おもちゃを放さない犬の対処法
ちょいちょい見かけますが、一度おもちゃや木の実などを口に咥えてしまうと、人や別の犬が近づくと唸り、ヘタすると攻撃してしまう犬がいます。
犬が近づいて唸るくらいはまあ良いとしましょう。それも犬の社会性のあるべき姿と言えばそうです。
問題は、「飼い主すら取り戻せない」って犬が結構いることです。
飼い主すら取り戻せない=誰も取り戻せないってことですよね。
で、取り戻せないってことは、取り戻そうとすると飼い主ですら噛みつかれる恐れがあるということ。
これって怖いことじゃないですか?
「うちの〇〇ちゃんはいつもこうなんです」
って、いや、それじゃだめだろうと。アンタがそういう犬にしたんだよ、と。
じゃあ、この場合の対処法はって言うと、
「基本的にない」
んですよね。
もちろん、私がその犬を預かることになったら何とかしますよ。
でも、その飼主のままならもう無理です。
それができるような飼い主なら、そもそも飼い主に噛み付くような犬にはなりませんから。
犬をむやみに怖がったり、「尊重」したり、「犬ってそういうもの」と思い込んでしまっているんでしょうね。
あるいは「犬が嫌がってるんだから、無理やり取り上げたりしないで(キラキラ)」と、最近やけに目立つ自称トレーナーみたいなことを言って放っておきますか?
ソファーを譲らない犬の場合
あくまで「私がその犬を引き取ることになったら」って話であって、そもそも引き取る事情があるかどうかですが、そりゃよほどのことでないと犬を引き取ったりしませんよ。
犬を飼うって大変なことですし、特にしつけのできていない成犬の【しつけのやり直し】は、かつてちょっと話題になったNHK『プロフェッショナル仕事の流儀・ワンちゃんスペシャル』でもやっていたように、相当な危険を伴う重労働です。
って、もうすでにうちでは2匹保護して、うち1匹はしつけができていないまま成犬になったアホ犬でしたけどね。
このアホ犬の場合、典型的な権勢症候群と神経質な性格で、飼い主を含めた家族をかなりの重傷を負わせるほど噛んだこともあります。それをある事情でうちで引き取ることになったのです。
こいつがソファで寝ている時、そのソファに近づくだけで、誰であろうと「ウ~~ッ」と唸り始め、ヘタをすると噛み付いてきます。
当たり前ですが、私はそんなことは絶対に許しません。
具体的な方法は以下の通り。
ソファーに座っている犬に近づく。
↓
犬が唸る。
↓
稲妻の速さで犬の頬の毛を掴んでその場に押し付け、1ミリも動けなくする。
↓
顔を近づけ(密着させてもいい)、「誰が家賃払てると思とんのじゃい」と迫る。
これでOKです。
「稲妻の速さ」とは1秒以内と思って下さい。相手に考えさせたり構えさせたりする時間を与えないように。
唸る→尊厳が打ち砕かれる
という原因と結果を犬の頭に植え付けるわけです。
顔を掴んだ際、多少の痛みを伴うくらいの強さにしましょう。同時に、口元を軽く叩くと効果的です。「ヒ~ン」などと悲鳴を上げれば、それは降参の合図。そのまま仰向けにして、「二度目はないぞ」とお説教して終わり。
虐待?いやいや、これ以外に方法があるならそうしますし、そもそも犬をこんな風にしてしまったことが虐待なんですよ。
うちの先住犬は、子供の頃から触られることに慣れているので、私がソファーにそのまま座ろうとしても、唸らない代わりにどきもしませんよ。
もちろん「どけ」と一言言えばどいてくれますが、場合によってはめちゃくちゃダルそうにゆっくり動きます。この時に私は叱ったりしません。その行動が「攻撃」「敵対」ではないからです。
犬が「ソファーはオレの物」という所有意識を持っていたらそれは直ちに修正すべきものですが、ダルそうにする分には「そりゃダルいだろう」と思うだけです。場合によっちゃ抱っこして移動させますよ。
寝てる時に体に触りまくっても(←ストレスになるから、あまりやらないようにね)体に全く力が入りません。目すら開けません。ギリギリまでリラックス状態を解こうとしないのです。
逆に言うと、あつかましいまでにのびのびしてるんですよ。
こんな感じに犬がのびのびできるのは、「飼い主が怖い」けど「悪いとされていることさえしなければ何してもいい」と言うのが頭に入ってるからです。
いいからさっさと「おもちゃを放さない犬」の対処法を教えろよ
「ない」って言ってるのにどうしてもというのであれば。
犬の体格、症状の度合によって違いますが、やっぱり相当難しい場合があります。
基本的にはソファーを譲らない犬と同様のやり方です。
犬がおもちゃを加えてますね。
「出せ」(←決まった言葉なら何でもいいです)
出しません。ちょっと大きな声でもう一度、
「出せ!」
それでも株は…いや、おもちゃを出しません。さらに大きな声で、
「出せ!!!」
出しませんよね。ハイ、ここでコピペ!!
