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人間の心を理解するためのお勧め書籍

心理学

かねてより、このブログおよびツイキャスでは、人の心理に触れる内容を語っております。それにまつわる書籍の紹介をブログにまとめます、と言いながら放置していたので、そろそろ投稿しておきますね。

先日のツイキャスでは一部誤った情報もあったので、ここで訂正させて頂きます。

 

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ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』

名著。内容があまりに壮大なので結局ブログでこれ単体を扱うことはありませんでしたが、各記事には要所要所で主旨引用させて頂いております。

【上巻】
第1部 認知革命
 【1】唯一生き延びた人類種
 【2】虚構が協力を可能にした
 【3】狩猟採集民の豊かな暮らし
 【4】史上最も危険な種
第2部 農業革命
 【5】農耕がもたらした繁栄と悲劇
 【6】神話による社会の拡大
 【7】書記体系の発明
 【8】想像上のヒエラルキーと差別
第3部 人類の統一
 【9】統一へ向かう世界
 【10】最強の征服者、貨幣
 【11】グローバル化を進める帝国のビジョン

【下巻】
 【12】宗教という超人間的秩序
 【13】歴史の必然と謎めいた選択
第4部 科学革命
 【14】無知の発見と近代科学の成立
 【15】科学と帝国の融合
 【16】拡大するパイという資本主義のマジック
 【17】産業の推進力
 【18】国家と市場経済がもたらした世界平和
 【19】文明は人間を幸福にしたのか
 【20】超ホモ・サピエンスの時代へ

 

紙媒体では上下巻に分かれています。ものすごく雑な紹介をすると……

上巻は、「サルからヒトに変化していくにあたって、社会的本能はどう醸成されていったか」というようなことが書かれており、どちらかというと理科寄り。読みやすく、万人の興味をひくものだと思われます。

下巻は、いわゆる「有史以来」の具体的な事象について語られており、どちらかというと「社会寄り」。上巻に比べると内容が重く、情報量も多くなるので、読むのに多少疲労感があると思いますが、こちらもすごく面白いのでお勧めです。

当ブログの趣旨としては、上巻を読めばとりあえずは十分でしょう。

 

 

橘玲『スピリチュアルズ「わたし」の謎」』

『言ってはいけない』シリーズでお馴染みの橘玲氏の著書です。

とりあえず目次を。

1 無意識と「ビッグファイブ」理論を最速で説明する
2 心理プロファイルを使った史上最大の「陰謀」
3 外向的/内向的
4 楽観的/悲観的
5 同調性
6 共感力
7 堅実性
8 経験への開放性
9 成功するパーソナリティ/失敗するパーソナリティ
附録 ビッグファイブの検査

岡田斗司夫いわく、橘玲氏の主張には救いがありません。とにかく、残酷だろうがタブーだろうが、徹底的に科学の目から人間を物質的に扱い、解剖し、その神秘性を奪っていきます。過去の著書では、人種間や男女間の知性の差という表メディアでは絶対に触れられることのないタブーについても書いています。

さらにAmazonのサイトから出版社の紹介文スクショを。

本書はその集大成とも言える内容で、この1冊を読めば「意識とは何か、性格とは何か、知能とは何か、どこまでが先天的要素なのか」「なぜ同調圧力が生まれるのか」「なぜ他人の悪口を言いたくなるのか」なんてことが分かってきます。

目次にはありませんが、最近の個人的な強い関心事である発達障害(ADHD)についてもあちこちに記述があります。以下、ほんの一部を引用しておくので、内容のレベルや雰囲気を掴んで頂ければ。

ADHDと診断される子どもは堅実性スコアがきわめて低く、男の子の発症率は女の子の5倍と明らかに性差がある。

これは、(男の役割とされた)旧石器時代の狩猟で、目の前の刺激に対して素早く反応した方が有利だったことの名残だと 考えられている。事実、ブロスポーツの世界ではADHDの若者が成功している例がいくつもある。

堅実性が低いと「衝動的」「不真面目」「いい加減」などネガティブなレッテルを貼られるが、つねに不利なわけではなく、異性から「ぶっ飛んでいて魅力的」と思われたり、革命家やアジテーター、あるいは芸術家として成功することもあ る。歴史上の英雄には、現代ならADHDと診断されるであろう「多動力」タイプが多い。

このことは、そもそもADHDが「病気」ではないことを示している。それは人類が進化の大半を過ごしてきた(旧石 器時代の)環境では、きわめて有利なパーソナリティだった。それが「発達障害」とされるようになったのは、わたしたち が生きているのが、人類の進化が想定しないほど「とてつもなく安定した社会」だからだ。

ツイキャスで言ってしまった「誤った情報」とは、「KindleUnlimitedに加入すれば無料で読める」という部分でした。よく考えたらそんな訳はありません。正しくは、「Kindle版は紙媒体版の半額以下で購入できる」であり、KindleUnlimitedは何の関係もありません。お詫びして訂正させて頂きます。
 

橘玲『バカと無知 人間、この不都合な生きもの』

「バカ」が作り出す歪んだ「正義」と「善意」が矛盾だらけの「きれいごと社会」を作ってるんだぜという趣旨で、橘玲が大鉈を振るっています。『スピリチュアルズ』よりもテーマが一般的で非常に読みやすく、そして勉強になります。

 

中野信子『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』 (幻冬舎新書)

「幸せホルモン」として知られるオキシトシンの正体について。人と仲良くしたり赤ちゃんと触れ合ったりする時に得られる快感は、人を虐める時の快感と同じだったという衝撃的な事実。

お勧めしておいてなんですが、私は読んでないんです。第三者によるこの本の解説を聞いただけでして。で、その内容は私が子供の頃から想像していた人間の心理に合致するもので、結構感動しました。

いや、私もこれから読みますよ。

 

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