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新潮社の本を売らない本屋は、講談社の本を全部読んだ上で少年マガジンを置いているのか?

ジェンダー

『新潮45』が休刊

 

言論雑誌『新潮45』が、杉田水脈の「LGBTは生産性がない」発言の反発で休刊に追い込まれたことが話題になってます。

しかしまあ、新潮45は発行部数を見れば休刊・廃刊は時間の問題だったでしょうし、元々炎上覚悟で話題を作ろうという目論見もあったのかもしれません。

よって、これ自体はさほどの問題ではないと思うんですね。

それより思想を主張する本屋の方が問題

それよりもこちら。

新潮社の本、書棚から撤去する書店も。「新潮45」の寄稿に怒りの声 https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/21/shincho45-bookstore_a_23534564/

これだって、一部の本屋が販売拒否したからといってどうなんだって言うと大した問題ではないんですが、私にはあまりに非理性的に見えるんですよ。

私は騒動当時に投稿を上げたとおり、「LGBTは生産性がない」などと言う杉田水脈氏を批判しております。

しかし、だからといってそれを封じるべきなどとは全く思いません

それどころか、冒頭に引用した森奈津子氏のツイートと同様、これをチャンスとしてどんどん議論すべきだと思っています。

本屋の役割

そもそも本屋は、民営でありながらも国民の知の育成や紙媒体という形での言論空間を提供するという公共的な役割があります。「営利目的なのであくまで売れる本から優先して置いていく」と言うのは、ある意味でピュアです。「売れる本」というのは言い換えれば「需要のある本」ですからね。

ところが、「この本の言ってることは間違ってるから売らない」と言うのは、本屋が本屋と言う分際を忘れて言論規制をしてしまってる訳ですよ。文民統制が利かなくなった軍隊と同じで、それは単なる暴走行為なのです。

言論の自由は基本的にどこまでも保証されるべきもので、個人のプライバシーや特殊な価値を持つ情報以外は、どんな立場のどんな表現でも自由であるという原則が前提であるべきで、国家だろうが民間人だろうがそれを規制すべきではありません。誰が何を言おうと、読む(聞く)側が、それが有用であるかどうか、正しいかどうかを判断すれば良いだけのことです。

自分でも本を出版すれば良い

本屋の経営者が何かしら思想を持っていてそれを表現したいのであれば、自分でもSNSを使ったり、それこそ本を出版したりして、主張すれば良いのですよ。

ましてや、当該書籍のみならず、同一出版社からの書籍を一切扱わないというのは異常で、「だったらアンタは講談社の本を一冊も漏らさず読んだ上で少年マガジンを置いているのか」と聞きたくなります。

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