【犬のしつけ】ワンプロの重要性と甘噛みの《本当の》対処法

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ワンプロの動画を観てみよう!

甘噛みやプロレス(ワンプロ)について、探せば動画がいくらでもあるのに、貼ってませんでした。

ってことで、今回は(他人の)動画を観ながら解説したいと思います。

大型犬同士のプロレス。

お次はジャックラッセル。

なかなかいい感じです。

それでもうちの犬はもっと激しいですけどね。

ワンプロは犬の精神的成長に必須

…とまあ、やり方はどうあれ、耳や頬や喉元に咬み付いては体をひねり、走り回り…を繰り返すのがワンプロです。

これが犬の精神的成長にとっては極めて大事な行動なのです。

犬にとって必要なことであれば、それをやらせてあげなければいけないし、その相手になるような犬がいないなら、人間が代わりにやってあげなさいよ、ということを当ブログでは繰り返し申し上げております。

「甘噛み」はこのワンプロ中の所作のひとつであり、避けて通ることはできません。

ところが。

巷の自称ドッグトレーナー達はどう言っているかと言うとですね…。

参考にしてはいけない“トレーナー”の講義

前半は問題ありませんね。

「甘噛みは成長過程のひとつだ」って言ってるんだから、その通りですよ。

にも拘わらず、後半ではその甘噛みをやめさせるようなしつけ手法を紹介してるんです。

先に結論を言っておきますが、この動画で紹介されているしつけ方は、
「50点の犬」を作り出すためのもの
です。

「咬みまくってどうしようもない」みたいな犬よりはずっと良い犬になるでしょうが、犬の賢さや朗らかさや社会性を最初から諦めて捨ててしまっているやり方です。

「職業としてドッグトレーナー」になりたいという人はこの動画を参考にすると良いでしょう。なんせこれがスタンダードなんですから、犬で食っていきたいという人はこれをマネすれば良いだけです。

しかし、犬を幸せにしたいとか、犬と楽しく生活したいという人は、決して参考にしてはいけません

人間の手の代わりにおもちゃ?分かってないネェ

これが根本的に間違いです。

「人間の手を咬ませることを覚えさせてはいけない、代わりにロープなどのおもちゃで」

ってことなんですが、何が間違いかと言うと、ロープだと咬む加減を覚えないんですよ。

ご覧頂くと分かりますが、このプードルはロープを全力で咬んでいる上に、思い切り体重をかけて引っ張っています。

このような咬み方はワンプロにおいてはタブーで、獲物を仕留める時の咬み方なんです。ワンプロの時の咬み方は顎に力を入れない独特のやり方で、実は繊細な相手の感覚を読み取りながらやっていることなんです。

この、おもちゃを使った咬む遊びで、そのような相手の感情を読み取る能力が付くことはありません。

なんせ、タブーを積極的に教えているわけですから。

「このやり方だと直ちに咬む犬になってしまう」というわけではありませんが、コミュニケーション能力が育ちません。

 

これは私の周辺で事例に事欠きません。

ハンドシャイ、咬み癖、その他飼い主への敵意・反抗などを見せる問題犬も皆このような遊びをやっているのです。

ところが問題が起こる。

それはこのやり方に上記のような重大な欠陥があるからです。

甘噛みしてきたら部屋を出て行け、ですって!?

終盤、犬が甘噛みしてきた際の対処法が語られています。

いまやどの教本や「専門」サイトを見ても紹介されている、ハンコで押したような手法です。

すなわち、犬が甘噛みしてきたら、小さく鋭く「痛い!」と言って部屋を出て行け、と。

 

一体そんなことをする理由がどこにあるんでしょうかね?

…って分かってて言ってるんですけどね。

理由は簡単で、「人間が犬に咬まれるのが嫌だから」あるいは「本気ではないにしても犬が人間を咬む姿は美しくないから」です。

実に身勝手な人間側の理屈です。

 

「甘噛みは成長過程に必要」と言っておきながらそれをやらせない。

代わりに意志も感覚もない死んだロープ(?)で遊んでやれ、と。

 

バカ言わんでください。

ロープ相手に地べたに仰向けになってジタバタするような面白い行動は見ることができませんし、相手の様子を覗いながら力を調整するコミュ力もつきません。

やられたらやり返し、やったら仰向けになって受けてやる。

この繰り返しこそが犬の精神安定と高度な頭脳を作り上げるのです。

 

じゃあ人間がどうやってプロレスの相手をしてやればいい?

これも動画で観てみましょう。

シェパードとワンプロを繰り広げる飼い主さんです。

これはかなり理想的です。

犬に腕を咬ませているけど、犬は力をちゃんと加減している。

もちろんそれでも人間側は痛いけど、だったら捨てても良いようなトレーナーを着たり、軍手をはめたりすれば良いんです。

途中、お腹を持ち上げるという普通の犬なら物凄く嫌がることをされていますが、この犬は意に介しません。この時点でこの犬はハンドシャイである(になる)可能性はほとんどありません。

そして何より、飼い主が飽きて「終わり」という表情を見せたら、犬もピタっとプロレスをやめてしまいます。

 

さて、このそれぞれの犬を見た時に、あなたの目にはどちらの犬の方が賢そうに、あるいは穏やかそうに見えますか?

どちらの犬の方がより強い人間との信頼を感じ取ることができますか?

このシェパードがよその人や犬を咬むように見えるでしょうか。

自称ドッグトレーナーの中には、「嬉しい興奮でも、興奮はストレス」と断言する人もいますが、このシェパードがストレスを溜め込んでいるように見えるでしょうか。

私の見解では、非常に強い自信をもって、「飼い主の腕をがぶがぶ咬むこのシェパードは、極めて温厚で、そして安全な犬だ」と言えます。

 

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