まずは私のツイート
さらっと恐ろしいことが書いてある。夜通し飲み明かして罹患したコロナ患者については「やってられない」という水野泰孝医師。是非是非、今すぐ転職なさってください。「やってられる」仕事に就いてください。
「1型糖尿病はやむを得ないから治すが、2型糖尿病は生活習慣が原因で本人の自業自得だから治さない」医者がこういう価値判断を持つというのはすごく恐ろしいことなのよ。
度々比較するが医療は国防と同様、安全保障問題だ。医師が患者が罹患した倫理上の問題を勘案して、モチベーションが上がったり下がったりするのって、軍隊が勝手に政治判断するのと同じだぞ。「アイツは悪いから攻撃しよう」なんてことをするの怖くないか?
なので、医師が「患者の自業自得」だのなんだのと判断するのは、「自身の立場の認知錯誤」であり「プロ意識の欠如」なので、そんなお医者さんは今すぐやめるべきだ。
患者側の倫理的問題は、政治が何らかの形で措置を考えるべきであって、医師が考えることではない。
国民は規制されるが病院は自由
この水野某というお医者さん、何歳か知りませんが、写真を見る限りでは40~50歳でしょうか。要するに、十分な大人でありオッサンなわけです。ところが十分なオッサンなのに、このような基本的な常識的理念も理解していないんですね。
「文民統制」(シビリアンコントロール)と言う言葉があります。「軍部は政治的な判断をしてはいけない」という考え方です。軍部はあくまで戦闘行為のプロであり、作戦を立ててどのように実行するかは自己判断できるが、「戦うかどうか」のレベルの判断は政治がするということです。これができない状態のことを「軍部の暴走」と呼ぶ訳です。
一方、「コロナ禍」ですが、医療行政というのも軍事同様国家の安全保障問題なんですよ。ところが医療業界は聖域となっていて、自分が仕事をするかどうかについての価値判断まで許されてるんですね。
例えばですよ。タクシーって乗車拒否を法律が禁止していることは皆さんご存知かと思います。つまり、タクシーは輸送手段としてのインフラの一部で、公共性が高いとされているからでしょう、多分。「障害者か、面倒くせえから無視しよ」とか「あいつデブで車が傷みそうだからやめとこ」とか「ワンメーター?ごめんね、うち1000円以上限定だから」とか、そんな選択はできないんです。もちろん、その乗客が目的地まで行く理由なんて知る必要もないし聞く権利もありません(雑談は別として)。
でも病院はそれができるんです!
「風評被害が怖いからコロナ診ません」
と言って98%の医療リソースを閉ざすこともできれば、
「飲み会やってコロナになった患者を治療するなんぞアホらしい」
と公のメディアで発言することも許されているのが医療なんですよ。
タクシーと医療、どちらの方が公共性が高いですか?どちらの方が我々の生活にとって重要ですか?
比べるべくもありませんね。
タクシー運転手が「昨日の客はワンメーターばっかりでやってられん」とか「車内でゲロ吐かれてマジ最悪ー!」とか、仲間内で言う分には自由でしょう。しかし、客に聴こえる声では言わないものです。
でも医者は、わざわざメディアで「自業自得のコロナ患者の診察などやってられん」と発信してしまうのです。さらにおかしなことに、それを受信する側の大衆もそれを肯定的に受け入れてしまっているんですよね。
攻撃しやすい標的を発見したら一呼吸おけ
改めて申し上げますが、「新型コロナ感染症」は厳然と存在する流行性感染症ですが、「コロナ禍」はメディアと言うツールによって創られたフィクションであり、洗脳です。
我々はコロナ禍が始まってずっとイライラしています。ムシャクシャしています。鬱憤がたまってます。家庭内暴力も女子供の自殺も増えています。常に攻撃する標的を探しています。
そんなところに、「夜通し飲み明かして感染したコロナ患者」や「マスク着用を拒否して電車を止めたオッサン」は、すきっ腹の前に置かれた牛丼特盛ですよ。
気持ちは分かります。めちゃくちゃ攻撃しやすいし、攻撃したって誰にも文句言われません。その場だけはスッキリします。
でもそれ、ドラッグと同じですから。
医師会と厚労省がやっていることは「医療テロ」
なぜ、今、こんなことになっているかを冷静に俯瞰的に見つめ直すと、権力を持っているエラい人達が、コロナを2類相当から格下げしなかったこと、医療リソースをコロナに開放していないことこそが悪であり、この悪の度合いと来たら、夜通し飲み明かしたバカ女や電車を止めたバカ親父の比較になどならないほどの重罪であり、言わば「医療テロ」行為なのですよ。「テロ」の定義とは、暴力を持って政治や社会をコントロールしようとすることですから、まさに今医師会がやっているのは、失業、コロナによる死亡者、女性子供の自殺者と言った犠牲と引き換えに政治的影響力を増大させるというテロリズムに他ならないのです。
我々国民は分別を持って攻撃する対象をよーく選定しないといけないわけですよ。
奈良県荒井知事は本当にアホなのか?