稲妻の速さで犬の頬の毛を掴んでその場に押し付け、1ミリも動けなくする。
その上で、
「そのおもちゃ誰が買うたと思とんのじゃい!!」
まあ、あまりオススメはできません。噛まれる可能性も高いし。
とりあえずその場をしのぎたかったらオヤツなんかを持ち出すのもアリでしょうし、そのおもちゃを弾く感じでビンタというやり方もあります。
でもおもちゃに執着する犬って、多くの場合、その犬にとっては食べ物よりも価値が高いんです。なんせ疑似的な獲物ですからね。直接的に本能に働きかける、結構恐ろしいものなんですよ。
で、上記の通り、その対処法は直接的な暴力に頼るほかありません。
腕力
運動神経
犬の心理や動きを読む力
なんかが問われるわけですよ。「おもちゃを狙ってビンタ」なんて、運動音痴の人がやると犬の眼を叩いたりもしかねないし、ビクビクしながらやったら咬まれます。
そういう危機に陥らないようにするためにも、幼犬の頃からのしつけが肝要なのです。
その場は諦めて、次からちゃんとしましょう
犬がおもちゃを放さなければ、とりあえずその場は諦めてください。そして同じことを繰り返さないためにやらなければいけないことがあります。
これはおやつの与え方の記事にも書いてありますが、ダメな飼い主は、犬に何かを与える際、とにかく緩慢なのですよ。
飼い主が袋をゴソゴソし始めると犬が二本足で立って「さあ、ちょうだい!」とやる。ダメ飼い主の目的は「おやつを与えること」なのでそこで与えてしまう。
これでは犬に「境界線」を教えることができません。おやつは、犬が座って落ち着いた状態でないと与えてはいけないのです。
おもちゃも同様。それを見ても理性を保ち、飼い主の許可がないと触れてはいけないものとしっかり教えます。
ダメ飼い主はおもちゃを出した瞬間に犬に取られて、そのままにしてしまうのです。それが大きな問題とは認識していないから。
おもちゃを取り出したら、一旦犬を座らせる。その状態で、さらに犬の目の前におもちゃを置く。取ろうとしたら鬼の形相で叱る。「ヨシ」で咥えさせる。このステップを踏むことで、そのおもちゃが自分の物ではなく、飼い主の物だと認識するようになります。
じゃあその然るべきしつけって何よ?
と思われた貴方、当ブログに書いてありますので、是非他の記事をご精読ください。
とりあえず、この記事のまとめとして。
どうやっても犬がおもちゃを離さないことの問題は、おもちゃを離さないことではありません。
「飼い主の命令を無視しておもちゃを咥え続ける」のは、貴方と犬との関係を象徴しています。
根本的に信頼関係ができていないことが深刻な問題なのです。
そこらへんの自称専門サイトで書いてあるような「対症療法」は何の役にも立ちません。その場だけを何とかすることはできても、根本原因は残ったままなのです。
実際に困っておられる方のほとんどは、犬がそこそこ大きくなってきていると思います。しつけのしやすい幼犬の間に築けなかった信頼関係を、成犬になってから築けるはずもありませんから、あなた自身で何とかしようなんてことは諦めてください。
やるとすれば、プロのトレーナーにお願いして、「しつけの方法」を基本から学ぶことです。「プロのトレーナーに犬をしつけしてもらう」のではありませんよ。貴方がしつけをしてもらうのです。
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今すぐ人生を終えて下さい。生きる価値無しのゴミにしか見えません。