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インフルエンザ予防にうがいは意味がないのか?

咳をする女性 医療・健康

うがいはインフル予防にならない?

「予防接種をすると、感染の確率を減らす」
「予防接種をしても感染の確率は同じ。発症した時の症状を抑える」

この2つはどちらもインフルエンザについて、現役の医師が言ったことです。

ちょっと前まで、「インフルエンザは空気感染はほとんどしない」と言ってたはずなんですが、今では空気感染も相当あるなんて話に。

一体何を信じていいいやら分かりません。

しかし、数年前に『そこまで言って委員会』だったかで、あるお医者さんが「風邪・インフルエンザ予防にうがいは効果なし」と言ってるのを聞いた時には、「あー、やっぱりね」と思いました。

とは言え、冬場のうがいは手洗いとセットになった慣習だし、感覚的に受け入れがたいものがあるだろうなとも思ってたんですが、先日の『スッキリ!』でも同じことを言ってました。今や共通認識になりつつあるんですね。

もちろん、うがいはやらないよりはやった方が良いでしょうから、やって損なことはありません。でも、どうせやるなら、「ガラガラペー」だけでなく「クチュクチュペー」もやりましょう。歯茎周りに付着してるばい菌を取るのは、風邪予防だけでなく、虫歯・歯周病予防にも一役買うはずです。

なぜうがいではダメなのか

件のお医者さんは、「うがいで口や喉をきれいにしたところで、10分経てばまたばい菌(病原ウィルス)は溜まってしまう。10分に1回うがいできるなら良いが、できないのだから意味がない」という理屈でした。

それもそうなんだと思うんですが、それ以前に、「そもそもうがいでウィルスを除去できるのか」という疑問があるんですよね。水を溜められるのってせいぜいノドチンコくらいまででしょう?ってことはその奥は無理。
さらに、口をうがいでいくら清潔にしたって、呼吸のための空気の出入りについては、そのほとんどを鼻が担っているわけで、その鼻は全く関係ありません。

ってことで製薬会社の関係者様、チャンスです!
インフル予防には鼻腔洗浄!さあ、こぞって鼻腔洗浄剤を開発しましょう。そしてその際は当ブログにご連絡頂くと、今なら契約料は格安で……と思ったら、もうたくさん出ているのを今確認しました。鼻炎薬だけじゃなかったんですね。とはいえ、こういった薬剤の効果も、そのものだけだと限定的でしょう。鼻を刺激して鼻水を分泌させて洗浄するという二次的効果の方が大きいような気がします。

のどちんこの奥の衛生については、天然かつかなり高品質な除菌剤である「自分の唾液」に頼るのが一番良いのではないかと思います。常に緑茶を持ち歩いてちょくちょく飲む人ならともかく、多くの方にとってはそれも面倒くさいし、小さな子どもにはカフェインの強い飲み物は避けたいところ。となると、ガムや飴が良さそうです。ノンシュガーのやつね。

飴ちゃんはすぐなくなる?だったらめちゃくちゃ硬いスルメはどうでしょうか。ビジュアル的に問題あり?

では、梅干しですね。梅干しの殺菌力とその持続力は相当なもののはず。ずっと口の中で転がしておいて、人ごみの中に入ったり、インフル疑いの人が近づいてきたりしたら、いざ「カリッ」とちょっとだけ果肉をかじる。なんかちょっとかっこいいですね。

マスクはどうなのか?

これも最近よく聞きますよね。
「インフルエンザのウィルスは非常に小さく、マスクの網目をすり抜けるから意味がない」
って。

私はそんなことはないと思うんですよね。
マスクの網目よりウィルスははるかに小さいのは確かでしょう。しかしながら、マスクをして呼吸をすると、そこにはある程度の水分が常時確保されることになります。皆さんも子供の頃経験があると思いますが、学校で掃き掃除をする前に軽く水を撒いたりしましたよね。あれは埃を吸着して舞い上がらせないようにしているわけですが、マスクにもその効果が期待できます。ウィルスだって単独で浮遊しているのは一部で、多くは埃にくっついてフワフワ浮いている、のだとしたら、ウィルスは埃と一緒にマスクで濾過されることになります。もちろん、喉の保湿という効果もあります。

もしインフルエンザウィルスが埃に付着して浮遊するのだとすれば、その埃を除去してくれる空気清浄機もインフル予防に効果的だと言えそうです。

ただし、それだって、全体の感染のうち空気感染がどれほどあるかによるわけですよね。

結論

・とにかく手を洗いましょう。

・うがいもマスクも空気清浄機も(やら)ないよりは良い。はず。

・これから梅干しねぶりながら街を歩くのが流行するぞ。
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