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河村市長座り込みは「表メディアvs裏メディア」聖戦の一事象

言論 NHK

河村名古屋市長、座り込み

河村名古屋市長があいちトリエンナーレ再開に抗議して座り込みというニュース。

大事なことは後回しにして、芸術についての一般論を先に語るなら、慰安婦像を展示しようが、天皇の写真を燃やそうが、それが芸術だと当人が思ってるなら芸術なんです。本当に芸術だと思っているなら、ですけどね。

本来、芸術といえばすべて芸術

芸術なんて境界線の引けるものではないし、社会の善悪とは関係のない価値観で成り立ってるものなんだから、何でもありなんですよ。例えば、高畑勲の『火垂るの墓』についての岡田斗司夫解説を聞いてみると、そこには「死の美しさ」という価値観がベースにあるとのことでハッとしました。「死は美しい」「死に憧れる」こういった価値観は社会で認められるものではありません。『火垂るの墓』は反戦・平和への願いという殻をかぶった、タブーの芸術作品であるわけですよ。

で、天皇の御真影を燃やしたり、特攻隊員を小馬鹿にするような作品を飾ったり、慰安婦像を飾ったり、そんなものが芸術なのかって話なんですが、本人がそういう以上しょうがないでしょう。ただし、税金は使うなというのが一般的な納税者の考えですよね。それを税金で運営することを認めてしまったら、じゃあ何から何まで「芸術ですから」と税金をせびる権利が生まれてしまうわけでして。

さて、本題。

今、“メディアの聖戦”が繰り広げられている

今現在、メディアは聖戦状態にあるんです。
どういうことかと言いますと、所謂モリカケ騒動の時から流れが始まったと私は認識してるんですが、テレビや新聞と言ったそれまで力を持っていた【表メディア】に対し、急速に発達した【裏メディア】であるネットが物凄く分かりやすい対立構造を作っているんですよ。

例えば、加計学園問題の際に加戸守行元愛媛県知事が前川喜平を批判する発言をしても、表メディアはそれをほとんど報道せず、参議院の青山繁晴氏が、

「加戸参考人が経緯を含めて、とても分かりやすくお話しいただいたが、ほとんど報道されなかった。ちなみに、僕という国会議員は、この世にいないかのような扱いになっていたが、それは、有権者には申し訳ないけど、はっきり言ってどうでもよいこと。問題は、当事者の前川参考人と並んで、一方の当事者の加戸参考人が、まるでいなかったがごとく扱われたということ」

と表メディアを批判しました。特に公共放送たるNHKの偏向が酷いことに両氏は憤慨。他方で、ネットのマスメディアやSNSでは野党や表メディアに対する批判の嵐が巻き起こっていました。この時に流行ったフレーズが「報道しない自由」です。

この時点である程度のリテラシーを持つ人は、「テレビ新聞しか見ないヤツはバカ」という価値観を共有していましたが、老人や女性の表メディアに対する信仰は篤く、しぶといものでした。

人口シフトで表メディアの勢力が急速に低下

しかし、老人は死にます。古い老人がいなくなり、新しい老人が増えます。新しいメディアに対応した、つまり新聞を読む習慣を捨ててしまった人が老人になって新聞を読み始めるということはまずありません。そのためかどうか、新聞は各社物凄い勢いで部数を減らし、特に朝日新聞は去年の時点で「5年で半減」という報道までありました。400万部を切ったとの話で、最盛期の週刊少年ジャンプが600万部を超えていたことを考えたら、凋落したものです。

ほいで、今、河村市長がやってることについて。少なくとも私から見て「芸術とは何ぞや」というところは割とどうでも良い話なんです。問題は、「天皇の御真影を燃やしたり、特攻隊員を小馬鹿にするような作品について、なぜ地上波メディアは取り上げないのだ」というところです。あいちトリエンナーレの主催者よりもメディアに怒っているわけですよ。

今、「聖戦」の最前線にはN国党が

そして、表メディアと裏メディアの聖戦において、今最前線で最も激烈な戦いをしているのが、NHKから国民を守る党の立花孝志氏でしょう。じっと我慢の子で表メディアと戦ってきた安倍自民党、ストレートに批判して裏メディアを積極的に味方にした橋下維新の会、そしてNHKという表メディアのボス的存在の存在根拠そのものを否定し、Youtubeを拠点として表メディアの胸ぐらを掴んでいる立花N国党。これ、実に面白いですよ。

マツコは表メディアの象徴

マツコには文句を言って爆笑太田にはなぜ言わないのか?と聞かれて立花氏は「数字を持っていないから」と答えましたが、違うんですよ。マツコは表メディアの象徴だからなんです。『5時に夢中』のあの発言の仕方は、理屈も根拠もないただの印象論で、ちょうど『5時』を観ているようなレベルの国民のリテラシーに合わせた洗脳的手法なんです。その視聴者が表メディアの信奉者なわけです。

爆笑太田はその気になればいつでも議論できます。放っておいてもテレビやラジオでいくらでも立花孝志の名前を出してくれるし、見当違いも甚だしくはあるけど彼なりに立花孝志を批判する根拠も提示しています。立花氏はそれに応える形でYoutube投稿をすれば、それなりに議論が成立するんですよ。

マツコは言いっ放しですからね。ザ・テレビなんです。

あ、ちなみに爆笑太田の「見当違い」というのは、立花批判で「俺はまだテレビを諦めてない」というフレーズが出てきたのが象徴的ですね。一体何の話をしているのか分からないのです。太田の立花批判は、立花のマツコ批判がきっかけだったはずなんですが、いつの間にか一気に大きなスケールの話をしようとしているんでしょうかね。

 

で、これを書いている間に立花孝志参議院議員、議員辞職の意向の報。ほんまいろいろやりよるな。

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