会全体の女性化
より。「2017年赤ちゃん名づけ男女年間トレンドベスト30」だそうです。
どういう統計かと言うと、その時点で妊婦さんだった女性に、どんな名前が好きかアンケートを採ったものだそうで。
そして次が、『ベビーカレンダー』による2018年に実際に赤ちゃんに付けられた名前のランキングです。
私はキラキラネームの研究家でもあり、このことはかねてから指摘しているのですが、キラキラした名前を付けたがるのは主として女性です。
『ベストオブ~』の方はサンプルが数百人ではありますが、この2つの統計を比較するとある傾向が見えてきます。
男の子なら「~翔」と書いて「~と」、女の子なら「心」と書いて「ここ」あるいは「こ」あるいは「み」、こういう漢字と読み方が女性は大好きなのです。
でも実際に名付けられた名前の統計を見ると、それぞれランキングを落としていますね。特に「心」の方はトップ10にひとつも入っていません。
これはどういうことかというと、妊婦さんが女性の感性とマタニティーハイでキラキラした名前を付けたがるのを、男親の方が、
「“翔”が今どんだけいるか知ってんのか。それに『と』なんて読まないし」「お願いだから『心』なんてやめてくれ」
と諭してこの結果に落ち着いてるのだと、私は想像します。つまり、男性の理性や冷静さが女性にブレーキをかけているという形です。なんせ、ベストオブ~の方の1位は「凛空」ですからね。
しかし、このブレーキ、あまり利きが良くない。
ここ20年くらいのキラキラネームブームを俯瞰してみると、やはりブレーキが弱くて、結局めちゃくちゃキラキラしてしまってるんです。ここ数年、少し保守化してきたのは、キラキラネーム叩きもまたブームになったからでしょう。これまた情けない話で、結局は周りを見ながら自分の子供の名前をつけちゃってるってことですよ。
女性のキラキラにしろ、ネットのキラキラ叩きにしろ、そんなものは関係なく、「可愛い子供がこれから100年付き合う自分の名前を、その時のテンションだけでつけるべきではない。伝統に則った正しい日本語を基に名前を考えてやるべきだ」とするのが男と言うものです。
このことが何を示しているかというと、
男性が力を失っている
または、
男性が女性化している
のどちらかではないかということです。
つまり、おかしいと思っていても発言権が封じ込まれているか、男性もそろって「それイイネ!」となっちゃってるんじゃねーの、と。
英雄は色を好む
「英雄、色を好む」と言いますが、英雄が英雄たりえるのは、世界が混乱しているからです。仮面ライダーという架空のヒーローを描くためには、ショッカーと言う架空の悪者を作り出さなければいけません。そして仮面ライダーは、ショッカーがいるからこそ【命を懸けて】皆のために戦うことができるのであって、平和な世の中なら要らない子なのです。
改造人間である仮面ライダーに子作りの能力があるかどうかは知りませんが、英雄は筋肉を鍛えます。筋肉を鍛えれば男性ホルモンが活発に分泌されます。その筋肉は戦いのために使われます。戦うということは死ぬ恐れがあるということ。いつ死ぬか分からない人ほど、子孫を残そうというインセンティブが働きます。
さて、現代社会の男は?
一方の現代社会の男性はというと…。
日常生活においてあらゆる物が機械化され、筋肉が必要なくなってきました。さらに女性の社会進出が進み、男がいなくても女性が生きていける世の中になりつつあります。戦争は70年以上経験しておらず、幸いにもショッカーまだ出てきません。「死がそこにある」環境など今の日本人は全く知りません。
それが精子減少に繋がるのか?というと、大いに関係あると思うんですよ。
私が子供の頃のヒーローである仮面ライダーは藤岡弘、アカレンジャーは誠直也で、どちらも男性ホルモンが服着てるような俳優さんでしたが、今のヒーロー物観てたら、ま~フニャフニャですもんね。
運動会は皆でゴール、発表会の演劇は浦島太郎が何人もいる。競争はしなくていい!
小学校行ったら、男女区別せず「さん付け」を強制され、「男は女を守ってやれ」ではなく「男も女も同じだ」を教えられます。
つまり、最近の先進国の人間は、幼少の頃からセックス(生物学的性別)を否定されながら大きくなり、実際に男性性や女性性と言ったものが必要ない社会になりつつあるわけですよ。
そりゃ精子が減るのも当たり前だろう、と。
続きます。
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