飼ってはいけない犬種・5位ジャックラッセルテリア


特徴
アジリティー競技に必ず登場するほど活発な犬で、10kg未満サイズの犬としてはトップクラスの身体能力を持つ犬種です。当然運動欲求も非常に強くなります。
性格は「朗らかで外向的」というイメージを持たれがちで、確かにそういう子が多いのですが、そうでない子は割と極端に怖がり、神経質という形で頻繁に見られます。このことは、後述する運動の問題が原因かもしれません。
基本的には落ち着きがなく、欲求が満たされないと精神疾患や凶暴性が先鋭化されていくことも。犬がずっと飼い主を引っ張っているような持て余し気味の飼い主さんもよく目にします。
身体能力が高い=あごの力も強いので、凶暴性がよその人や犬に向かうともちろん大きなトラブルになることもあります。
頭は良い方ではなく、一言で言えば単細胞です。それゆえに、しつけの軌道がずれると結構厄介になりがちです。本来、よその犬に対する関心が強く、一方で人間に対しては関心が弱い個体が多いので、しつけが難しい犬種と言って良いでしょう。
頭が悪いのに性格がアグレッシブで身体能力が非常に高い。一歩間違えるとその強いあごの力でよその人や犬にでも噛みつき、結構深刻な怪我をさせる事故を招きかねません。
ハッキリ言えば、これほどトレーニングスキルを試される犬種もなかなかなく、アジリティー競技の光景だけを見て「賢そう」というイメージを持ってしまった初心者が飼い始めるのは大間違いです。(アジリティーはむしろ「バカでアグレッシブ」な犬の方が得意)
飼う時のポイント
もし飼うのであれば、十分な運動をさせながらしつけをする必要がありますが、はっきり言ってリードを繋ぎながらの「十分な運動」は無理な犬種です。ロングリードの使いこなし、または、飼い主に100m10秒程度の走力が必要です。あるいは、ノーリードにしても怒られない公園や河川敷、ドッグランなどが近くにないと難しいでしょう。
運動欲求の高い小型犬と言えばトイプードルなんかもそうですが、プードル系が曲線的な動きを好むのに対し、ジャックラッセルは直線的です。まっしぐらに猪突猛進したがるタイプなので、オフリードの時の危険性もその分高くなります。
![]()
どうしても飼いたいなら
とにかくまずは運動
とにもかくにも、ジャックラッセルには十分な運動が必要です。運動量を意識せずに上っ面のしつけをしようとしても失敗する可能性が高いでしょう。
走り回りたくて体がツッパり、水上スキーみたいなことになってるジャックラッセルをよく目にしますが、なんとかロングリードを上手く使うなり、川原へ連れて行くなりして運動させる必要があります。
と言っても運動さえさせていれば良いというわけではありません。いくら運動させても運動欲求がなくならないのがジャックラッセルの体力です。大事なことは精神的に安定するレベルの運動量を飼い主が見極めること。その後は積極的に適切なしつけをしなければいけません。
しつけは腰を据えて
しつけは腰を据えてしっかりやってください。
基本的なやり方に変わりはありませんが、特にジャックラッセルの場合は気力と根気と飼い主の強さが要求されます。身体能力が高い一方で人間の表情を読む能力も高いラブラドールのようにはいきません。ジャックラッセルにとって関心の薄い人間に対する関心を強くさせることができなくてはなりません。
もししつけに成功して、そこまで運動させなくてもおとなしく飼いやすい個体になったとしても、ジャックラッセルの必要運動量が変わるということではありません。それは単に運動できない状態が当たり前になり、我慢させているだけに過ぎません。
「飼い主にとって都合の良い=犬が幸せ」とは限りません。
私がこれまで見てきたジャックラッセルもいろいろなタイプがいましたが、犬は好きだけど人は嫌いで凶暴、人には懐くけどよその犬とはうまくいかない、自分の方からは攻撃しないけどよその犬から攻撃される、人にも犬にも凶暴……等々、「何の心配もないジャックラッセル」(いざリードが手から離れても事故が起きない)は1匹か2匹でしたかね。
飼い始める前によその犬をよく観察し、犬を飼い始めて3年後、自分とその犬がどんな風に公園を散歩しているかを想像してみて、熟慮してください。



コメント