奈良県の荒井知事がGoToイートの追加販売を決定(「事務上の齟齬」として直後に中止しましたが)したことで多くの国民から批判を浴びました。
私はこの判断を擁護するつもりも非難するつもりもありません。ただ、考えることをお勧めします。
「GoToイートはダメ」と言うのは、公理ではあっても定理ではありません。「公理」とは「とりあえずそれが正しいということにしておこう」ということ、「定理」とは「間違いなく正しいことが証明されていること」です。
GoToイートがコロナ感染者を増やす原因になるのは間違いないでしょう。しかし、「どの程度増やす」かは多分誰にも分かっていません。
一方で、コロナ禍による女性と子供の自殺者は例年超過分として数字が出ています。今後さらに男性生産者層の自殺者数もどうなるか分かりません。今飲食店がバタバタ潰れていってることは国民が感覚でも分かっていることでしょう。彼らの生活はどうなりますか?
……など、我々はそのプラスとマイナスを比較して方策を考える必要があります。
荒井知事は叩きやすい。大事なことは、「では自分が奈良県知事なら今何をするか」です。大阪府知事でも東京都知事でも総理大臣でも医師会会長でも開業医の医者でも何でもいいので、その立場になってみて、何ができるかを考えてみることです。
その時に黄金の回答が出せる人だけが荒井知事に石を投げるべきだと思いますよ。
私が政治家なら
私が奈良県知事であれば……今GoToイートなんてバカなマネはしませんよ。それは「感染者数が増えるから」ではなく、「県民・国民に理解が得られるわけがないから」です。
そして私が吉村大阪府知事であれば……あ、これは「吉村さん」という個人であってただの「大阪府知事」ではありませんよ。先日のブログにも書きましたが、吉村さんはただの知事ではなく、「橋下イズムを継承すべき維新の若く聡明でやる気のある政治家」です。そういう立場においてまず第一にすべきことは、「居酒屋にCO2センサー設置」みたいなトンチンカンなことではなく「官邸に怒鳴り込み」です。菅首相、厚労大臣、厚労省官僚をそこに並べて、
「なんで大阪の医療が崩壊してる時に滋賀から人手借りなあかんのじゃ!なんで大阪の患者をヘリで東京まで送らなあかんのじゃ!知事の権限で病床確保なんかできるわけないやろが!まずは厚労省が医療行政を統制して民営病院にコロナ患者を診るよう命令を出せ!法的に無理だと言うなら、今わしの目の前で書け!必要な統計を採って公表し、コロナを5類に格下げして、国民の『コロナ恐怖症』を治療せい!それができへん限りは国民全員に毎月5万円ずつ支給せい!!!」
と機関銃片手にお説教です。
もし私が総理大臣なら、内閣人事権と衆議院解散権という強大な権力を武器に、【人災としてのコロナ禍】を2週間で終わらせます。
では、何者でもない一国民としてはどう振る舞うべきでしょうか。
これは私の個人的な美学・哲学ですが、社会の一員としては常に子供を主役において考えます。社会が混乱にある時、身近な大人(分かりやすく言えば、親)までうろたえていては示しがつきません。
あ、この話長くなるので、今回はここまで。
次回、「コロナ禍で大人はどう振る舞うべきか」でお会いしましょう。
コメント
武田邦彦、小林よしのりのような極論書いてウケを狙っているのかもしれませんが、治す側としては当然の心境を吐露することと、実務レベルで拒否することの違いが理解できないのは残念です。
そのような姿勢を続けるのであれば、れいわの山本太郎的なカルト信者を集めるだけです。
何がおかしいかを少し考えていただければと思います。