「女人禁制」に合理性を見出してみる。

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しつこいようですが、「土俵の女人禁制」問題について。

当ブログの基本方針は、俎上に挙げた問題について、「正か邪か」「善か悪か」「○か×か」を断じるものではありません。それをやりたがる人は、例えば自分が「○」の立場にある場合「×」を殴って踏みつけ石を投げつけ、相対的に自分の正当性を強固にしようとします。これは実に愚かなことです。

え?そういう記事をこのブログでもよく見るって?

そういう場合は、論拠を熟読して下さい。無理やりdisって書くなんてことは絶対にありませんから。

「女人禁制」の最も現実的な落とし所

さてさて、

神事を知らない日本国民 相撲が女人禁制なのは「穢れている」からではありません!
この記事です。

土俵騒動について最も冷静で、かつ明快な解決方法を提示しているのがこの記事だと、私は思いました。

要約すると、
「土俵に女性を上げると、女性神が嫉妬するからというのが女人禁制の理由」
(※筆者注:「諸説あり」としていて、「女性は穢れている」思想を否定するものではない)
「特別な事情で女性が土俵に上がった場合は、何かしら『ごめんなさい』の儀礼をもってケジメとしよう」
というもの。

文化的価値を維持しながら、現代社会の価値観にもフィットさせる、非常に現実的な提案だと思います。

敢えて難癖

ただ、ちょっと難癖つけさせて頂くなら、

しかし、この出来事に対する批判が「伝統VS人命」という対立構造(人命より伝統の方が大事なのか! という論調)でなされていることについては、僕はまったく別の意見を持ちました。

という段落なんですが、そうは言っても「伝統VS人命」の対立なんですよ、これって。

このライターさんが仰る「儀礼」というのも、「それなしでは認めてくれないからせめてこれで赦してもらおう」というエクスキューズであって、それは伝統と人命が対立しているからこその対処法であるわけです。

かつて日本には、人の命よりも大事なものがあった時代があって、その頃からの伝統を局所的に残しているからこういう問題が起きるわけです。

「人命より優先されるもの」は今でもある

でも考えてみたら、おかしなことはいろいろあります。

例えば熊本地震の際に熊本城の一部が崩壊しました。たまたま怪我人も死亡者も出ませんでしたが、あれで誰かが死んでいたらどうしたでしょうか。「人命至上主義」の立場に立つなら、熊本城だけでなく、寺社仏閣など全国の歴史的建造物は取り壊したり、鉄筋コンクリートに建て直さなければならないはずです。もちろんそれをやってしまうと、熊本城の文化的価値は大阪城よりも劣ってしまうことになるでしょう。

人命の「敵対勢力」は文化だけではありません。
例えば交通事故。交通事故の犠牲者は近年大きく減少しましたが、それでも毎年4000人の日本人が亡くなっています。1年で、ですよ。これまた「人命至上主義」に立つなら、まず車の製造や利用を禁止すべきとなります。100歩譲って産業用は許すとしても、個人の娯楽のための利用などは規制しても良さそうなものですが、それもしません。それでは経済が回らないので、そんなことはしないわけです。それだけでなく、交通違反の規定と取り締まり方は実にゆるゆるで、本当に人命を守ろうという気があるのかどうかも分かりません。

で、結局「女性=穢れ」についてはどうなのか

この記事ではここの部分を「諸説あり」で誤魔化している感じになっていますが、果たして女性は「穢れ」なのかどうか。

これも「女性は不浄の存在だ」という一文だけを見れば実に差別的に映るのは仕方ないでしょう。
しかしながら、想像力をフルに働かせると、いろいろな推測ができます。一部は先の記事にも書きましたが。

例えば修験者の修行に女性を連れて行くとどうなるかというと、身体能力が追いつかないだけではありません。月経がやってくると、その血の匂いに肉食であるクマや野犬をおびき寄せるだけでなく、イノシシなどの草食動物にも刺激を与えることになるでしょう。

外で行う農耕や狩りにおいても同様です。思わぬ大型獣に襲われる可能性が高くなるだけではなく、獲物である動物には気取られやすくなるかもしれず、いいとこがありません。

ちなみに、哺乳類の血には「E2D」という物質が含まれ、多くの動物はこの物質を感知するそうです。それが肉食獣であれば「獲物の匂い」であり、草食動物であれば「警報」になるわけですね。

そんなことを考えると、「女性=不浄」という考え方そのものは、ひょっとしたら何千万年・何億年という歴史があるかもしれず、その理由というのは極めて合理的であったとも考えられるわけです。

大事なことなので繰り返し申し上げますが、ここで私が言いたいことは、「女性差別なんて言ってるヤツはアホだ!不敬だ!」ということでもなければ、「いつまでも古い伝統に拘るヤツはアホだ!」でもなく、「どちらかに決めつけて叩こうとするヤツこそがアホなのだ」ということです。


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