スポンサーリンク

東京15区補選を振り返りつつ、維新代表はどうあるべきかを考える

政治・経済
スポンサーリンク

笑った須藤、泣いた乙武

東京15区補選の投票率は40.7%という過去最低を記録したのだとか。

そりゃね、今回の選挙はあくまで補選、しかもGW始まってすぐの日曜日ともなれば、この投票率になるだろうし、そうなると組織票の強い立憲民主党が勝っちゃうしょうよ。そこを勘案すると、維新の金澤ゆい候補はよく頑張ったものです。


※画像は冒頭のサイトより拝借

いや、驚きは2位に付けた須藤元気候補ですね。無所属でこれといった支援もなく、日本保守党のような目立ち方もせず、当選の酒井なつみ候補の6割の得票ですから、健闘どころではないでしょう。私も、かつては別に好きではなかったのですが、今回の選挙に限っては心の片隅で応援していたので、この結果には満足しているところがあります。

一方、そうは問屋が卸さなかったのが無所属の乙武洋匡候補。ファーストの会・副代表に就任して小池百合子に応援してもらいながら「無所属」というよく分からない振る舞いは有権者にも理解されなかったようです。私もいまだによく分かりません。小池さんの支援はほしいし、ファーストの組織票もほしいけど、ニュートラルなイメージで浮動票もほしいから無所属?うーむ……。過去の不倫でイメージを損ねているのは折り込み済みだったでしょうが、小池百合子氏の学歴詐称疑惑まで蒸し返され……なんだかんだで出馬する意味があったのか?という結果になってしまいましたね。当初は最有力とも言われたのが、小池百合子の後ろ盾がありながら、維新や日本保守党にすら及ばなかったのは、小池百合子都知事にとってもファーストの会にとっても乙武さんにとっても黒歴史になるのではないでしょうか。

 

維新・金澤ゆい候補の評価

さて、私はあくまで維新支持者ですので、維新を中心に振り返ってみます。

まず、金澤ゆい候補について、私は選挙までほとんど知らなかったのですが、この人はかなり良いですね。お話も上手いし、某党の暴力的選挙妨害にも毅然として対処している姿には肝の据わり方を見た気がします。

そんな彼女ですが、この選挙結果はどう評価すべきかというと、正直、私にはよく分かりません。ただひとつ、相対評価として無所属の須藤元気に負けて2位にも及ばなかったというのはやはり何かが足りなかったのでしょう。

この結果を受けて、日本維新の会馬場代表への責任追及論も散見されます。

どうでもいいけど、支持者や党員が馬場代表責任論を唱えるのは分かりますが、泉房穂氏が言うのはどういう立場なんでしょうかね。

吉村さんの、テレ朝・玉川徹氏への失言の尻拭いをしようと「イッツア大阪ジョーク」などとコメントしてドッチラケ。「立憲民主党には投票しないで!」と〇ソ野党がやりそうな振る舞いで党内からも猛批判。

こういった言動が維新の評価を下げて……ってことならまだ良いんですが、私の見方は違います。

私は前回の日本維新の会代表選からここまでずっと、馬場さんが代表であることについて「否定的」もしくは「消極的賛同」だったのです。前代表の松井さんが後継者指名するのは良くないよね、でもそのくらいしないと現時点での維新はバラバラになってしまう可能性があるんだから、内側をまとめられる人でないとダメなんだろうね、じゃあとりあえず今は馬場さんってことになるんだろうね……。

でもずっと馬場さんのままではダメだよ!!

これが当時から今まで変わらない私の見解です。

 

馬場代表は維新の顔になろうとしてる?

X(旧ツイッター)フォロワー数

橋下徹  261万人
吉村洋文 125万人

そして馬場さんはと言うと……4.5万人。

これをどう見ればいいでしょうか。

立憲民主党の泉代表とほぼ同じだから優秀?いえいえ、そもそも支持母体が強力な立憲のSNS依存度など実は低いものなのですよ。新興政党で、かつあらゆるしがらみと利権を否定する維新はそうじゃないんです。維新の支持者は橋下や松井さんがほぼ完全に新規開拓してきたもので、バトンを受け継いだ馬場さんは、今度は国政の党勢拡大という使命を背負っているのですよ。

フォロワー4.5万人ですか?

そりゃ覗いてみてもこれといった発信もしてませんからね。口を開けば党の内外を問わずに批判を食らう。

話を元に戻すと、今回の選挙で馬場さんの失言がマイナスになったのではなく、実は大してマイナスにもならなかったことが何よりの問題だと私は思っているのですよ。だって誰も注目してないんだから。

ってことで、私は今回の選挙について「馬場代表は責任を取って辞任すべきだ」などとは主張しません。馬場さんが(少なくとも国政政党においては)代表向きではなかったということは以前から分かっていたことで、それが今回の選挙で明らかになったのだから、そろそろ維新全体で考えた方が良いのではないですか?と言うことです。

もう少し掘り下げますと、今回の選挙で(改めて)明らかになったのは、
「大阪にとっての大阪維新の会の存在意義はものすごく明確だけど、日本にとっての日本維新の会の存在意義って何?」
ということだと思います。

 

党代表に必要なのはポジティブなイメージ

いや、本当はあるんですよ。あるんだけど、政党は興味の薄い国民にそれを伝えなければ票は入りません。もちろん、その最高責任者は政党代表です。党の代表は、政策指針をまとめた上で、それを【支持者以外にも】共感を得られるような伝え方をしなければなりません。

でも馬場代表にはそれができないのです。

今回の選挙で私の目にインパクトを与えたのは、馬場代表と柳ケ瀬議員のコントラストでした。この2人の演説を聴き比べと、雲泥の差なのですよ。最近吉村知事の口からしきりに「熱量」という言葉が発せられますが、柳ケ瀬さんの演説は、明瞭かつ爽やかかつ、まさに高い熱量をもって聴衆を魅了したように映ります。

他党への攻撃も、たとえ同じフレーズを使っても柳ケ瀬さんの場合は「理路整然とした批判」に映りますが、馬場さんだと「ネチネチ悪口」に見えてしまうのです。

見た目はともかくとして、話し方なんかは本当なら修正できるのですが、馬場さんが今からキャラを変身させることができるかというと極めて難しいでしょう。とすると、このまま代表でいると、どんな場で演説しようとも従業員10人レベルの土建屋の社長がスナックに飲みに来てる空気しか醸せないのですよ。

 

中途半端ですが、書きたいことを続けて書くと今度は長大になってしまうので、ここで区切ります。今回のブログを掘り下げる形で次回、

●今の維新に足りないもの
●維新の代表に問われる能力
●野党合同予備選挙の是非

について語ろうと思います。

 

にほんブログ村 ニュースブログ 話題のニュースへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました