伊是名夏子氏JR乗車拒否問題(3)差別って何だろう?

差別

互いが歩み寄れば社会は一気によくなる

私の亡くなった祖母は、医学書に載せたいレベルの重度のリウマチで手が完全に変形していました。それでも若いうちは何とか箸を持って食事ができたのですが、老化と共にそれもかなわず、スプーンとフォークで食事をするようになりました。その祖母を連れてそば屋なんかに行くと、箸では食えないからフォークをお願いするんですよ。すると、ないんです。で、店員さんが(自宅を兼ねた店舗だったので)私物であろうフォークを持ってきてくれて食事はできたのですが、なるほどなぁ~と思ったものです。箸を使えない人はそもそもそば屋に行こうとしないのが当たり前なのかと。

もっと多くの人に分かりやすい例で言うと、ファミリーで行くはずのレストランの手洗い用蛇口。あそこに100均のものでも良いから踏み台1つ置いといてくれればものすごく助かるのに、と思う子連れ客はめちゃくちゃいると思いますよ。ところが、ほとんど置いてない。所詮子連れというのは今や社会の中ではマイノリティーなんです。

これらは、マジョリティーの「マイノリティーへの視点」ひとつで簡単に解決できる話です。

が、私はマイノリティーの立場からそれらのことを恨んでいるのかというととんでもない。そば屋の店主は戸惑いはしていたものの、怪訝な顔をせずに私物のフォークを持ってきてくれたということに私は感謝しているし、蛇口の踏み台がないことを嘆く以上に、昔と比べて多目的トイレや授乳室が増えていることに有難さを感じるのです。

今の私には年老いた祖母も、蛇口に手の届かない子もいませんが、もしそば屋を経営するなら大人用のフォークを用意し、蛇口には踏み台を用意するでしょう。コストはただみたいなもの。

私の実例など矮小なものですが、それでもマジョリティーから見るマイノリティーという視点とマイノリティーから見るマジョリティーの視点の両方が混在できたわけです。

要するにこれ、マジョリティーはマイノリティーに、マイノリティーはマジョリティーに、互いの立場を想像して歩み寄ることによって、社会全体は一気に良くなるはず、ってことを私は言いたいのですよ。

ヘタすると言葉のトリックの問題になりそうですが、同じことを経験して「そば屋には障害者用のフォークすらなかった。この社会終わってる日本死ね」と言うのと「そば屋さんにはフォークはありませんでしたが、店主さんが私物のフォークを貸してくれました。ありがとう!」と言うのとでは全然違いますよね。

 

簡単に言えば、良い所を伸ばすのか、悪い所を叩くのかの違いです。

さて、伊是名さんは?

あ、もう彼女の話はしないつもりだったのに……。

「差別」って何?

1500字程度の予定だったのが、今この時点ですでに6000字超え、当ブログ史上最大文字数の記録を更新中です。長い記事は読んでもらえないのを覚悟で、どうしても言いたいので書きます。

伊是名さんは今回の件を「乗車拒否」「差別」と言っています。

「乗車拒否」はひとまず置いとくとしても、果たして今回の件は「差別」でしょうか?なんか我々が頭に思い描いてる「差別」とはちょっと違いませんか?

差別って例えば黒人と言うだけで裁判が不利になったり警官に撃たれたりするとか、北の将軍の言動が気に入らないからっつって朝鮮学校に石投げ入れられたりとか、AIDS患者だからといって遠ざけられたりとか、「科学的合理性に基づかない不当な区別」のことを言うはずで、多分に差別する側の意識の問題であるはずなんですよ。

今回の件において、JR職員に「障害者のくせに」みたいな意識の問題ってあったでしょうか?

そりゃ障害者当事者にとっちゃ残念ではあるかもしれませんが、といってJR職員に特段問題があったかというと私には見当たりません。

それを「乗車拒否」と呼ぶのであれば、本来我々が使っていた「乗車拒否」とはちょっと概念が違ってくるのですよ。同様にこれを「差別」と言われると、いやいや、差別ってそういうことじゃないでしょと言わざるを得ません。

仮にもコラムニストであり、活動家であるなら、社会全体を見渡した前向きな提案をすべきでしょう。例えば、「障害者が使える駅が制限されるのは仕方ないが、どの駅でどんなサポートが受けられるかはウェブサイトなんかで明示してほしい」とか「障害者が使えない駅の区間については行政が特別枠のタクシーチケットを発行してほしい」とか。

投げかけるなら相手の取りやすいボールにすべきであって、トゲトゲのウニを投げても皆避けるだけなんじゃねーの?と思うわけです。だから同じ車椅子ユーザーからもクレームがきちゃうわけでしょ?

「建設的な提案?知るか、まずはJR駅員に問題があったんだからそっちを解決すべきだろ。社会のコスト?んなこたどーでも良いから、障害者と健常者を同じように扱えよ。攻撃的?こういうやり方でないとお前ら興味も持たねーだろがよ!」

こういうところが社民党的なんですよ。

あ、書き出しとだいぶん調子が変わってきちゃいましたのでこの辺で。

 

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