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10歳天才ユーチューバーゆたぼんの取扱いに大人たちが困惑している

ランドセルの女子小学生 育児・教育
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春風ちゃん、茂木健一郎の言葉をジャストミートで打ち返す

10歳のユーチューバーの話題。
なかなかない大ネタです。かなりネガティブな意味で。

まずは春風ちゃんが本質を射抜いたツイートをしているのでご紹介します。

そして私のツイート


10歳ユーチューバーの件、せっかくなので、マジツイートすると、これは本当に要警戒事案。とにかくバズってネットで稼ごうって点では、全ての人はヒカキンもどきである訳だけど、大人がやる分には勝手にやればいい。

ところがいつからか、小学生や中学生までがヒカキンのマネして「〇〇やってみた」などとどうでもいい動画を上げては最後に「チャンネル登録よろしくね~!」などとやり始めた。中には女子小学生が性的アピールを意識したものも多数ある。かなり異様。

そして、今般の10歳ユーチューバー。「子供が勝手にやった」のではなく、「親の公認で」やっている。だけならまだ良い。今生じているのは、「全ては親の意志」疑惑。これヤバい。

で、この10歳ユーチューバーは、とりあえずのところ、有名になったことを逆手にとって周りの大人たちが見守ってやるしかない、となる。「ピースボートで海賊王にオレはなる!」って、言ってるのが10歳なんだからマジレスする大人はバカ。



教育とはどうあるべきか

さて、ここからは、10歳ユーチューバーのゆたぼんの言葉に直接反応する形で書きます。

子供への教育がどうあるべきかって言いますと、何はともあれまずは強制なんですよ。なぜかというと、それが自分にとってプラスにになるのかどうかを子供のうちは判断できないからです。でも先人たちは皆後悔するわけですよ、「あの時もっと勉強していればよかった」って。

強制される勉強に意味はあるのか?

…という書き方は非常に魅力的に響きます。10歳の子供が学校を行かないという選択肢を採るために言い訳に使えます。しかし、強制でも勉強には意味があります。もちろん自ら興味をもってやる勉強と比べれば、その効率は比較にならないほど低いものですが、自分がこれから何に興味を持てるかという選択肢は、強制される勉強の中にヒントがあったりするわけですよ。

このブログでも岡田斗司夫のことについてたまに触れることがありますが、彼はとんでもない博学なんですよね。噂ではIQが148だとか。彼のネット配信をずっと観ていますが、恐ろしいスピードで本を読んでいることが分かります。ところが、彼の本を読む癖は、幼い頃に親に強要されて身に付いたものだと言います。

言われてみれば私も分かります。私は活字が嫌いで今でも本をほとんど読まないのですが、まあ、識字障害というわけではないので、相当理解力は低いながらも読めばある程度のことは頭に入ります。学校で図書の時間なんかに強制的に本を読まされたら、それなりに面白かったりするわけですよ。ただ、癖がつかなかっただけで。

だから今各地の学校で実施されている「10分間読書」と言うのは奨励されるべき習慣で、残念ながら息子の学校では実施されていないので、家庭でたとえ10分20分でも毎日本を読ませる癖をつけています。

知識と知恵は相乗効果で高まる

知恵と知識は相乗効果で高くなっていきます。知恵が付くと知識が欲するようになり、知識を得ると知恵も拡大していきます。逆に言えば、知恵を得るためには知識が必要だし、知識を得るためには知恵が必要なわけです。この好循環を作り出せるかどうかが、人間の知性形成に大きく関わってくるわけですね。

では、10歳で学校に行かないことを選択した少年はこの好循環を作り出せるでしょうか。「できるわけがない」と言いたいところですが、そうとも限らないでしょう。しかし、あまりにリスクが大きすぎます。

1000を超える漢字をどうやって覚えるのか。分数の計算や面積の出し方は。水道から出てくるきれいな水はどこで作られるのか。おやつに食べるグミやチョコレートはどんな工場で作られるのか。月はなぜ満ち欠けするのか。

こういった知識は基礎的な教養として社会人に必要なものですが、学校に行かずしてどうやってこれらの知識を得ようと言うのでしょうか。繰り返しますが、できないわけではありません。興味を持てば後は図書館に行けば得られる知識ではあるんです。でも、やはり、リスクがあまりに大きい。好循環に乗せるための最初のエンジンの始動がうまく行かないまたは、変な動き方をしてしまう可能性が高いんですよ。

ちなみに、憲法で規定される「義務教育」は、皆さんご存知かとは思いますが、「子供に教育を受けさせる義務」のことです。それが実質的に「子供が教育を受ける義務」を作り出しているわけです。そしてこの「教育」は「普通教育」と書かれています。「普通教育」とは千問教育の対義的概念で、全ての日本人が持つべき最低限の知識や判断力のことと言って良いでしょう。だからこその「義務」であるわけです。

大人に利用される子供の悲哀

自分の興味のあることだけに目を向けていたら知識や知恵が大きく偏る可能性があります。「知」のあちこちに盲点があり、その盲点を悪意ある大人に利用される可能性があります。彼自身の口からすでに「子供だけでピースボートで世界を回る」などと言う驚きの言葉が出てきていますが、こういう子供を利用しようとするのは常に左に向いた連中です。

世界にどんな国や文化があるかも分からず、その知識を得るための教育を拒否し、「世界を回る」と言うのですから笑い話です。念のために申し上げますが、これはゆたぼん君を批難しているのではありません。その親です。

イチローは言った「まずは宿題をやれ」

自由であることは無条件に善いことである
大人の言うことを黙って聞くのはロボットだ

こういった間違ったメッセージを万が一、あなたのお子さんや身近な子供たちが鵜呑みにしてしまった時のために、私の好きなイチローの言葉を紹介しておきます。(別にイチローが好きなわけではありませんが)

「どうしたら野球が上手くなるか」と小学生に聞かれたイチローはこう答えました。
「まずは宿題をやりなさい。たとえ退屈なものであっても、与えられた課題をきっちりこなすことができなければ何事もモノにならない」

正確には憶えていないので、主旨引用ってことで。

ついでに俺も言った「先人のおかげで今がある」

君が動画配信に使っているスマホも、君が喜んで見ているポケモンも、君が安くて美味しいお寿司が食べられる環境も、戦争のない平和な社会も、君の先輩たちがロボットのような教育を受けてロボットのように必死で働いて作り上げてきたものだぞ。

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