飼ってはいけない犬種 第2位ミニチュアダックスフント
活発で社交的。犬を飼っているという実感が持ちやすい、なんというか、犬らしい犬です。
サイズの程よさもあってか、常にランキングで1位争いをするほどの人気犬種ですが、しつけの難度も同クラスのサイズの中では1位かもしれません。
しつけが難しいと言っても、柴犬とはちょっと違います。
柴犬が、そもそも人間の話を聞こうとしないのに対し、ダックスはしっかりと人間に関心を持ってくれます。教えたことは覚えてくれます。
問題は、同一犬種内でも生来の性格の幅が非常に大きく、しつけが上手くいかなかった場合の問題行動の出方が派手という点です。
私が観察する限り、飼われているダックスの中でまともなものは3割もいません。残りの7割には何かしらの問題があります。
無駄吠え
ダックスの無駄吠えは本当に激しく、かつしつこいです。私の観察では、無駄吠え危険度全犬種中最高です。吠えながらでないと歩けないような犬もいて、結局その子は公園にも行けなくなりました。
怖がり・神経質
犬には近づくけど、人には全く触らせない。あるいはその逆、あるいはその両方。
1歳になるまでの間、ではなく、成犬になってもこういう子が結構います。この手の犬はいろんな犬種で見ることができますが、特にダックスは多い上に、その度合いも大きく、怖がりを通して先天的な自閉症を疑われる個体もけっこういるんですよね。
凶暴性
割合は決して多くないと思いますが、先述の「怖がり」と「凶暴」は紙一重で、活発さと臆病さが重なって噛むという行為に及ぶ個体もいます。
私の子供の頃ってダックスはもっと凶暴な子が多かったんですけどね、世代を追うごとに飼いやすい血統が残ってきたのかもしれません。
ダックスはEQが低い
以上をまとめると、
ダックスは感情制御力が弱い=EQが低い
ということになりそうです。
先述の通り、ミニチュアダックスは同じ犬種でありながら個性にものすごく幅があって、毛の質によって性格が変わると言われています。「短毛なら活発で凶暴、長毛なら神経質で怖がり」などと言われていますが、私の観察上も概ね当たっています。
しかしながら、当然例外はありますし、長毛だから運動が要らないというわけではありません。内気であまり動こうともしないのは、やはり圧倒的に長毛が多いのですが、長毛でも運動が大好きでいつまでもボール遊びをしたがる個体もいます。
どうしても飼うなら
飼う際に気をつけるべき点と言えば、短毛に多い「活発過ぎる個体」については、とにかく運動欲求が強いので十分な運動量を確保してやることと、そして序列を勘違いしやすいのでリーダーウォークを徹底することが重要になってくるでしょう。
内気すぎる個体は、小さい頃からよその犬や人に十分触れさせて、「外に出ても敵なんていない」ということを教えることが必要です。「触らせてもくれない犬」になるか「鬱陶しいほど懐いてくる犬」になるかの分かれ目になるはずです。
何より、くどく言いますが、その子がどんな犬になるか子供のうちに予測の難しい犬種です。どういう子になってもしつけをする覚悟が必要です。
ここで紹介している5犬種の中では、唯一、成犬になっても力でねじ伏せることができるサイズであり、そこだけは安心と言えるでしょう。非常に原始的な話ではありますが、どうしようもなくなれば、最後は力でねじ伏せる必要があるのは当然で、実は大事なポイントです。
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