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【新型コロナ】ウィルス撒き散らし男のプライバシーと統計の見方の話。

咳をする女性 医療・健康

群馬県清水聖義太田市長が、市内で発覚した新型コロナ感染者について余計な個人情報まで記載。

かと思えば、

神奈川で死亡した感染者については、【遺族の意向】で年代や既往歴すら公表せず。

いやいや、基準どうなっとるんだよ。

 

感染者が独身かどうかなんて誰にも何の関係もないし、一方で死亡者の年代や既往歴は対策を取るための重要な情報のはずでしょう。それでも「遺族の意向」が優先されるなら、「指定感染症」に指定する意味って何なの?ってことにならないの?

「うつしてやる」とウィルスばら撒きに外に出た50代男性

で、こいつね。

Pz-LinkCard
- URLの記述に誤りがあります。
- URL=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00000012-jct-soci

自分が陽性だと知りながら、飲み屋に行ってお姉ちゃんにベタベタ触る超濃厚接触。

これって、不特定多数の命や健康をおびやかしたという点で、少なくとも道義的には物凄い思い罪なんですよ。実際に刑事立件可能かどうかは知りませんけどね。だって、コイツのこの行動で、無数の感染者が生まれてそのうち複数の人間が死ぬこともあり得るわけです。オウムのテロと何が違うんだって話ですよ。

このおかげで店側は保健所から休業の要請。たしか2週間でしたっけ、お店の営業を停止することになりました。少なくとも損害賠償請求で民事訴訟起こしてほしいですね。

で、コイツの個人情報は名前も顔も隠されてるんです。

マスコミ何やってるのよ?

容疑者でもないのにそんなことやったらプライバシーの侵害になるってか?

こういうヤカラの個人情報公表はどう考えても【公益性】があると思うぞ。

 

新型コロナについての統計の見方

話は変わります。

新型コロナについてのマスコミの報道は常に煽り気味であることは、分かってる人にはよく分かっていて、そうでない人はそうでないんですよね。

最も顕著な例が、例のクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」の数字を入れるか入れないか、です。言うまでもないことなんですが、これは国内統計に入れてはいけないのですよ。完全に別の空間に隔離されているのに、この船内の数字をごっちゃにしてしまうと、新型コロナの全貌がぼやけてしまうのです。

TBSの『サンデーモーニング』は、クルーズ船の数字を合わせた統計を「クルーズ船を含まず」としてアナウンス。そのままCMに行って、CM明けで「さっきの間違いでした、ごめんね」と修正。

私は高い確率で故意でやったと思ってますが、もし故意でなければ報道番組としてどんだけポンコツなんだってことになりますよ。

感染者拡大する一方←当たり前やろ!!

新型コロナ感染者が国内で確認されてからというもの、こんな見出しがよく見られます。

さて、皆さんがマスコミに教えられている数字の正体は一体なんですか?皆さん、それを分かった上でニュースや新聞を見ているんでしょうか。

これって完全なトリックでして、皆さんが見せられているのは「累計値」なんです。

つまり、感染者が1人出れば、「1」がカウントされます。その「1」が今日のものだろうが10年前のものであろうがずっと「1」のまま。その感染者が死のうが完全回復しようが「1」のまま。そして次に新たな感染者が表れるとさらに1が加算されて「2」になります。この「2」もまた、死のうが回復しようが、10年経とうが100年経とうが「2」のままなのです。

これが「累計値」であって、累計値は減ることがないのです。だから「拡大する一方」であるのは当たり前で、新型コロナが完全終息しない限りは拡大しかしないのですよ。

仮に今年1000人の感染者が確認されて終息したとしましょう。3年後に1人感染者が確認されたとしましょう。すると「1001人の感染者」になるのです。

とりあえず算数のおさらい

ここで算数のお勉強です。

感染症のモデルを単純化して、1日を1世代として、その1世代で1人から2人に感染するものとします。

1日目  1人
2日目  2人
3日目  4人
4日目  8人
5日目  16人

これが何の統計か正確に答えられますか?

