日本もアメリカもピークを過ぎた?
まず4月20日時点の新規感染者推移(YAHOO!JAPAN新型コロナウィルス感染症まとめより)
緊急事態宣言が発令された10日後くらいから分かりやすく小さなピークが低くなってますね。減少トレンドに入ったと見ていいかもしれません。
が、一体何がどうなって減少しているのか、今後どうすべきかについては、確たることが言えません。
アメリカの抗体検査では、感染者数が認知件数の50倍以上いると予測しており、だとしたら国民の1割は感染していることになります。まんべんなく分布しているとしたら、いわゆる集団免疫の完成は感染率6割と言われますから、1割だと局所的には集団免疫が出てきていてもおかしくありません。
完全な集団免疫ではないにしても、感染者が増えるに連れ、感染者数の増え方は逓減(増え方が小さくなっていくという意味ですよ)していきます。提言に入った時点が「ピーク」ということになります。
まあ、アメリカの場合は国土面積の広さと人口分布の問題があって、今後再度逓増に向かう可能性もありますが、当然ながらニューヨークみたいな大惨事にはなりません。それと、「インフルエンザの猛威」も、検査していなかっただけで、新型コロナだった可能性も高そうですね。
さて、日本ですが、冒頭のグラフが意味するものは何かというと、いろいろと考えられます。全国的な自粛が効き始めているのであれば、自粛を解除すればまた元通りになるということ。そうではなくて、日本も隠れ感染者数が実は物凄いことになっていて、集団免疫を形成しつつあるのだとしたら幸いです。日本に来ていた中国人観光客の数を考えると、この可能性も十分にあります。
緊急事態宣言解除した後どうするの?
で、ですね。
このまま5月6日の緊急事態宣言解除を迎えたら政府はどうするの?という問題が出てきます。
緊急事態宣言は解除するけど、自粛は要請?
政府がこれを言う可能性もありますが、全く意味を成しません。緊急事態宣言下の今でさえ、営業している飲食店があり、人々は公園で遊んでいるのに、解除してしまったら「普段通り」ということになります。
だって、政府は1人10万円の現金支給は決めたものの、そんなんで足りる訳がないんだから、「お前たちは自力で生きていけ」ってメッセージですよ。
「財務省を守りたいからこれ以上金は出さない、でもお前らは自粛続けろよ」では安倍政権の支持率はガタ落ちになるでしょうし、さすがに大人しい日本人でも暴動を起こしかねません。
私が総理大臣なら、文句を言う財務官僚はクビをはねて、3万円のベーシックインカムを実施した上で、消費税を無期限ゼロにします。
そして、5/6時点で感染者数がどうなっていようが、「65歳以上の自宅謹慎令」を発し、それ未満の若年者は何やろうと自由!ということにします。
自宅謹慎令に罰則は設けない代わりに、いざ新型コロナの症状が出ても「呼吸サポートのリソースは若者を優先する」(=トリアージュ)と宣言しておきます。
トリアージュを明言するかどうかはともかく、「老人自宅謹慎令」は結構可能性が高いと思います。
若年層は自粛する必要なんてない
これは東京経済オンラインが公表している国内感染者の統計です。
「感染者のうち2割が重症」と皆さんも何度も聞いているはず。
しかしこのグラフのどこを見てもそんな事実はありません。どう見ても重症者は全体の数%ほどしかいないのです。80代【だけ】を見るとようやく2割程度が重症と言えます。
そもそもこの「2割」とは世界の話であって、日本は全く別の空間なのです。ましてや日本は検査が少ないと言われているので、世界基準から言えば母数はもっと大きくなり、重症者の割合はさらに小さくなるでしょう。
で、ここから言えることは、すでにリタイアしたお年寄り世代が重篤な患者をケアするためのリソースを食いまくっていて、いざ若者の重症者が出た時の大きな障害になるということです。
旺盛に生産と消費をし、日本の産業と経済を支える若い世代はほとんどが軽症であり、新型コロナも若年層にとっては「寝てれば治るちょっときつめの風邪」でしかありません。
「コロナ文学」で思考停止するな
どのアカウントか忘れましたが、ツイッターでは「妻がコロナに感染してしまった。死の恐怖に怯えながら毎日を過ごしている」みたいなツイートがありましたが、まあなんとマスコミの良いお客さんでしょうか。
3カ月にわたってこれだけ大騒ぎしている新型コロナですが、その死亡者は、120000000人以上いる日本人全体でまだ200人足らず。30代では2人、40代でも2人。30歳未満だと、なんとゼロです。保育園児なんて鼻たらしながら超濃厚接触をして1日中過ごしているのに、です。
また、ある女性は夫がコロナに感染して怖いと。リプしてみると、やはり数字の読み方を心得ていなかったようで、インフルエンザが1年間に1万人殺しているという事実もご存知ありませんでした。
それでも大衆は数字を見ようとしません。
数字がどれほど楽観的な事実を物語っていても、ほんの数例の「コロナで路上で倒れる人がいる」という頭の悪い報道に勝てないのです。
リテラシーのある人であれば、「じゃあコロナ以外で路上で倒れる人っていないの?」となるのですが、残念ながらそういう人は少数のようで。
ついでだから言いますが、人なんて毎日いろんな要因でバタバタ倒れてますからね。例えば重度の糖尿病であれば突然意識を失うことがあるし、メニエールで座り込んだりする人もいる。私は自律神経失調症(と思われる)による意識の薄弱で倒れたこともあるし、酒飲んで倒れて頭から血を流している人をケアしたこともあります。
年寄りなんて「喉が渇いている」とか「暑い」「寒い」と言った温感も鈍くなってくるから、風邪で高熱が出てることも気づかず外に出て倒れたり、水も飲まずに灼熱の真夏の昼間に出歩いて熱中症で倒れたり、そんなことは日本中にしょっちゅう起きていることなのです。
で、コロナで倒れた人は何歳だったのでしょうか?知らないでしょ?その肝心な部分は報道に乗せないから。
統計の見方を知ろうよ
あー、ごめんなさい。自分で描いた、「コロナ統計の概念図」なんですが、字が小さすぎましたね。後で描き直しておきます。
一番小さい赤が「死者」、それを囲うピンクが「重症患者」、順番に「患者」、「認知感染者」「総感染者数」「抗体保有者」「日本人全体」となります。
これはあくまで概念図であって、赤い「死者」は、本当なら「ただの点」です。
で、我々が「感染者」として知らされているのは、「認知感染者」であって、「総感染者数」ではないのです。これを今調査しようとしているのがアメリカ。
そして、「日本人全体」から「抗体保有者」を引いた緑の部分が「コロナにかかるとヤバい人」となるのですが、日本の場合はどうやらBCGが効いていて、つまりBCGを接種した人は「抗体保有者」と見做して良いようで、この部分は物凄く薄いと予測されるのです。すなわち、ほとんどの日本人にとってコロナは全然怖くない病気だと。怖がらなければいけないのは、体力がなく、かつBCG接種が義務化されていなかった頃に子供だった今の老人ってことなのですよ。
まとめ
日本政府も近々、「無作為抗体検査」を始めるんじゃないでしょうか。それによって国民感染率がはじき出されますから、その数字がある程度高ければ、緊急事態宣言を解除すると同時に「65歳以上自宅謹慎令」を発令する、と。
産業構造や生活スタイルの変化についてはまた別の記事で。
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