犬は「家族」なのか「荷物」なのか。

犬ケージキャバリア 社会
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「ペットを人間扱いして!」

すでに話題としては古くなっておりますが、こういう話はその時だけ話題になりがちですぐ忘れ去られるので、むしろ良いタイミングかもしれません。

1月2日に起きた航空機事故。幸い乗客は全員助かったものの、荷物として同乗……というと日本語がおかしいですが、なんせ同じ機にいたペットが亡くなってしまったと。このことについて、何人かのタレントさんが「なんとかペットを救う手立てはないか」とお気持ち表明。

で、石田ゆり子さん。

いろんな意見があると思いつつも家族同然の動物たちを機内に載せる時、ケージに入れて機内に持ち込めることを許して欲しいです。

石田ゆり子さんのことは大好きなのであまり批判したくないのですが、軟弱なブロガーだと思われてはいけないので鬼になりましょう。

まず。

ケージに入らない大型犬はどうするんですか?

本当にここをどう考えてるんでしょうか。石田さんが飼っているのはゴールデンレトリーバーだそうですが、ゴールデンが入るケージごと機内に持ち込めと?ゴールデンの3倍あるグレートデーンだとどうするのでしょうか?

彼女は無類の動物愛護精神の持ち主ではあるかもしれませんが、問題解決の提案としてはフワフワし過ぎて全く現実的ではないのですよ。

この意見に対して一般人のコメントは「動物を飼うことそのものが人間のエゴ」「動物はあくまでモノ」というどうしようもなく当たり前の反論が返されています。

はっきり言えば、このやり取りには何の発展性もないのです。

 

提案するなら具体的に

ということで、少しでも現実的な(たたき台という意味での)提案を。

航空機事故発生時、なぜペットが荷物扱いされるかというと、あくまで人命が優先されるからですね。この価値観をベースに法律(省令?)や航空会社のルールが決められているわけです。航空会社のルール変更だけで良いならそれを求め、法律や省令の規制緩和が必要なら議員や官僚に呼びかけなければいけません。

ただし、そういう規制が緩和されたところで、動物を機内に持ち込むとなると航空会社の負担が増えることになるわけですから、その分のコストをペットを同乗させる利用客が負担することになります。犬猫アレルギー対策として、機内に完全に遮断された空間を作るか、その便ごとペットOKにしてしまうことになるでしょうね。利用客は2倍なり3倍なりの運賃を支払うことになります。どうしてもマイナーになるので便数も制限されることになるでしょう。

それでも需要はあるかもしれません。

「受益者負担」を前提に、「コスト増加分は負担しますからペットを家族と同じように扱って」と具体的に言えば、動物愛護に理解のない人でも「まあ、それなら」となるかもしれません。

そういう具体的な話をせずに「動物愛護について理解が薄い」だの「ペットは家族として扱うのが当たり前」だのと言うのは、価値観の押し付けでしかなく、お子ちゃまなのですよ。

 

そもそも動物なんて飼うな

当ブログの愛読者であればこの結論は予想通りだと思います。

これまでの人生の大半を犬や猫と過ごしてきた私の主張は「犬猫なんて飼うな」なのですよ。

私が「犬だって家族」というフレーズが嫌いであることは過去にも何度も書いております。

犬だって家族、なんてことは当たり前でわざわざ口に出すことではないし、わざわざ口に出すということは犬が家族でない(人間と等価ではない)という社会の前提があるから。愛犬が自分にとって家族であっても、それはどこまで行っても【ワタシの話】であって、家から一歩出れば、良くて「可愛いワンちゃん」、悪くて「ただの獣」、最悪は「動く生ごみ」です。人間は最悪、仕事も金もなくなって食うにも困る窮状に置かれても憲法と法律によって(どんなクズであろうと)行政が助けてくれますが、うちの犬は家族たる私や妻子がもし事故で全員死んだとしても行政は保健所に送るだけです。助かるとすれば、知人や愛護団体という民間人の【善意】であり、こんな不安定なものはありません。

犬や猫を飼うということは、彼らの幸福を実現するための責任を自分一人で負うということに他ならないのです。どうしても犬猫の権利を今以上に増強したいのであれば、政治を動かすしかありません。腰を据えて言論活動あるいは自分が政治家になる必要が出てくるわけですよ。今般の航空機事故のような分かりやすいきっかけがなくとも、です。

 

人間のエゴを再認識せよ

何より、一般コメントからの指摘にあった通り、犬猫を飼うという時点で人間のエゴなのです。石田ゆり子さんはその「家族」をどうやって手に入れたのでしょうか。コウノトリが運んできたわけではありませんよね。ペットショップやブリーダーからお金と引き換えに貰い受けたものでしょう。つまり生体の商取引ですね。犬猫を自分本位の人間が慰めのために【血統】を計算しながら繁殖させるという行為が、果たして貴方が思うような神聖なものかどうか今一度お考えになってはいかがでしょうか。

仮に貴方の愛犬が(うちと同じように)引き受けた保護犬であったとしても、その先祖は先述のような個体です。結果として保護された犬猫が幸せになったとしても、このような犬猫が存在するという事実についてはどう認識されているのでしょうか。

 

結局、犬の悲劇は愛犬家が創り出している

と、いうことなんです。

犬猫に襲い掛かる悲劇は、どれもこれも人間が愛玩動物として飼うという行動が引き起こしているのですよ。

当ブログでは過去に記事を投稿しております。

「誰かに飼われている犬を7匹見たら、そこには殺処分された犬の亡霊1匹がいる」

愛犬家の自分本位の「愛情」が、殺される犬を生み出しているのです。
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コメント

  1. 体重60キロのおばさん より:

    私には毒舌な妹がおります。その妹の前で私の愛犬を『うちの子』呼ばわりした際、『50万払って、母犬から仔犬を拉致してきたんだよねー。本当の母だったらそんな酷い事しないよー。』と笑われてしまいました。もうぐうの音も出ませんでした。

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