これは、「新たな感染者数」です。

でも今マスコミが主に発表している数字が累計値ですから、さらにこうなります。

1日目  1人
2日目  3人
3日目  7人
4日目  15人
5日目  31人

随分と印象が変わりますね。

しつこく言いますが、ここには死亡者も完全治癒した人の数も入っていません。

 

このモデルは、何も対策を取っていないことを前提にしており、その場合は、「新たな感染者数」が乗数的に伸びていくことになります。

アメリカのCNNでしたっけ、新型コロナはすでに「パンデミック」と表現して良いと言ったのは。

「パンデミック」の定義は「感染症の世界的流行」なので、間違いではありませんね。

しかし、数学的なアプローチから言えば、「新たな感染者数」が乗数的な伸びよりも小さくなっていれば、対策が効いているということになります。

 

ここでは分かりやすく、毎日【一定数の】新たな患者が確認されるとします。

1日目 3人
2日目 3人
3日目 3人
4日目 3人
5日目 3人

もちろん減っていくことに越したことはなく、ゴールは0人ですが、感染症の感染者数を一定数で抑えられていたら「大成功」と言っても良いでしょう。

ところがこれも累計値で見ると、

1日目 3人
2日目 6人
3日目 9人
4日目 12人
5日目 15人

拡大の一途!!

に見えてしまうんですよね。

で、結局どんなデータを見ればいいの?

NHKのこのサイトでは、ボタンで感染者数の「累計」と「1日ごとの発表数」が切り替えられるようになっています。私の見た限り、これ以上明確な統計はありませんでした。

感染者数から完全治癒した人の数を引くと、「今現在新型コロナに罹っている人の数」が出てくるわけですが、そんなデータはどこにもありません。国外では大雑把に分かるものがあります。

さて、NHKのサイトの「1日ごとの発表数」を見てみるとですね、大きなトレンドとしては乗数的に増加しているように見えます。

じゃあやっぱり怖いんじゃん!!

いいえ、これはあくまで検査をしたから分かった数に過ぎません。不可能ですが、もし一瞬で全国民が検査できるのであれば、感染者数はこんなもので済むはずがありませんし、一方で、こんなに増えていない可能性もあるのです。

ただ、3/6からの4日間、国外のトレンドと同調するように、新感染者数は減っているので、対策が効いている可能性は高いですね。

《追記》
10日の統計では1日当たりの感染確認数としては記録を更新する59人となっています。
とは言え、乗数的な伸びにはなっていません。
さらに、とは言え、一体何人に検査したのかも分かりません。
おそらく検査数は増えているでしょうから、それでこの程度の伸びであれば、まあヨシとすべきでしょう。
いずれにせよ、本当に正確な感染拡大の様子を知りたいのであれば、地域と年代を絞った上で【全く無作為に】毎日1000人ずつ検査するといった方法が必要になります。しないでしょうけど。

 

さて、最大の問題である致死率ですが、まだ確たることは言えません。国や地域や状況によってその数字に幅があり過ぎるからです。例えば武漢を含めると2~3%という数字になりますが、それ以外だとインフルの倍程度の0.2%前後だと説明する人もいます。

間を取って1%だとするとですね、新感染者数のピークである3/6とその翌日を合わせるとちょうど100人でして、この2日間に感染が確認された人の中から1人死亡者が出るという計算になります。そしてその1人は多分老人です。

「20代で死んだ例もあるだろ!」

そりゃあるでしょうよ。

人間なんて物凄い数いるんだから、例外だってそれなりに生じるのは当然のことです。そんなこと言い出したら、

インフルエンザで亡くなった見るからに健康そうな21歳の青年の例を見て、「インフルで人類は滅亡する!」と騒ぎますか?

10代でガンを発症する人もいますが、だからといって高校生からガン検診に行かせることが合理的だと思いますか?

だから、統計をちゃんと見るべきなのです。

テレビを点ければ、まー朝から晩までコロナコロナの騒ぎですが、冷静な統計の見方についてレクチャーしたりしてるんですかね?

数字を冷静に見るために

新型コロナの感染者数と死亡者数は毎日報道されますが、その他の病気や事故についてはほとんど報道されません。

新型コロナ以外に、「その他の肺炎」「インフルエンザ」「ガン」「脳卒中」「交通事故」なんかの数字を並べてみると、嫌でも冷静にならざるを得ないでしょう。

例えば死亡者だけ見ても、「交通事故」だと毎日10人死んでますし、「その他の肺炎」だと200人以上死んでいます。

北海道の感染者、なぜ多い?

北海道の感染者が非常に多いのは札幌雪まつりで国内外から観光客が押し寄せたためだと言われています。

しかし、それにしても多いような気が…。

大阪周辺なんか普段から中国人の数は凄かったですからね。

これがね、北海道の気候条件が感染者数を増幅させてるんだとしたら、多少の安心材料になるんですよ。なぜなら、北海道って毎年インフルエンザの罹患率がすごく高いから。

新型コロナがインフルエンザ同様、季節依存度の高い病原体なら、これから温かくなるにつれて急速に終息に向かうはずで、3/6からの新感染者数が減っているのも説明できなくもないわけです。

言っておきますが、だから楽観しろというわけではありませんからね。

 

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