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交通事故を起こすのは若者か老人か

ハイブリッドカー 社会
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高齢者ばかりが事故を起こしているという錯覚

昨今、老人の暴走自動車が社会問題化して、1週間を通してこの話が出ないことがないくらい、頻発しています。

「いや、頻発しているように見えるのはマスコミの印象操作にすぎない」
と主張するのは、科学者の武田邦彦氏を含めて結構いるんですよ。

それは確かにそうなんです。

日本では毎日交通事故で10人ずつ死んでいってるわけで、そのうち老人により引き起こされた事故などどれほどあろうかという疑問はあるんですよ。が、それはそれでまたアプローチの仕方が雑でして、それでも私は老人の運転には何かしら特別な対策が必要であると、先日の記事で主張しました。

今問われるべき若者の交通モラル

しかし、ですよ。
これもまたそれより以前からずっと私が主張し続けていることですが、判断力がしっかりしているはずの若者(この場合は10代から壮年期まで含みます)はどうなんだ、と。

車を運転していると、いわゆる“スマホ自転車”を見ない日なんて1日たりともありません。しかも、10代のみならず、30代だろうが50代だろうが、全ての年代で見ることができます。最近ではついに、小学生のスマホ自転車も見られるようになりました。そりゃいい大人がやってるんだから、子供がマネして当たり前ですわな。ハッキリ言って末期症状ですよ。

リンクを貼ったニュースでは、高校生が運転する無灯火の自転車(そもそもライトを取り付けていなかった模様)が老人を死なせています。私の見たところでは、夜に走る自転車の3~4割は無灯火じゃないでしょうか。無灯火は自転車の方からも人や障害物の認識が難しいですが、同時に認識されるのも極端に難しくなります。まだ近づいてくるのが分かれば、老人の方も避けられた可能性だってあるんですよ。自転車のライトを点けるのがどれほどの苦痛なのか分かりませんが、こんなもの、「交通事故死」ではなく、「未必の故意による殺人」と言うべきでしょう。

道路への飛び出しも然り。なんでいい齢した人間が、子供を乗せた自転車で、安全確認もせず飛び出してくるのか、本当に分かりません。正気の沙汰なんでしょうか。子供を巻き込んだ自爆テロにも等しいと思います。

自転車事故を減らすのは簡単

こういった、自動車以外の交通モラルへの対処法については以前の記事でも書いた通り、警察行政がその気にさえなれば、1週間で激減させることができます。道路交通法では、無灯火も携帯電話を持ちながらの自転車運転も禁止されており、5万円以下の罰金が科せられます。つまり、立法はすでにできているので、後は取り締まるだけなんですよ。

警察の人出が足りない?いえいえ、そんなことはありません。違法駐車を取り締まる非警察部隊、通称ミドリムシがあれだけいるんですよ。しばらくの間、その半分を自転車の取り締まりに充てれば良いんです。スマホや無灯火をバンバン取り締まれば、その都度5万円が入ってくるんですよ。

今現在、無灯火自転車で警察に呼び止められても、注意で済まされ罰則は科せられないことがほとんどです。これが5万円を取られることになればどうなりますか?そうですね、1~2週間でほとんどなくなってしまうでしょう。つまり、そのために人員を割くとしても1~2週間で良いんです。その後は、見つけた時か、たまに強化期間を作ってやれば、国民の方も良い癖が付くでしょう。

むやみな対立構造で問題を相対化してはいけない

この話で心得るべきは、
若者vs老人
という対立構造を作って「あんたらが悪い」「いや、お前らだって悪い」という不毛な論争をしないことです。

若者と老人では、事故を起こすに至る原因や社会的な意味が違うことは先の記事でも書きました。

大事なことは、
「コストをかけずに事故を減らせる手段がないか検討して、あるなら実行する」
ということ。

例えば、免許取得可能年齢を25歳に引き上げたとしたら、交通事故は目に見えて減ることは分かっています。しかし、その社会的損失を考えた場合、それが有効な手段とは言えません。若いうちは想像力が不足していますから、交通モラル教育を今以上にしっかりやるとかそういうやり方になるでしょう。

一方で、一定年齢以上の老人には免許の取得や維持に厳しい規制をかけることは、これといって損失がないんです。あるとしても、メリットの方がはるかに大きい。だから私はやるべきだと思ってるんですよ。

自転車なんてもっと簡単です。高齢者の運転規制の障害になるのは、たとえ少数ではあっても、「車がないと生活できないという高齢者」の存在です。規制を施すと、彼らが困るから難しい部分もあるのですが、スマホ自転車や無灯火自転車には何も困ることがありません。「やむを得ずスマホを見ながら自転車に乗らなければいけない」とか「やむを得ず夜間に無灯火で走らなければいけない」といった状況が考えられないので、罰則を重くし、バンバン取り締まってしまえばいいわけですよ。

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